04. 2011年1月27日 17:12:35: D79YjTNWdw
[遺伝子組換え大豆、国内承認目前か] 2011年1月27日(木)11:18 / オルタナ編集部=斉藤円華 http://www.alterna.co.jp/4197遺伝子組み換え大豆、国内での承認が目前か? 農林水産省は、 遺伝子組み換え操作で特定の除草剤への耐性を得た大豆2品種の承認に先立ち、 昨年末から1月22日まで、国民からの意見募集を行った。 これに対してNPOアジア太平洋資料センターが 「遺伝子組み換え作物が引き起こす問題の周知徹底が必要」と表明。 同センターには同日までに、承認反対を求める声を中心に740件の意見が寄せられた。 【農水省審査では 問題なし】 農水省は昨年12月24日、 バイエルクロップサイエンス社より承認申請のあった 遺伝子組み換え大豆2品種に関して 審査報告書を発表した。 それによると、除草剤[グリホサート]及び[イソキサフルトール][イミダゾリン]系除草剤に それぞれ耐性のある大豆について、生物多様性への影響の観点から、 国内の動植物への影響や有害物質の発生、交雑の可能性を調べた。 その結果、いずれの項目でも有意なデータは得られず、報告書は 「今回申請された遺伝子組み換え大豆の栽培による国内の生物多様性への影響の おそれはないものと判断した」と結論付けている。 特定の農薬への耐性を得た遺伝子組み換え大豆の栽培をめぐっては、 農薬で枯れた雑草が畑を覆うことで表土の流失が防げ、不耕起栽培を促すとの意見がある。 また、大豆の安全性についても、東京都健康安全研究センターの ラットへの104週間の投与試験では影響が見られなかったとの調査結果がある。 【農薬耐性雑草出現など、様々な問題が】 しかしその一方で根強い懸念や批判も存在する。 自然保護団体グリーンピースのレポートでは、 遺伝子の組み換えによって未知の毒素や、 アレルギーなどを引き起こすタンパク質が産生する恐れがあると主張。 また、遺伝子組み換え作物の安全性検査の期間が 数日から数週間の短期間で行われていることに加え、 遺伝子操作の方法がずさんであったり、 データそのものに欠陥があったりする場合があると指摘する。 また、特定の農薬への耐性を得た雑草の出現も大きな問題だ。 栽培農家は新たにより強力な農薬を購入し、散布しなければならず、追加の出費を強いられる。 遺伝子組み換え作物がひとたび承認され、使用が始まることで、 遺伝子組み換え作物の畑に隣接する有機農家が 有機農家としての資格をはく奪される事例も起きているという。 TPP参加と軌を一にするかのようなタイミングでの今回の承認の動きに対して、 アジア太平洋資料センターに寄せられたコメントはそのほとんどが 「遺伝子組み換え作物に反対」だ。消費者の不安は根強い。 --------------------------------------------------------------------- >東京都健康安全研究センターの >ラットへの104週間(2年未満)の投与試験では影響が見られなかった との事ですが, これは無知の国民を騙す狡猾なペテン。 アルゼンチンの大豆生産地の住民は、 GMラウンドアップレディー大豆の最初の本格的収穫から2年後の2002年より 問題を報告し始めたと、カラスコ教授は証言している。 不妊、死産、流産、癌、高い出生異常など健康被害が多発。 下記の報告書は重要な資料... ---------------------------------------------------------------------- [GM Soy: Sustainable? Responsible? Reports] Monday, 13 September 2010 19:01 http://www.gmwatch.org/component/content/article/12479-reports 報告書『持続可能?責任ある? GM(遺伝子組み換え)大豆』翻訳: 金克美 国際的な科学者のグループは、 遺伝子組み換えラウンドアップレディー大豆 (訳注、除草剤ラウンドアップに耐える大豆)の栽培と グリホサート除草剤の使用による健康と環境への危険を 詳述した報告書を発表した。 報告書『持続可能?責任ある?GM大豆』は、アルゼンチン政府の科学者、 アンドレス・カラスコ教授による新しい研究に注目した。 