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迷走 法人税引き下げから 内部留保課税へ
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/431.html
投稿者 tea 日時 2010 年 12 月 23 日 22:30:49: 1W1IXELjjF6i2
 

三橋貴明氏、最近は日銀攻撃が控えめになった気がするのは、FRBの戦果を見たせいか
民主党の愚かさを通り越した、あまりの悲惨さのせいか。。

XXXXXXXXXXXXXXXXXX 引用 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

第81回 法人税引き下げと泥縄式対策 2010/12/21 (火) 14:02
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2010/12/21/011469.php
 極東のある地域に、デフレ下にも関わらず、消費税などの増税を強行しようとする奇妙な国が実在している。しかも、97年に一度「デフレ下の消費税アップ」他、緊縮財政を実施し、その後のデフレ深刻化を決定的にしたにも関わらず、再び同じことをしようとしているのである。
 賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶという。だが、歴史からも経験からも学べない愚者については、果たして何と評価するべきだろうか。
 そもそも、消費税などを増税する目的が「財政健全化」なわけであるから、もはや笑い話にしかならない。なぜならば、全く同じ目的で97年に消費税 をアップした結果、却って税収減を招いてしまったためである。確かに、消費税自体は増えたのだが(税率が3%から5%にアップされた以上、当たり前だ)、 それ以上に所得税と法人税が減少し、全体の税収が減ってしまったのだ。
 消費税は、当然のことながら国家経済のフロー(GDP)に悪影響を与える。具体的には、個人消費と民間住宅投資である。個人消費や民間住宅投資と は、企業にとって「内需」そのものである。内需が低迷した結果、企業の設備投資も縮小し、全体的な税収減を招いてしまったわけだ。
 税収が減ると、当たり前の話として財政は却って悪化する。
 およそこの世界が始まって以来、デフレ下の緊縮財政で「財政健全化」を成し遂げた国など存在しない。逆の言い方をすれば、財政健全化とは経済成長によってしか達成できないのである。
 たとえば、一時は政府の負債がGNPの三倍近くにまで拡大した、かつてのイギリスは、淡々と経済成長することで「政府負債対GNP比率」を改善し ていった。しかも、数年で実現したわけではなく、五十年、六十年という期間を費やし、比率を少しずつ下げていったのだ。別に、国家には寿命があるわけでも 何でもないので、それで構わないわけである。
 また、これまたイギリスの例になるが、サッチャー政権時代の好景気の時期に、政府の税収に「余り」が生じたことがある(随分と羨ましい話だ)。す なわち、使いどころが見当たらない税収が、政府の手元に残ったわけだ。結果、サッチャー政権は余った税金を国債償還(=政府の負債返済)に充てた。念のた め書いておくが、サッチャー政権期に税収に余剰が生じたのは、別にデフレ下で増税したためではない(増税は景気を冷やし、税収をむしろ減らす)。単純に、 景気が良くなり、税収が増えただけの話である。
 好景気で税収が余り、政府の負債を返済するというのであれば、まだしも話は分かる(というか、むしろ普通の政策だ)。ところが、極東のある島国で は、「政府の負債を返済するために、増税する」と主張する人が絶えないのだ。この手の人々は、国債や国債償還に関する過去の事例について、少しでも調べた のだろうか。デフレ下で増税により財政健全化を達成した国など、未だかつて存在したことがない。なぜならば、デフレ下で増税をすると、単純に国家経済のフ ロー(GDP)に打撃を与え、税収をますます減らしてしまうためだ。
 イギリスの例からも分かるように、経済が成長し、名目GDPが健全に拡大していってこそ、財政は健全化できる。というよりも、経済成長率が高ま り、インフレが加速するような局面を迎えたならば、むしろ財政健全化を「インフレ対策」として率先して行うべきだ。財政健全化とは、要するに緊縮財政であ る。政府の支出を切り詰め、増税をする。国家経済のフローでいえば、個人消費や民間住宅を増税により抑えつけ、公共投資などの政府支出を削っていく。結 果、国内の需要が縮小することで、インフレ率は改善(低下)していくことになる。
 例えば、現在の日本でインフレが加速しているのであれば、筆者としても、「消費税を上げろ! 公共投資を削れ! 財政健全化だ!」 と、叫ぶことになるだろう。
 しかし、現実の日本はデフレなのだ。
 供給能力が需要に追い付かず、物価が上昇している局面であるならばともかく、現在の日本は真逆の環境下にある。すなわち、需要(=GDP)に対し て供給能力が大きすぎ、物価が継続的に下落していってしまっているわけだ。そんな状況で、増税(=GDP上の民間の支出を削り取る)や公共投資削減 (=GDP上の公的固定資本形成を削り取る)を強行して、一体何をしたいのだろうか。需要不足の環境において、需要を削り取ることを続けても、デフレは悪 化する一方である。
 また、我が国ではデフレ環境下にありながら、「規制緩和」などのインフレ対策を叫ぶ人が絶えないわけであるから、こちらも困った話だ。規制緩和に せよ、民営化にせよ、あるいは生産性の向上にせよ、全ては「供給能力を高める」ことを目的としたインフレ対策である。需要不足のデフレ環境下で供給能力を 高めてしまうと、デフレはますます深刻化してしまう。
 結局のところ、日本経済が抱える問題は、多くの経済学者や「識者」と自称する人々が、「デフレ環境下でインフレ対策を叫び続けている」ことに原因 があるのだ。筆者は別に財政健全化や規制緩和に、絶対的に反対しているわけではない。単に、これらの対策は「インフレ対策」であって、デフレ下では逆効果 になると言っているだけだ。
 戦後の経済学は、基本的に「インフレ対策」が主流であった。インフレ環境が継続的に続く中、経済学は未曾有の発展を遂げたわけである。
 それはそれとして、現在の日本はデフレだ。デフレ環境下にある以上、インフレ下で発展した経済学は、箪笥の中に仕舞っておかねばならないのである。日本がデフレを脱却し、インフレが加速し始めたら、それらを箪笥の中から取り出せばいいだけの話だ。
 ところが、現実にはデフレ環境下でインフレ対策を叫ぶ人が後を絶たない。そろそろ「困ったものである」では済まない話になってきた。
(2/3に続く)
本ブログの「デフレ」関連記事はこちら。

