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(回答先: 〔大佐の落日〕朝日<「対仏戦争」の流れが見えてくる/イスラム原理主義勢力も関与>小松圭一郎 投稿者 仁王像 日時 2011 年 3 月 02 日 20:15:56)
リビア部族社会が左右〜再生時の民主化を阻む壁/朝日 H23.3.3から抜粋
カダフィ大佐の下で憲法も議会も選挙もない特殊な体制が42年間続いた。伝統的な部族社会が根をはるリビアでの民主化には多くの困難が伴う。
反体制勢力支持に回ったリビアの大部族の一つワルファッラ…はかつてカダフぃ氏を助けて軍や治安部隊、情報機関の要職についていた。しかし、1993年に体制転覆を目指すクーデター計画が事前につぶされ、カダフィ氏はワルファッラ部族による陰謀として、同部族のメンバーを政府の主要ポストから排除した。今回、ワルファッラ部族がいち早く反体制勢力についたのは、民主化を支持したというよりも、カダフィ氏に対する遺恨があるからだろう。
リビア部族は大小100以上あるとされ、…同じ祖先を持つ一族として、部族長の支配下にあり、相互援助や復讐などの伝統を持つ。
カダフィ氏は権力基盤として、自らが属するカッダーファ部族(少数部族)を軍や治安部隊に使った。
今回、部族が次々と反政府側に回ったのは、部族への締め付けが強く、一方でカッダーファ部族と支持部族だけが権力や富を独占したことに不満が強かったことを示す。
カダフィ氏を追い詰めたのは、民主化を求める「都市住民の反乱」、伝統的意識を残す「部族の反乱」、さらに旧体制を支えた「軍の反乱」という三つの側面がある。
しかし(エジプトやチェニジアと違って)リビアのジャマヒリア体制(王政打倒後の77年に創設した中央集権的体制)では議会や政党は存在せず、民主化の基盤がない。…リビアではカダフィ氏とともに統治システムが砂上の楼閣のように崩れてしまう危険性がある。
体制が崩壊すれば権力の真空が生まれる。秩序や治安を回復するために各地の部族が武装して幅をきかせる「ソマリア化」を心配する声もある。(中東駐在編集委員・川上泰徳)
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