彼はグリホサートが農業散布で使われるよりもかなり少ない投与で カエルとニワトリ胚の奇形の原因になることを発見している。 「実験室での実験で、妊娠中にグリホサートにさらされた幼児の奇形のケースと 一致するデータが得られた」と カラスコ氏は述べた。 ブエノスアイレス医科大学分子発生学研究室のディレクターであり、 アルゼンチンの科学技術研究所(CONICET)国民評議会の主任研究員である カラスコ氏は新しい報告の共著者である。 この報告書はGM大豆の栽培によって生活が根本的に破壊されている アルゼンチン村民の証言と共に発表される。 アルゼンチンとパラグアイでは、GM大豆の産地に住んでいる 医師や住民がグリホサートの散布により、不妊、死産、流産、癌のみならず、 高い出生異常を含む深刻な健康への影響を訴えている。 新しいレポートで 集められた科学的研究によって、グリホサートに曝されることと、早産、流産、癌、 DNAおよび生殖器官の細胞にダメージを与えることとが関連していることが確認された。 アルゼンチンの大豆生産地の住民は、 GMラウンドアップレディー大豆の最初の本格的収穫から2年後の2002年より 問題を報告し始めたと、カラスコ教授はいう。 「私はグリホサートの毒性分類が低すぎることを疑い、 いくつかのケースでは、これは強力な毒になると思われる」 と述べた。 住民はまた農作物への被害や小川に散らばる死んだ魚など、 グリホサートによる環境被害のケースを報告している。これらの事象は グリホサートが環境に有害であることを示すこの報告書の研究によって裏付けされている。 アルゼンチンのGM大豆農業モデルに反対する科学者や人びとは検閲や嫌がらせ受けている。 アムネスティ・インターナショナルは、 2010年8月に農村ラ・レオネサで彼の研究の話を聞きに集まった人々を襲った 組織的暴力団による暴力的攻撃についての調査を要求している。 「責任ある」大豆? 報告書『持続可能?責任ある?GM大豆』は、GM大豆栽培が持続可能であり、 除草剤グリホサートが安全だという企業側の主張に挑戦する。 「責任ある大豆の円卓会議(RTRS: the Round Table on Responsible Soy)という 大豆に関わる他分野の関係者による大豆栽培についてのフォーラムがに2011年に開かれるが、 同会議は大豆が人びとと環境に考慮して生産されていると 良心的大豆流通業者や消費者を安心させる「責任ある」大豆ラベルを自主的に開始する。 つまり、グリフォサート散布した遺伝子組み換え大豆を 「責任ある大豆」としてラベル表示するというのだ。 RTRSメンバーには[ADM][ブンゲ][カーギル][モンサント][シンジェンタ][シェル][BP] などの多国籍企業と、[WWF]と[Solidaridad]などのNGOが含まれる。 遺伝子組換え食品と作物に反対する運動をしているグループ、 [GM Watch]の クレア・ロビンソンは 「グリホサート農業モデルで作られたGM大豆を 持続可能で責任のあると呼ぶことは 悲惨な茶番劇である」と述べる。 「RTRS基準は、新レポートに示されている遺伝子組み換え大豆と グリホサートの健康への危険から人々を守ることができない脆弱なものです」 「RTRSはまた、GM大豆の単一栽培による深刻な社会問題を無視しています。 以前は人びとの食糧を栽培していた土地が、有毒なGM大豆の単一栽培に明け渡され、 暮らしと食糧安全保障は失われました。」 「200を超える市民社会組織は、 企業のグリーンウォッシュ[環境保護に配慮するふりをすること]だとして RTRS基準を非難しています。 いまやRTRSの責任あるメンバーがこの信用を失ったRTRS基準を放棄する時です」 ヨーロッパには年間に3,800万トンの大豆が動物の飼料として輸入されている。 GMを給餌された動物から作った食品でも、GM食品のラベルをつける必要はない。 EUで大豆に許容されるグリホサートの最大残留基準値は20mg/kgである。 カラスコ教授は その約10倍低い 2.03mg/kgのグリホサートを注入した胚に奇形を発見した。 大豆には17mg/kgまでの濃度でグリホサートが残留していることが判明している。
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