(1/3の続き)
 さて、現在の日本の民主党政権をの中心に位置する人々は、基本的なマクロ経済について全く理解していない。何しろ、財務大臣時代に国会で「乗数効果」を知らないことを暴露された人物が、首相の座についているのである。
 民主党政権は、マクロ経済を知らない割に、人気取りや「支持率アップ」のためならば、突発的におかしな対策を取ろうとする。その代表的なものが、突如、話が浮上した「法人税5パーセント引き下げ」である。
『2010年2月13日 NHK「首相 法人税5%引き下げ指示」
 菅総理大臣は13日夜、記者団に対し、来年度の税制改正の焦点となっている法人税率について、地方分をあわせた実効税率を5%引き下げるよう、野田財務大臣らに指示したことを明らかにしました。
 この中で菅総理大臣は「先ほど、玄葉国家戦略担当大臣と野田財務大臣が、法人税を3%引き下げるか、5%引き下げるか、最終的な判断を決めてくれ と求めてきた。企業が海外に出て行き、雇用が失われることは、日本経済や雇用に決してプラスではない」と述べました。そのうえで菅総理大臣は「ここは思い 切って法人税を5%下げ、経済界は国内に投資し、雇用を拡大し、さらには給料を増やす。それによって景気を引き上げ、成長を促し、デフレを脱却する。そう いう方向に積極的に使えるように、法人税を5%引き下げる方向で調整するよう両大臣に指示した」と述べ、来年度の税制改正の焦点となっている法人税率につ いて、地方分をあわせた実効税率を5%引き下げるよう、野田財務大臣らに指示したことを明らかにしました。(後略)』
 デフレの深刻化を受け、現在、日本の法人企業の70%は赤字になっており、法人税をほとんど支払っていない。すなわち、仕事が無くて困っている中小企業に対しては、法人税減税は何の恩恵も無いのである。
 そもそも、日本の国内経済の問題は、需要不足から生じるデフレ不況により、黒字法人が少なくなってしまっていることだ。根本的な問題には手をつけ ず、法人税を全体的に引き下げても、黒字企業の内部留保を増やすだけの結果に終わる。すなわち、またもや「過剰貯蓄(預金超過)」の拡大である。
【図81−1 日本の銀行の貸出金・実質預金・預金超過額の推移(単位:十億円)】出典:日本銀行 金融経済統計月報※預金超過額=実質預金−貸出金と定義
 現在、日本の銀行の貸出残高は、11ヶ月連続で減少している。その裏で、実質預金(銀行にとっては借入金)は増え続け、日本の家計の現預金残高は、ついに800兆円という、人類前代未聞の規模に達してしまった。
 また、銀行の貸出態度DIを見た場合、少なくとも大企業や中堅企業に対してはプラスになっている。(中小企業については、ぎりぎりマイナス)そう である以上、現在の日本国内は、明らかに資金需要不足に陥っている。貸し出し態度DIがプラス、すなわち銀行側が「お金を貸したくて堪らない」環境下にあ りながら、貸出金が減り続けているわけだ。
 根っこの問題である需要不足に手をつけず、法人税引き下げで「政府から黒字企業への贈与」を行うなど、一体何を考えているのやら、さっぱりわからない。
(3/3に続く)
本ブログの「需要不足」関連記事はこちら。

