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(回答先: 自国の農業と工業を守る事は政治の基本でなければならない 投稿者 地には平和を 日時 2011 年 1 月 19 日 00:17:06)
保護貿易のコストはいくら? 世界では格差縮小だが、国内では格差拡大 tea 2011/1/18
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/681.html
TPPの目的は輸出拡大ではない 自由貿易の罠 tea 2011/1/18 06:33:49 (2)
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/677.html
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/678.html
http://blogs.yahoo.co.jp/eisaku35/60673107.html
http://blogs.yahoo.co.jp/eisaku35/60677305.html
昨日は、数値例を使って、コメについて政府が自由貿易から保護貿易政策による自給自足へと政策転換した時の社会的損失について説明しました。
簡単にまとめると、自由貿易政策から自給自足政策への転換がもたらす経済的損失は、α(国内価格上昇によるコメの消費減少による消費者の損失)+β(消費者の支出が5億円増加したにもかかわらず農家の利益が5億円以下にしか増加しないために消えていった無駄金)となります。
しかし、これは消費者の利益と生産者(農家)の利益だけを考慮した場合です。
よく言われるように、農業には環境保全や景観の保全、そして伝統文化の保全や観光資源としての役割など、市場経済では評価されないさまざまな社会的利益があると言われています。また、食糧を自給自足するということは、食料が海外から調達できなくなるリスクを避けることができるという食糧安全保障の考えも市場価値で評価されない社会的価値を持つと考えることも可能でしょう。
これらの社会的価値をどう算出するかについては様々な議論があるでしょうが、とりあえず、自由貿易時の国内コメ生産量100万トンから自給自足時のコメ生産量500万トンと変化するときにもたらされる社会的便益をγと仮定します。
もし、α+β<γとなるのであれば、自由貿易から保護貿易による自給自足への転換は、その国に便益をもたらすことになります。たとえコメの消費者が損失をこうむっても、それ以上の社会的利益がコメの消費者を含む国民全体にもたらされることになるからです。
このときの社会的利益の大きさはγ−(α+β)となります。
そうなると、保護貿易もいいじゃないかと考えられるかも知れませんが、実はγの社会的利益を得るためにはもっと効率のよい方法があるのです。
それは、自由貿易を維持しながら生産補助金を使って国内生産を増加させる方法です。
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