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リビア部族社会が左右〜再生時の民主化を阻む壁/朝日・3月3日
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/566.html
投稿者 仁王像 日時 2011 年 3 月 03 日 20:07:19: jdZgmZ21Prm8E
 

(回答先: 〔大佐の落日〕朝日<「対仏戦争」の流れが見えてくる/イスラム原理主義勢力も関与>小松圭一郎 投稿者 仁王像 日時 2011 年 3 月 02 日 20:15:56)

リビア部族社会が左右〜再生時の民主化を阻む壁/朝日 H23.3.3から抜粋

 カダフィ大佐の下で憲法も議会も選挙もない特殊な体制が42年間続いた。伝統的な部族社会が根をはるリビアでの民主化には多くの困難が伴う。
 反体制勢力支持に回ったリビアの大部族の一つワルファッラ…はかつてカダフぃ氏を助けて軍や治安部隊、情報機関の要職についていた。しかし、1993年に体制転覆を目指すクーデター計画が事前につぶされ、カダフィ氏はワルファッラ部族による陰謀として、同部族のメンバーを政府の主要ポストから排除した。今回、ワルファッラ部族がいち早く反体制勢力についたのは、民主化を支持したというよりも、カダフィ氏に対する遺恨があるからだろう。
 リビア部族は大小100以上あるとされ、…同じ祖先を持つ一族として、部族長の支配下にあり、相互援助や復讐などの伝統を持つ。
 カダフィ氏は権力基盤として、自らが属するカッダーファ部族(少数部族)を軍や治安部隊に使った。
 今回、部族が次々と反政府側に回ったのは、部族への締め付けが強く、一方でカッダーファ部族と支持部族だけが権力や富を独占したことに不満が強かったことを示す。
 カダフィ氏を追い詰めたのは、民主化を求める「都市住民の反乱」、伝統的意識を残す「部族の反乱」、さらに旧体制を支えた「軍の反乱」という三つの側面がある。
 しかし(エジプトやチェニジアと違って)リビアのジャマヒリア体制(王政打倒後の77年に創設した中央集権的体制)では議会や政党は存在せず、民主化の基盤がない。…リビアではカダフィ氏とともに統治システムが砂上の楼閣のように崩れてしまう危険性がある。
 体制が崩壊すれば権力の真空が生まれる。秩序や治安を回復するために各地の部族が武装して幅をきかせる「ソマリア化」を心配する声もある。(中東駐在編集委員・川上泰徳)
 

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コメント
 
01. 仁王像 2011年3月04日 06:49:20: jdZgmZ21Prm8E : zqw7Lv8Ckk
・中東諸国に走る社会的亀裂――リビア、バーレーンの大規模デモで何が起きるか:その他の記事
 http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/512.html
 投稿者 taked4700 日時 2011 年 2 月 27 日 12:28:28: 9XFNe/BiX575U
 
 (上から一部引用)
 アラブ世界の状況は、すでに決定的に変化している。生じている現象の中核部分は単純である。要するに「デモをして政府批判をしただけで射殺されるのはおかしい」という当然の人権意識が、アラブ世界の新世代に育っていたということである。…政権崩壊につながるという実例をチュニジアとエジプトで「見てしまった」ことは、アラブ政治を質的に変えた。
 かつてであれば、治安部隊による弾圧をほのめかすだけで国民は黙っただろう。しかし現在はむしろ逆で、国民を撃ってしまうことこそが、政権の権威と正統性を決定的に損なう。 国民が批判を公然と口にするだけで、政権存亡の危機と受け取ってしまう政権は、しょせんそれだけの基盤しかない、という現実が露わにされつつある。政権にとっては勝ち目のないチキンゲームを強いられる状況が当面続く。
【2011/02/25 池内恵 東京大学先端科学技術研究センター准教授】

〔臭うぞう〜〕
 上の認識は極めて重要だと思い注意を喚起した次第。
 ここからも、今後、各国の新政権作りに世界権力が介入してきても彼等が目指す思いのままの姿にはならないだろうという見通しが出てくる。
 同時にまた民衆の側が漠然と望んでいるかもしれない理想的な政治統治システムもまた望べくもない(カラー革命に類似?)。政治的経験が不足している。
 リビアの場合は、カラー革命ともまた次元の違ったものになるのではないだろうか。

(参考)
 http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/338.html#c14


02. 仁王像 2011年3月11日 20:18:58: jdZgmZ21Prm8E : zqw7Lv8Ckk
(朝日の同記事から追加)

〔リビアの主要な部族〕
カダフィ大佐の出身部族
●カッダーファ部族(中部海岸地域)
 治安部隊、空軍を押さえる

反カダフィ
●ワルファッラ部族(西部)
 最大部族。元はカダフィ体制を支えたが1993年のクーデター計画を主導し失脚
●オベイダ部族(東部)
 民主派のベンガジ制圧時に体制から離反したオベイデ前公安書記(内相兼軍幹部)の出身部族
●ズワイヤ部族(東部)
 大部族。攻撃をやめなければ石油輸出を停止するとカダフィ体制側に警告
●ジンタン部族(西部)
 93年のクーデター計画を主導し、失脚
●ミスラタ部族(西部)
 トリポリ、ミスタラで最大部族
●トゥアレグ部族(南部)
 南部砂漠の大部族

(地震お見舞い!)


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