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デフレ不況と言っても、国内で増収増益企業も多い(特に円高差益組)
そういう企業は、投資金額を増やすことを計画しているので、仮に減税になれば、雇用への+効果は確実にある
しかし実質減税額は5%の半分の6500億円であり、しかも、アンケートによると、長期的に経営見通しが厳しい多くの企業は、その減税額のかなりの部分は投資ではなく、内部留保に回して、将来の資金繰りの安定化に使う可能性は高く、
僅か10%の企業しか国内投資へと回す確約はない
まだまだ厳しい現状である
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX 引用 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
小笠原誠治 法人税減税とデフレ脱却
2010/12/15 (水) 10:13
法人税の5%減税が事実上決着したようですが‥、私としてはどうも釈然としません。というのも、国民の中には私のように法人税を減税したからといって、それで本当に我が国企業の国際競争力を高めることに役立つのかということ、更に言えば、法人税率を引き下げたからといって企業の国外脱出を食い止めることはできないという考え方の者と、否そうではなく、日本経済の活性化のためには法人税率の引き下げこそが重要なのだという考え方の者がいて、意見が真っ二つに分かれているように思われるからなのです。
ですから、仮に現政権が後者のような考え方に基づいて法人税減税を目指すとしても、何故、もっと幅広く国民や専門家の意見を聞いた上で結論を出さないのか、と思うからなのです。それに、仮に法人税減税を行うにしても、今回の5%で十分なのか、さらにアイルランドのように12.5%程度まで引き上げることを目指すのか、などということを含めて議論する必要があると思うのです。
菅総理は、一体誰の意見を聞いたというのでしょうか?
最初から結論ありきではなかったのでしょうか。
そして、後は、法人税減税の財源をどうするかということだけが頭痛の種であって、本質的な議論など殆どやってこなかった訳です。
法人税の5%減税が事実上決着したようですが‥、私としてはどうも釈然としません。とい
うのも、国民の中には私のように法人税を減税したからといって、それで本当に我が国企業
の国際競争力を高めることに役立つのかということ、更に言えば、法人税率を引き下げたか
らといって企業の国外脱出を食い止めることはできないという考え方の者と、否そうではな
く、日本経済の活性化のためには法人税率の引き下げこそが重要なのだという考え方の者
がいて、意見が真っ二つに分かれているように思われるからなのです。
意見を聞く相手がいたとしたら、それは経団連だけ。
しかも、相手側は、いろいろと演じて見せてくれた訳なのです。仮に法人税減税になっても、その財源の負担が企業側に求められるのであれば、もういいよと怒って見せたりして‥
11月8日頃、米倉会長
「課税ベース拡大ということを言うのだったら、それはもう結構ですと言わざるを得ない」
最近でも、
「単年度の原則だけに固執してこの問題を解決しようというのは非常に解せない」
そして、14日の朝は、大変満足げに
「財政が厳しいなか政府には頑張ってもらった。法人税の引き下げは、日本の国際競争力を国際並みにする第一歩だ。新成長戦略の実現に向けて一歩踏み出したと歓迎している」
いろいろやったが、これで要求を勝ち取ることができたと言わんばかりにです。
しかし、菅総理の方としては、企業にだけ甘い顔をするのでは国民の指示が得られないと思ったのか、経団連から言質を取ろうとしたわけです。
「働く皆さんにも分配されることを、経済界としてぜひ、約束をしていただきたい」
それに対し、経団連の会長は、
「約束というわけにはいかないが、法人税が下がれば企業の競争力が高まる。企業としてもっともっと投資ができ、雇用も増えていく」
まあ、当然と言えば当然の対応。約束なんてできる訳ないのです。
では、実際に雇用が増えたり、給料が増えることはどの程度期待できるのでしょうか?
何でも、ロイターがその件について調査したのだとか(11月17日─12月2日に実施)。
で、その結果と言えば、(5%の法人減税が実施された場合)国内雇用・投資を「増加方向に見直す」と回答したのは10%のみで、「影響なし」との回答が63%を占めた、と。
「税率のみで投資立地が左右されるものではない」「多くの企業で体力が低下していることと、先行き不透明感から、減税で多少利益が出ても投資や雇用にはすぐに結び付かない」という意見があった、と。
ということで、厳しいことを言うようですが、幾ら法人税を減税しても雇用が増えたり給料がアップする効果は殆どないようで‥
ただ、菅総理は、デフレ脱却も目指しているようですが、その点についてはどうなのでしょうか?
減税によって企業の投資活動が盛んになれば、少しはその効果が期待できるかもしれませんが‥その一方で、所得税や相続税は増税される訳ですし‥
牛丼の松屋フーズの社長さんがこんなことを言っています。
「減税分を原資に価格還元することがあってもいいかもしれない」
皆さん、どう思います、この意見? 牛丼の価格をもっと下げると言っている訳なのです。
安くなって大歓迎? 私も、減税分が内部留保として溜めこまれるよりもずっと良いとは思うのですが‥、更に価格安競争が展開されると、デフレが酷くなると憤る人もいるのですよね。
菅総理は、このように価格安競争につながることをどう評価するのでしょうか?
そこのとろこを是非聞きいてみたい。
以上
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