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手嶋龍一氏にツッコミを入れてみる、解決不能(原田武夫と手嶋龍一でニコニコ生討論をし、どちらかが筆を折るべきです)
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/409.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2010 年 12 月 19 日 16:44:33: 4sIKljvd9SgGs
 

(回答先: 北朝鮮製偽ドル札はCIAが作っていた、関心空間(これが事実なら、米国の信用は失墜し、ドルは世界中で紙屑化する筈です) 投稿者 小沢内閣待望論 日時 2010 年 12 月 19 日 15:32:22)

http://d.hatena.ne.jp/hagakurekakugo/20080205/p1
2008-02-05 手嶋龍一氏にツッコミを入れてみる
■ドイツ紙の報道は北朝鮮の情報工作だとする手嶋龍一氏にツッコミを入れてみる

北朝鮮VS.アメリカ―「偽米ドル」事件と大国のパワー・ゲーム (ちくま新書)

作者: 原田武夫
出版社/メーカー: 筑摩書房
発売日: 2008/01
メディア: 新書
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ウルトラ・ダラー (新潮文庫)

作者: 手嶋龍一
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2007/11
メディア: 文庫
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原田武夫氏の『北朝鮮VS.アメリカ』(ちくま新書)を読了した。原田氏は佐藤優氏のブログや手嶋龍一氏の『ウルトラダラー』に対しては反論を加えているものの、手嶋氏のフランクフルター・アルゲマイネ紙(以下FAZ紙)に対しての反論には全く触れられていないので、代わりに私が手嶋氏に対してツッコミを入れてみよう。

手嶋龍一オフィシャルサイト 最近の著作:「インテリジェンスをめぐる迷宮」――『ウルトラ・ダラー』解説
この記事を書いたのは、かつて東京特派員を務めたクラウス・ベンダー記者だ。このベンダー・リポートは…(中略)…日用品も満足に作ることができないならず者国が精巧な偽ドルなど刷れるわけがないという前提で記事は書かれている。

そんな記述はベンダー氏の記事(参考)の中に全く存在しないし、またそう読み取れる箇所も見当たらない。これは2007年1月7日のFAZ紙の日曜版のベンダー氏の記事(参考)を紹介している、2007年1月6日のFAZ紙の記事(参考)の説明文によるものである。ベンダー氏の記事は北朝鮮がスーパーノートを製造出来るかどうかの、技術的な疑問点を列挙しているだけである。手嶋氏はFAZ紙の紹介記事とベンダー氏の記事を混同してしまったのだろう。ソースを確認せずに批判するという初歩的なミスを犯している。

基幹産業に十分な電力さえ供給できない国が、電力を大量に消費する核兵器の製造など手がけられるわけがないと見立てて誤ったことを忘れてしまったらしい。

上記の指摘が手嶋氏の勘違いであったため、この批判は空振りしてしまっている。

この報道からしばし間をおいてピョンヤンにある国連事務所の金庫から北朝鮮製の偽ドルが見つかったというニュースが流された。アメリカの当局による黙示の反証なのだろう。

おそらくこれらの記事(参考1,2)の事を言っているのであろうが、この偽札だと疑われているドル札は「北朝鮮製」とは断定されていない。あくまで平壌市内の銀行で換金したドル札が偽札であるという疑いがあるだけである。UNDPの報告書(参考)においても

The bills are now in the hands of the US authorities.

その紙幣は現在、米国当局の手にあります。

とあるだけで、「北朝鮮製」の偽ドルだとは一言も言っていないし、2008年2月現在、米国当局はこれらの紙幣が「北朝鮮製」の偽ドルだとは発表していない。「アメリカの当局による黙示の反証」だと言うのなら、時間が掛かりすぎではないだろうか。しかもこれはUNDPからの米当局への通報にて発覚したのである。米当局の反証とするのは少々苦しい。

 だが、鉄壁に見えたGIORI社にもほころびは生じていた。欧州で屈指の富豪と謳われたGIORI社の当主が、美貌の愛人を伴って乗っていた旅客機がハイジャックされてしまう。バングラディッシュのダッカを飛び立ったボーイング727型機は、離陸直後に武装したテロリストに乗っ取られ、アフガニスタンのカンダハルの空港に強制着陸するよう命じられた。スイス政府はただちに秘密警察を現地に派遣し、犯人グループと折衝に当たっている。そして事件から7日後、当主と愛人は無事釈放された。犯人グループは身柄と引き換えに何を要求したのだろう。

ハイジャック犯は最終的に3人のイスラム過激派の解放を要求、インド政府もそれに合意し、人質の解放が実現した。

http://en.wikipedia.org/wiki/Indian_Airlines_Flight_814
Ultimately, the plane landed in Afghanistan, where the hijackers agreed to release their hostages in exchange for the release of three Muslim extremists.

