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暴挙 ! 安倍政権が「働き方」法案を強行採決、
今日もデータのデタラメ発覚したのに !
夜、安倍首相は、経団連と祝杯 !
1999年以降、自民党へ従属に大変質した公明党への批判論は ?
(lite-ra.com:2018.05.25より抜粋・転載)
正気の沙汰ではない。先程、衆院厚生労働委員会で「働き方改革」関連法案が自民、公明、日本維新の会らの賛成によって強行採決されたが、なんと、きょうも労働時間に関するデータで、二重集計がおこなわれていたことが発覚したのだ。
この労働時間にかんするデータについては異常値が次々に判明し、恣意的な捏造が指摘され、安倍政権は「働き方改革」関連法案から「裁量労働制の拡大」を削除するにいたったが、その後も今月15日には厚労省が約2割の事業所データを削除したばかり。
だが、この残りのデータにも異常な点があると立憲民主党の長妻昭衆院議員らが指摘していた。
そんななか、昨日、委員長職権によって本日の衆院厚労委員会での質疑終局と採決をおこなうことが決定。
捏造データ問題の精査も不十分、かつ加藤勝信厚労相がのらりくらりと質問をはぐらかす「ご飯論法」(過去記事参照)による時間の浪費でまったく十分な審議がおこなわれていないというのに、強引に採決してしまうことを勝手に決めたのだ。
これだけでも不当な委員会運営と言わざるを得ないが、驚くのはこのあと。
今朝の衆院厚労委理事会で、長妻議員らの指摘を認め、6事業所で二重集計していたと報告をおこなったのだ。
このデータは、「高度プロフェッショナル制度の創設」を議論した厚労省の労働政策審議会で「議論の出発点」として提出されていたもの。
本来ならば、裁量労働制とともに「高プロ」も法案から削除し、一から労政審で審議をやり直すのが筋だ。
にもかかわらず安倍政権は「高プロ」をゴリ押しし、その上、データの問題点を認めたその日のうちに、再精査を拒否、そして法案を強行採決してしまったのである。
数の力によって、デタラメとしか言いようがないデータの上に成り立つ法案さえ押し通す──。
森友・加計問題でも安倍首相は平気で嘘をつき、公文書を改ざん・破棄して国会を1年以上も国会と国民を愚弄しつづけているが、この法案でも「どうにでもできる」という権力を笠に着た傲慢さを露わにしたのだ。
だいたい、安倍首相は、「過労死、過労自殺の悲劇を二度と繰り返さない」「働き方改革によって長時間労働を是正し、過労死を防ぐ」などと言ってきた。だが、法案では「時間外労働の上限規制」は繁忙期で上限が「月100時間」、平均「月80時間」とされており、月80時間の「過労死ライン」を超えるもの。
さらに、法案を“定額働かせ放題”“残業代ゼロ”を実現する高プロ創設を抱き合わせにするという暴挙に出た。つまり、この法案の実態は、「過労死を防ぐ」どころか、
過労死を助長する「働かせ方改革」、実は、改悪になっているのだ。
実際、安倍首相は、「悲劇を二度と繰り返さない」と何度も口にしてきたのに、「過労死を防ごう」という姿勢がまったく見られない。
安倍首相は、昨年2月、過労自殺した電通の高橋まつりさんの母親と面会し、まつりさんとの思い出話を「安倍首相は、涙ぐみながら聞いた」と報じられ、長時間労働の是正を「なんとしてでもやります」と述べたという。
ところが先日、「高プロ」強行採決が迫るなか「全国過労死を考える家族の会」が、安倍首相との面談を希望すると、安倍首相は、これを拒否した。23日におこなわれた、衆院厚労委員会では、過労死遺族が傍聴するなか、国民民主党の柚木道義議員が、「直接、安倍総理とお会いしたいとおっしゃっているんです。
加計理事長と同じ15分でも、せめて15分でも会えないんですか」と安倍首相に訴えた。
◆「全国過労死を考える家族の会」が、
高プロ創設に反対を表明している !
だが、安倍首相は、質問されているのに答弁に立たず、加藤厚労相が、面会の話とは違う答弁をはじめる始末である。
その上、安倍首相は、「柚木議員の話は、まるで高プロを導入すると、過労死が増えるかのごときのお話」などと言い出したのだ。
家族の会も高橋まつりさんの母親も、過労死防止に逆行するとして、高プロ創設に反対を表明しているなかで、である。
つまり、安倍首相は、高橋まつりさんの過労自殺を「働き方改革」の宣伝として使い倒し、時間外労働の上限規制と高プロ創設をセットにすることで本質をはぐらかした。
過労で死に追い詰められたまつりさんの事件を、過労を合法化するために利用したのだ。そして、そのことに批判が高まると、面会を拒絶する──「人でなし」としか言いようがないだろう。
◆安倍首相は、経団連の名誉会長らと会食をおこなった !
しかも、こうした安倍首相の冷酷さは、家族の会との面会を拒否した、23日の行動によく表れている。
首相動静によると、この日の夜、安倍首相は、18時28分から20時51分まで、銀座の料亭「東京吉兆」で、経団連の今井敬、御手洗冨士夫・両名誉会長らと会食をおこなったのである。
そもそも高プロの創設は経団連の宿願だ。
2005年には高プロの前身であるホワイトカラーエグゼンプションの創設を提言したが、これを執拗に求めてきたのが御手洗名誉会長だ。
この夜、高プロの創設が目前に近づき、安倍首相はその報告をかねて、経団連のお歴々と祝杯をあげたことは想像に難しくない。
◆いずれはすべての人が “働かされ放題”になろうとしている !