(2/3の続き)
 無論、民主党政権がビジョンやグランドデザイン、成長戦略を示した上で、重点分野に「投資減税」をするというのであれば、反対はしない。現在の日本にとっては、グランドデザインに基づく公共投資拡大と、的を絞った投資減税こそが、最も適切なソリューションなのである。
 ところが、民主党政権がやることは、「子ども手当」や「農家戸別所得補償制度」同様に、またまた「政府から民間への贈与」というわけだ。
 要するに、この手の政策は、あまり知恵を絞る必要が無いため、やりやすいのだろう。何しろ、対象が建前上は「全法人」になるため、「一部の企業だ けが潤うだけだ!」などという批判はやりにくくなる。とはいえ、現実に黒字企業が三割でしかない以上、「一部の企業だけが潤う」ことは間違いないわけだ が。
 菅直人首相は「経済界は国内に投資し、雇用を拡大し、さらには給料を増やす」などと言っているが、それができるならば、初めから苦労はしない。何しろ、政府は民間に「法人税減税分は、雇用を増やすか、投資をせよ!」などと命令することはできないのだ。
 現在の民主党政権は、マクロ経済の知識に加え、「全体を見る視線」が完璧に欠落している。結果的に、却って逆効果の政策ばかりが浮上してくることになるわけだ。
 法人税減税による税収減は、結局のところ国債発行で補うことになるだろう。政府が民間から借金し、民間企業に贈与するというわけだ。民間企業の内部留保増大を、負債増で支援して上げるなど、随分と気前がいい政府である。
 などと考えていたら、法人税5パーセント引き下げが報道された翌日、度肝を抜かれるようなニュースが流れた。
『2010年12月15日 毎日新聞「法人税:5%引き下げ 内部留保に課税も 政府検討、企業側をけん制」
 菅直人首相が法人税率の5%引き下げを指示したのを受け、政府税制調査会は14日、企業の内部留保に対する課税の検討に着手した。政府は減税分を 雇用や国内投資に回すよう経済界に求めているが、税調メンバーらは減税分が「内部留保に回るだけ」と懸念しており、そうならないよう企業側をけん制する狙 いがある。16日に閣議決定する11年度税制改正大綱には盛り込まないものの、来年度に法人税減税の雇用・投資効果がみられなければ12年度からの導入を 検討する構えだ。(中略)
 政府税調メンバーの一人は「法人税減税の結果、雇用に変化がなければ本当に(内部留保課税を)やる。そうした姿勢を見せることが大事だ」と話す。』 
 唖然、としか言いようがない。企業の金融資産というストックに課税するなど、一体いつから日本は共産主義国家になったのであろうか。上記の企業の内部留保への課税は、ほとんど民間の私有財産を否定したも同然だ。
 結局のところ、民主党政権は全てが「泥縄式」であり、政権担当能力が全くないことがこの一件を見るだけでも分かる。泥棒を捕らえてから、慌てて縄を綯う(なう)という始末、何かをやる際に、先のことを全く予想しようとはしないのだ。
 そもそも、「法人税を引き下げると、三割の黒字組の内部留保に回る。なぜなら、国内に資金需要がないため」 というのは、少し考えれば誰でも分かる話である。
 それを踏まえた上で、法人税を引き下げるというであれば、それなりの対策を用意しておかなければならない。が、現実の民主党政権は、法人税引き下げを発表した後に、「法人税を引き下げても、内部留保に回るだけだ!」との批判を浴び、慌てて「内部留保に課税」と言い出したわけである。
 何と言うべきか、突っ込みどころが多過ぎ、筆者もいい加減に疲れてきた。ここまで泥縄式対策を繰り返す政権というのは、世界の歴史を見ても、さすがに例がないのではないだろうか。
本ブログの「民主党」関連記事はこちら。
 

