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http://japanese.ruvr.ru/2011/09/15/56215923.html
仏のサルコジ大統領とキャメロン英首相は15日、リビアの首都トリポリに到着した。カダフィ政権崩壊後、二人が現地を訪れるのは初めて。
トリポリでは厳重な警戒態勢がしかれた。セントラル。ホテルを治安維持隊がとりかこみ、敷地内への車の乗り入れも禁止された。両首脳が利用する空港から首都に入る道路はすべて警官がパトロールを行っている。これには現地で特別監視に協力している160人のフランス人警官らが参加している。
キャメロン首相とサルコジ大統領はリビアの新政権指導部である国民評議会の代表らと会談を行い、簡単な記者会見のあと病院を訪問し、ベンガジ市中心の広場のひとつで市民たちにむけ演説を行う。ベンガジ市はつい最近までカダフィ政権に反対する者たちの砦となっていた場所だ。これについてロシア科学アカデミー東洋研究所の専門家アレクセイ・ポドツェロッフ氏は次のように語る。
「今回の訪問は政治、経済の両方の目的を持っている。フランスはカダフィ体制転覆とリビアの内乱介入の発案者だ。フランスもイギリスもおそらくこの作戦ではより活発な参加を行っているだろう。それに今回の訪問でまさにこの2国の支援で反体制派が勝利したことを強調しておかねばならない。この2国とも、軍事支援と引き換えにリビアの石油に対する利権のかなりの部分を受け取れるのではないかと期待しているのだ。」
こうした一方でリビアの国内情勢は相変わらず厳しい。国民評議会側はカダフィ体制の最後の砦数か所をいまだに陥落させることができない。カダフィに忠誠を誓う戦士ら約1000人の守るバニ・ヴァリダの襲撃も2日先に延ばされた。町に自分たちの旗を立てようとする国民評議会側の市民に対し、砲撃、銃撃が行われている。襲撃の恐ろしい影響を避け、市民は町から逃げだし始めている。こうした避難民の数は人道状況の悪化からも増大している。バニ・ヴァルダでは食糧が底を尽きかけており、水、電気、電話などのライフラインも途絶えている。
14日、国民評議会側は戦車、大砲、ミサイルを用い、カダフィ大佐の故郷であるシルトの町陥落を狙ったが、大佐側の戦士らはこれを許さず、見事な反撃にまで出た。状況から判断するとNATOの支援なしにシルト陥落は難しいようだ。これに関してカダフィ大佐は国連安保理に書簡を送り、シルトをNATOの攻撃から守るよう支援を要請している。
14日、国際赤十字はトリポリ近郊の山岳地帯に大量虐殺が行われた跡が13か所が見つかったことを明らかにした。ここには120人を超える遺体があった。赤十字と人権擁護団体は身元の確認を行うため全力を尽くすと述べている。14にロンドンのアムネスティー・インターナショナルではカダフィ体制とリビアの新体制の行った軍事犯罪を糾弾する声明が表された。これはアムネスティーの代表団がリビア視察の際に事実を確認している。これについて、アムネスティー広報のドナテッロ・リヴェラ氏はロシアの声からのインタビューに次のように答えている。
「内乱の行われた当初はカダフィ側がカオス的に銃撃戦を行ったため、多数の死亡者が出ていた。反体制派の逮捕やむごいいじめが行われ、特にミスラタをはじめとする数都市で一般市民の居住区にミサイルが撃ち込まれている。これにより多くの市民が行方不明となった。」
15日、キャメロン英首相とサルコジ仏大統領の訪問以外にもトルコのタイップ・エルドガン首相も現地を訪問する。14日トリポリには米のフェルトマン国務長官補佐、中東・北アフリカ担当が突然姿を現した。こうした相次ぐ訪問の目的は、リビア新政権が本当の意味で実験を握ったのかどうかを確かめることにあるようだ。
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