http://www.asyura2.com/10/lunchbreak42/msg/730.html
Tweet |
ラジコン偵察機「チャカ2」(青鉛筆)
1985.09.01 東京朝刊 23頁 1社 写図有 (全286字)
▽陸上自衛隊が、ジェット偵察機部隊を持つ。ただし、ラジコン機。ミサイル用標的機「チャカ2」にカメラを積み、敵陣を撮影しようというわけ。61年度予算の概算要求に1セット(2機)分を盛り込んでいる。
▽敵状を知るのに航空偵察の威力は大きい。が、速度の遅いヘリコプターやプロペラ機では撃墜されてしまう恐れが強い。航空自衛隊のRF4Eジェット偵察機は数が少なく、急場に間に合わないことも考えられる。
▽そこで「チャカ2」。小さくて小回りがきき、スピードも出る。撃墜されても人命に被害はない。とはいえ1機で約1億5000万円。誘導装置などを含めたセットで約16億円。けっこうなお値段ではある。
朝日新聞社
財産の守りは薄い防衛庁 墜落事故などで61年の損害は33億
1987.04.17 東京朝刊 26頁 2社 (全1,972字)
防衛庁が税金で購入した兵器や備品を失ったり、壊したりしたことによる損害額は昨年、約33億円に上り、全省庁のこうした“無駄遣い”の約6割を占めていることが、16日までに、会計検査院への報告から明らかになった。戦闘機などの墜落に加え、訓練中に高価な魚雷や標的をなくしてしまったりしているためだ。墜落して使い物にならなくなった航空機1機の損害額を1000万円余と報告するなど、金額の算定は極めて低いが、それでも群を抜いており、防衛費が高くつく実態を改めて見せつける結果となっている。
貴重な国の財産を守り、失ったり壊したりした際の弁償責任などを問うため、法律では、国の財産を(1)現金(2)国有財産(不動産、航空機、船舶、株券など)(3)それ以外の物品、の3つに分類。各省庁に対し、現金と物品の亡失・損傷を発見した時は、大蔵大臣と会計検査院へ通知すること、国有財産の亡失は検査院に報告するよう義務づけている。
60年11月から昨年10月までの1年間の物品の亡失件数では郵政省の1万528件が断然多いが、切手を売る時、間違えてやぶいてしまったというケースが大部分で、損害額は約9950万円に納まっている。
これに対し防衛庁は、件数では311件と郵政に次いで2番目だが、金額は6億9319万円余と物品損害の65%を占めた。「回収装置がついていて何度も使えるはずの魚雷(1発2750万円)を訓練中に誤って沈めた」「しっぽの吹き流しなどを狙うはずの高速標的機を、実際に打ち落としたり、魚雷標的を沈めてしまった」などが主な例=表。ほかは隊員が帽子をなくしたなど、細々したものという。
他の省庁の物品亡失で一番多いのは交通事故による自動車の損傷。そのほかは、刑務所の火災でワープロが焼けた(法務省)、集中豪雨や土石流で記録計が流失(建設省)、あて逃げでブイが壊れた(保安庁)など、やむを得ない場合がほとんどだ。
現金の損害は法務省の1件以外はすべて郵政省。郵便局の窓口でのミス・盗難・強盗の被害などだ。国有財産の件数では、立ち木の盗難、林野火災がある農水省の101件(約8800万円)が目立つが、金額では防衛庁の25億8734万円余が断然トップ。いずれも航空機の墜落による損害だった=表。
60年10月、宮崎県沖に墜落した海上自衛隊機の場合、40年度に購入した古いもので、減価償却がほとんど済んでいるとして、防衛庁は「損害額1150万円余」と報告。昨年6月、燃料切れで墜落した戦闘機2機の場合も、それぞれ2億円前後と極めて安い金額を報告している。
昨年10月までの1年間に、検査院が各省庁から受理、弁償責任の有無を判定するなどの処理をした亡失・損傷は、現金が911件(約2億2500万円)、国有財産が181件(約43億4000万円)、物品が1万1246件(約10億6500万円)の計1万2338件(約56億3000万円)。
墜落4機の損害額は購入の半分で算定 防衛庁の61年装備損失
防衛庁は、会計検査院に対し墜落した航空機4機の損害額を計約25億8000万円と報告しているが、調達(購入)価格は計56億7000万円と、報告の2倍以上。しかも、そのうち2機約34億円が失われた事故は燃料切れという初歩的ミス。
防衛庁は、墜落などの事故で戦闘機などを失った場合、一定の事故率を予想して調達しておいた予備機を充てるが、その価格も配備機と変わらない。このため、損害額は調達価格で出すべきだ、との意見は防衛庁内にもある。今回報告された事故機の調達価格を見ると−−。
ビーチクラフト機(損害額約1150万円)は昭和40年度調達で7300万円。HSS2Bヘリコプター(同21億5961万円)は55年度調達で22億円。2機のF4EJ戦闘機(同1億9100万円と2億2521万円)は44年度、46年度調達で各17億円と、報告した損害額とは大きな差がある。
2機のF4EJが同時に燃料切れで墜落した事故は初歩的ミスとして機長2人を停職2日と同1日としたのを始め、上司ら計15人を処分した。
◇防衛庁が61年10月までの1年間に出した主な損害
【国有財産】
▽60年10月23日 鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊第1航空群所属のビーチクラフト機が海中に墜落(損害額1150万5014円)
▽61年3月27日 静岡県御前崎沖で訓練中の海上自衛隊第21航空群(千葉県館山)所属のヘリコプターHSS2Bが行方不明に(21億5961万4278円)
▽61年6月16日 航空自衛隊第5航空団(宮崎県新田原基地)のF4EJファントム戦闘機2機が操縦ミスによる燃料切れで墜落(1億9100万4126円と2億2521万7843円)
【物品】
▽魚雷の海没14発(3億8573万2570円)
▽高速標的機の撃墜1機(1472万円)
▽魚雷標的の海没1基(185万0207円)
朝日新聞社
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/1949.jpg
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 日航ジャンボ123便 海自の標的機がJAL123便に刺さった。隠蔽のため、横田基地への着陸を妨害し、御巣鷹で自衛隊習志野 愉快通快 2010/9/27 11:18:45
(0)
- 日航ジャンボ123便 高速無人標的機(CHUKAR II)チャカ2 最大速度 954km/h 上昇限度12,200m 愉快通快 2010/9/27 06:33:41
(0)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。