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コメント
 
01. 2010年12月23日 22:51:36: cqRnZH2CUM
>我が国ではデフレ環境下にありながら、「規制緩和」などのインフレ対策を叫ぶ人が絶えないわけであるから、こちらも困った話だ。規制緩和に せよ、民営化にせよ、あるいは生産性の向上にせよ、全ては「供給能力を高める」ことを目的としたインフレ対策である。需要不足のデフレ環境下で供給能力を 高めてしまうと、デフレはますます深刻化してしまう。

関税0や法人税・消費税0といった「規制緩和」もあるから、なんでもインフレ対策というわけでもないだろう。

それに医療や介護、子育て、教育など産業によっては、もっと生産性を向上させ、質量ともに「供給能力を高める」必要がある。

また国内の資金需要を高めた方が景気が良くなって望ましいのは当然だが、
一時的なバラマキ財政政策だけでは、結局、最後は、全て海外や富裕層の貯蓄に回って、財政赤字が増大してしまう点だろう。

やはり一度、日銀の量的緩和の限界への挑戦を見てみたいものだw


02. 2010年12月24日 12:29:44: LGUfwnafEI
財政健全化には、経済成長

デフレ脱却には、消費拡大


これ以外には、手は無いってことは


みんなわかってるよ


でもそんな当たり前のことやったら


面白くない人がいるんだよ


03. 2010年12月24日 12:40:45: AP0bX8u7y2
 >菅直人首相が法人税率の5%引き下げを指示したのを受け、政府税制調査会は14日、企業の内部留保に対する課税の検討に着手した。政府は減税分を 雇用や国内投資に回すよう経済界に求めているが、税調メンバーらは減税分が「内部留保に回るだけ」と懸念しており・・・

まさに唖然とする話ですね。

この法人税減税。経団連でもないよりあったほうが良いくらいの感覚で要請したものと想像しています。企業経営の現場にいた者のとしての実感です。

法人税率の5%引き下げをすれば、内部留保に回るのは当然。
他の経済環境条件が一定の場合、雇用の増加も、投資促進にならないのも当然。

専門家が知らないわけもないだろうに。菅の国民騙しきわまれり。

皮肉なことに法人税減税を閣議決定した記事が一面トップの日経12月14日の、
株式欄のコラム「まちかど」には次の記事が載っております。

日本株に再評価の機運

○ドイツ証券は企業が潤沢な手元資金で株主への利益配分を増やす可能性があるとみる。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチも世界の機関投資家がユーロ圏を避け、日本株への投資を計画していると発表した。

潤沢な手元資金をもち、株主への利益配分を増やす可能性があるとみられているのに、さらに減税する意味があるのでしょうか。また、法人税減税である以上、内部留保が増加し、株主に還元されるのが当然でもあります。


4. 2017年12月12日 12:08:34 : a9UhNWLfzA : jNlOFfCtOIY[1]
Joe's Labo


2010年07月05日10:48 by jyoshige

共産党という名の貧困ビジネス
http://jyoshige.com/archives/3403523.html

●「大企業の内部留保」でさんざん雇用問題の議論を迷走させてくれた赤旗が、選挙前に
●また妙な話を言いだしている。なんでも、日本の法人税はいろいろな隠れ優遇策があって
むしろ引き上げるべきなんだそうだ。
●騙される学生がいてはいけないので簡単に解説しておこう。