そして、忘れてはいけないのは、その経団連は当初、高プロの対象を「年収400 万円以上」と提言していたことだ。現在の案では「年収1075万円以上」となっているが、2015年に塩崎恭久厚労相(当時)が、経済界の会合で「(法案は)小さく産んで大きく育てる。とりあえず通すことだ」などと述べていたように、法案を通したあとに、年収要件や対象職種が拡大していくことは必至である。
いずれはすべての人が“働かされ放題”になろうとしているのだ。
きょうの衆院本会議では、委員会採決を延期にもち込もうとして、立憲民主党の西村智奈美議員が2時間を超えるフィリバスターを決行した。
しかも、その中身は、たんなる引き延ばしなどではなく、この間の審議が、いかに不十分か、問題点を政府がいかに無視してきたかを、ひとつひとつ浮き彫りにしていくものだった。今国会で通してしまえるような法案では、まったくないのだ。
今後、衆院本会議に法案は送られ、参院での審議がはじまるが、この法案が、どれほど重大な危険性を孕んでいるのかをアピールして、世論を盛り上げる必要がある。廃案しかない。
(編集部)
(参考資料)
T 【怒】元公明副委員長・二見伸明氏
「公明党は完全にいかれている。本来、平和と福祉の公明党なのに、
今は薄汚れた乞食のような右翼に変身してしまった」
(http://xn--nyqy26a13k.jp: 2017/06/16より抜粋・転載)
公開日: 2017/06/16 : 政治経済 公明党, 共謀罪, 都議選
二見伸明 @futaminobuaki
公明党は完全にいかれている。与党委員長の下での中間報告・本会議採決というやり方は徹底的に議論する議会政治の原理を否定するもので、典型的なファッショそのもの。平和と福祉の公明は薄汚れた乞食のような右翼に変身してしまった。明日の聖教新聞を注目している。真っ向から批判できれば救いはある。
10:07 - 2017年6月15日
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二見伸明 @futaminobuaki
日本の民主主義が殺された。殺人犯は自民、公明、維新だ。委員会の委員長が野党で、審議引き延ばしを画した場合のみ許される禁じ手・中間報告を与党公明の委員長の下で行うとは。憲法無視そのものだ。公明は死んだ。悲観するな。都議選でゾンビ公明を壊滅させる純な心が残っていれば蘇えれるよ。
☆二見 伸明(ふたみ のぶあき、男性、1935年2月10日 – )は、日本の政治家。衆議院議員を10期、運輸大臣(第68代)を務める。公明党副委員長(=副代表)を歴任。
U 公明党は、「与党ボケ」してしまい、自民党の一派閥のような存在(仮題)
―「何のためのキャスティングボートなのか」より―
(東大先端科学技術研究センター教授・御厨貴『週刊朝日』H20.6.6抜粋)
公明党はこの秋、自民党と連立政権を組んで10年目(2018年では、17年超)を迎えます。しかし、長期にわたって政権にいたため「与党ボケ」してしまい、自民党の一派閥のような存在になってしまいました。
与党はこの5ヵ月間に3回、衆院で再議決をしました。その結果、インド洋での給油活動が再開され、ガソリンは値上がりし、59兆円の道路特定財源が確保されました。
公明党は元来、自衛隊や安全保障の問題にはきわめて慎重な党でした。支持母体の創価学会の婦人部や青年部も以前なら猛反対したはずですが、今回はあっさり許してしまいました。与党とはそういうものだ、という慣れがあったように思われてなりません。
道路問題でも、所管する大臣が身内の冬柴鉄三氏だったために身動きがとれなかった側面はあったでしょう。ただし、その冬柴国交相自身が、自民党の道路族以上に道路の必要性を説いたのですから、お話になりません。(中略)
公明党の立党の原点は「大衆とともに」の精神であり、「清潔・人権・平和・福祉」といった価値を重視するのが基本でした。「大衆とともに」とは、目線を低くして、貧しい人々の苦しみを共有することでした。平和・反戦イデオロギーに突き動かされて行動した純な部分もありました。
ところが、与党になってからは、公明党議員の関心は、いかに補助金を獲得するかといった「小さな政治」に集中した感があります。信仰やイデオロギーに基づく高い理念を掲げ、「大きな政治」を語るところが公明党の魅力だったし、それがある種の「怖さ」も生み出していたのに、今はまったくない。与党暮らしをするうちに初心を忘れてしまったと言わざるを得ません。
(中略)
小泉政権では、首相の靖国神社参拝が繰り返され、インド洋での給油活動に自衛隊が派遣され、イラク戦争にも進んで協力しました、公明党はそれでも連立離脱を言いださず、ひたすらついていきました。
イラク戦争への賛否をめぐる問題は、公明党の独立性を示す最大のチャンスでした。あのとき公明党が反対していたら、自民党内は動揺し、小泉政権が危うくなる場面もあったかもしれません。
しかし、結局、賛成してしまったことで、平和の党だったはずの公明党は完全に自民党の補完勢力になってしまいました。
次の安倍政権でも、公明党は教育基本法改正や防衛庁の省昇格に賛成しました。憲法改正だけでなく集団的自衛権の行使まで積極的に認めようとした安倍晋三前首相ともうまくやろうとしたわけですから、「公明党らしさ」が出るはずもありません。(中略)
時には政権から離れ、自分たちのありようを見直すという作業は、政党にとっては必要不可欠なものです。しかし、いったん与党になったら、どんなことがあっても下野したくないという「与党シンドローム」に公明党も陥っています。
みくりや・たかし=1951年、東京都生まれ。専門は政治学。96年、『政策の総合と権力』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞受賞。07年4月からTBS「時事放談」キャスターも務める
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