(中略)

After negotiations between the India government and the hijackers, the hostages were freed eight days after the hijacking occurred.

犯人グループが何を要求したか、そのような情報はWEBで検索すればすぐに見つかるのである。

GIORI社はいまも口を固く閉じたままだ。聡明な読者ならもうお分かりだろう。捜査当局と密接な関係を持つGIORI社の当主より、ガードが甘い億万長者など何処にでもいる。テロリスト一味の狙いは、GIORI社のハイテク技術にあったのである。

最大限好意的に見ても<推測>、まともに見ればただの<陰謀論>でしかない。証拠や裏づけは全く見られないし、そのような報道も見当たらない。アメリカの偽札捜査を担うシークレットサービスでもそのような主張はしていない。GIORI社が口を閉ざしているというのなら、どうして手嶋氏はハイテク技術がテロリストの手に渡ったと言えるのだろうか。スーパーノートはCIAが作っているとされる原田氏やベンダー氏の<推測(陰謀論)>とどう違うのと言うのだろう。

そもそも偽札捜査は、CIAではなく、世界最小にして最強の捜査機関、米財務省系のシークレット・サービスが担ってきたのだ。

ベンダー氏は偽札を製造しているのがCIAなのではないかと推測しているだけで、偽札捜査をCIAが担っていたなどとは言っていない。わざわざ手嶋氏に正される必要性は無い。ここでも手嶋氏の批判は空振りである。

日本のメディアまでがこの粗雑な記事をそっくり転電している。

正直に申し上げて、この手嶋氏の論文こそ粗雑と言わざるを得ない。記事や事件を紹介する際に、情報の歪曲や隠蔽が見られるからである。これはインテリジェンスのプロとしてやってはならない事だろう。しかもこれを報じたのは日刊ゲンダイぐらいなものである。

北朝鮮の情報当局はそんな超大国の弱いわき腹を衝いて反転攻勢に転じつつある。偽ドル偽造と資金洗浄でマカオのバンコ・デルタ・アジアに溜め込んだ総額30億円にのぼる黒い資金を白と言いくるめて奪還しようとしているだけではない。贋金づくりはCIAの仕業だと言い募っている。

米紙(参考)でさえも堂々と報じているし、スイス連邦刑事警察偽造通貨局の報告書(参考)でも触れられている。それでもこれは北朝鮮の情報工作なのだろうか。手嶋氏の言うように北朝鮮の情報工作だとすると、次に紹介する書き込みで展開される時系列は説明がつかないのである。

【国家の罠】佐藤優【ラスプーチン】
ベンダー記者のドイツ語版原著『Geldmacher』が刊行されたのは2004年7月(参考)である。

その後、2006年2月に「FAZ」の第一弾(参考)が出て

英訳改訂版『Moneymaker』(参考)が出るのは同年5月である。

そして今回の2007年1月の「FAZ」記事(参考)が出る。

 つまり、ベンダー記者は同月、突拍子もなく、自説を展開し始めたのではなく、数年前からそう言っているのである。

 『ウルトラ・ダラー』の発売日は2006年2月28日(参考)。

 「FAZ」第一弾と前後する話である。しかし、上掲の手嶋氏記事は2007年11月(参考)のもので、

おそらく同年1月の「FAZ」記事のことを指しているのだろう。

 どちらにせよ、ベンダー記者がこのネタを持ち出すのは、2004年7月に遡り、そこですでに米国情報機関の謀略の可能性を示唆している(同書265頁)。

 当然のことながら、ベンダー記者は一貫して、手嶋氏のことなど触れていない。残念ながら、極東の島国のインテリジェンス専門家のことなど、

まったく知らない様子なのである。ベンダー記者がドイツ語原著で取り上げているのは、手嶋氏なんぞではなく、2004年6月放送のBBC「パノラマ」(参考)である。 

ベンダー氏が著書を刊行した2004年というと、2005年3月・2006年6月にアメリカがインターポールでスーパーノートは北朝鮮が製造しているという主張をし、2005年9月15日にバンコ・デルタ・アジアに金融制裁が加えられる以前の話なのである。北朝鮮はこのような未来を予測して情報工作を仕掛けているとでも言うのだろうか。とてもではないが考えられない。これらの報道が北朝鮮の情報工作であるとされる説は、これで殆ど信憑性を失ったと見るべきだろう。

とは言え、本書で展開される原田氏の論説に瑕疵が無いわけではない。むしろツッコミ所満載である。原田氏へのツッコミは、材料と私のやる気が整い次第投下する事にしよう。

 

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コメント
 
01. 2010年12月21日 16:35:39: ZMbmXo037I
手嶋龍一氏は大勲位と同じ政治スタンスで、性的嗜好の持ち主だろ。通信社のやつに聞いたけど。

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