●仮に、ある会社が日本とアメリカの事業所で1億円ずつ稼いだとしよう。
日本で2億円を確定申告すると8千万円の法人税が発生するが、アメリカでも2500万円ほどの
法人税が発生する(法人税率をそれぞれ40、25%とする)。
●このままだと明らかな二重課税なので、海外で支払った分は“外国税額控除”として
ここから差っ引くことができる。つまり、結果的に日本国に払う税額は5500万円だ。※

●当然、海外展開している企業(つまり海外での売り上げの多い企業)ほど経常利益に対して
納める税の額は低くなっていく。
●海外売上比率が7割と言われるソニーのような会社を引っ張り出して
「ほら見て!こいつは日本政府には12%しか払ってないのよ!」
というのは、なんというか、ほとんど会社ゴロのレベルである。
●外国税額控除とは優遇でも何でもなく、2重課税を防ぐための当たり前の仕組みである。

●というわけで、ソニーのようなレアケースだけでなく、一般的な大手企業も含めて決算書
から実際に計算した法人税等負担額/税金等調整前当期利益を比較するとどうなるか。


        (%)
日本    :39.3

アメリカ  :31.2

フランス  :30.5

ドイツ   :27.4

韓国    :23.2

シンガポール:13.7

研究開発税制のある電機で比較してみるとこうなる。※2

シャープ:36.8

キヤノン:34.8

サムスン:16.7

LG   : 4.9

●研究開発税制等の優遇税制を反映させると、「日本は企業を甘やかしている」どころか、
さらにアジア諸国との税率は拡大する。
●日本の法人税はやはり、世界最高水準であり、最低10%は引き下げるべきだ。

●面白いのは赤旗のロジックで、「税金の低い国で事業活動しているから総所得に対する
実効税率は抑制されている」(だから、下げる必要はない)と書いているが、逆だ。
●「日本の税率が高いから、低い国に必要以上に事業が移転している」
と言うべきだ。

●それから内部留保についても補足しておこう。
何度も述べてきたように、内部留保というのは設備投資などが中心で、それだけの現金預金
を貯め込んでいるわけではない。
●赤旗は「製造業は有価証券を66兆も持っているじゃないか」と言っているが、だったら
150兆円以上ある製造業の流動負債についても言及すべきだろう。

●ついでに言っておくと、有価証券への投資が増えたのは、日本国内が低金利なので金を
借りつつ、海外での利益はそのまま海外に投資したためだ。大手ならどこだってやっている
話である。

●要するに、共産党の主張というのは単なるいちゃもんレベルであり、
「おたくの冷蔵庫に足ぶつけたから金払え」と言ってメーカーに電話かけて来る人々と
同じである。かつての社会科学は、いったいいつから会社ゴロになり下がったのか。

●さて、世の中には貧困ビジネスという商売がある。生活保護者をタコ部屋に入れて支給額の
過半をピンハネするような悪質事業者のことだ。
●とはいえ、上記のような生活保護ピンハネ業者にしても、弱者の手元にはとりあえず
「屋根つきの宿舎」というメリットは(多少なりとも)残されている。

● 一方、日本共産党を信じて付いて行った弱者の手には、何が残されただろうか。

● 「大企業は内部留保があるから、全員正規雇用が可能なんですよ。だから派遣は規制しましょうね」
●こう言う主張を信じて、雨の中デモまでやった人達(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-02-12/2010021201_01_1.html)は、何かを手にしたのだろうか。
●ありもしないモノがあるのだと言われ、言いように連れ回されたあげく、
むしろ問題解決 からは遠ざかっただけではないのか。

●「法人税引き下げ反対、むしろ負担強化」という主張も同じだろう。
彼らの手に残されるのは(企業の雇用減による)失業だけだ。

●貧困ビジネス度を「弱者の手元に残される便益の少なさ」で測るなら。
現在の日本共産党は、日本一の貧困ビジネスである。


実際の控除額には上限があるが、日本より税率の高い国はそうないので、ほぼ全額控除可能。

※2
上場企業対象03〜06年会計年度平均・連結(「元気で豊かな日本を作る税制改革」経済産業調査会編)


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