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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu229.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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EVはガソリン車に置き換わるクルマにはなりえない。急速充電のインフラ
が普及したとしても、30分近くかかる充電を日に何度も必要になる。
2010年12月4日 土曜日
◆日産、EV「リーフ」を20日に発売 12月3日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20101203-OYT1T00671.htm?from=nwlb
日産自動車は3日、初の普通乗用車サイズの量産型電気自動車(EV)「リーフ」を20日に国内で発売すると発表した。
米国の発売時期は月内で、欧州は2011年初めの予定だ。
「リーフ」は5人乗りで、日本の燃費基準に換算すると1回の充電で約200キロ・メートル走るという。価格は376万4250円と406万350円の2種類。EVに対する政府の補助金を差し引くと、購入者の実質負担は約298万〜328万円になる。年間の生産台数は5万台。来年3月までに販売する6000台は、予約で完売しているという。
◆乗って分かったEVの天敵は「遠出」「大雨」「寒い朝」 11月29日 久川桃子
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20101126/1033738/?ST=life&P=3
暖房オンで航続距離半減
EVに乗って一番気になるのは、やはり電池残量と航続可能距離。充電できる場所まで走らなければならないからだ。すると、不思議なことに運転する際の気の持ち方が自分でも驚くほどガラリと変わる。
まず、最も気をつかうようになったのは、エアコンだ。EVは暖房をつけると、とたんに燃費ならぬ「電費」が悪化する。エアコン(暖房)をつけた瞬間に、航続距離が90kmから45kmというように半減してしまう。だから、できればエアコンをつけないようにという意識が働く。別に難しいことではない。今までなら車中では脱いでいた上着を着たまま運転すればいいだけだ。逆に、今までは何も考えずに車内の温度を上げ下げしていたことにも気づかされた。
また、エコドライブへの動機づけも明らかに変わった。電気でモーターを動かしている状態と、回生ブレーキがかかっている状態とがわかりやすく表示されるので、信号などで止まるとき、早めにアクセルを離して上手に回生ブレーキを引き出せば、その分電池は消耗せず、航続距離も伸びるのがよくわかる。まるでゲーム感覚でエコドライブを意識できる効果があった。
EVの普及は限定的?
本当なら、子どもの送迎、通勤以外にももう少し遠出をして、航続距離や充電設備をいろいろと体験してみたいところ。しかし、何せ我が家は5人家族。アイ・ミーブの定員は4人なので、週末の家族の外出には使えない。仕方なく、家族での移動はガソリン車のミニバン、一人でちょこちょこ動く時にはアイ・ミーブと使い分けている。
アイ・ミーブをレンタルして3週間が過ぎるが、EVはガソリン車に置き換わるクルマにはなりえないのではと個人的には思い始めている。航続距離の制限が大きすぎて、1日の移動距離や移動場所が明確な場合にしかEVは乗れない。たとえ急速充電のインフラが普及したとしても、30分近くかかる充電を日に何度も必要な人がEVを選択するとも思えない。しかも、現状では、ガソリン車よりも価格はかなり高い。
考えうる購入層は、クルマを複数所有していて、そのうちの1台はEVという家庭。しかも、近距離の移動がメインとなるのは都心部だが、都心で2台のクルマを維持できる人はそう多くないだろう。
ほかには、通常は近場だけを移動し、年に数回の遠出の際はレンタカーを借りると割り切って考える家庭。地域限定、走行距離限定の営業用としての活用。カーシェアリングでの活用など、やはり、市場としては限定的なように思う。
ただ、従来はガソリンと軽油という化石燃料だけに頼っていたクルマのエネルギーが、電気を使う方式に変わりつつあることには間違いない。すでに普及期に入っているハイブリッド車、これから販売が本格化するEV、リースが始まっているプラグイン・ハイブリッド車、トヨタ自動車が2015年ごろ500万円程度で販売予定と発表した燃料電池車。いずれも電気モーターを積んだクルマだが、まだガソリンに置き換わるようなエネルギーの本命は見えてこない。ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車であれば、従来のガソリン車の延長上で考えられるが、EVや燃料電池車になれば、私たちのライフスタイルさえも変えなければならなくなる可能性がある。
(私のコメント)
日産の電気自動車がいよいよ発売されますが、テレビなどでも電気自動車の特集などがよく行なわれています。株式日記でも電気自動車の事は何度も取り上げましたが、EVはやはり航続距離と充電に課題があるようだ。久川氏の記事においても、実際に電気自動車を使い始めての感想を述べていますが、やはり航続距離と充電を課題に挙げている。
もちろん電気自動車は発売されたばかりだから、これからも逐次改良されて行くのでしょうが、電池の改良とコストダウンが一番の課題になります。普及させていく為には公的な援助も必要であり、ヨーロッパで行なわれているような、一定の区域には電気自動車しか走行を認めないような事も必要だろう。
特に大都会における排気ガスの影響は深刻なものであり、23区内は電気自動車とハイブリットカーしか認めないようにすべきかもしれない。そうすればタクシーや配達車などが電気自動車に変わっていくだろう。大型のバスやトラックなどもEV化やハイブリッド化が望ましいのですが、大排気量エンジンの車ほど公害の被害をもたらしている。
路線バスなどは電気自動車化に向いているのですが、大型車両なら電池を沢山搭載できるし、コスト面でも高価なリチウム電池を使わなくてもニッケル水素電池などでも出来るだろう。小型乗用車の場合は電池の重量とスペースが制約があり、大量に積めば航続距離や充電の問題は少なくなるがコストがかかる。
久川氏のレポートにもあるように、毎日のように充電すると言う作業は意外と面倒くさく、車を止めてコードを取り出して電源にセットするのは面倒な事だろう。それなら発電機を積んで走ればハイブリッドカーになりますが、当面ガソリン車の代替になるのはプラグインハイブリッドカーだろう。
プラグインハイブリッドカーなら近距離はEVとして走り、遠距離はガソリンエンジンで走るように切り替えたほうが実用的だ。日産のリーフのような電気自動車は中途半端であり、町乗り用としては大きすぎるし、ファミリーカーとしては小さすぎる。それに行楽ドライブにも向いていない。むしろ用途が限定した業務用車両としての方が電気自動車に向いているだろう。
宅配便の集配に使われる商用EVの試作車=東京都江東区のヤマト運輸
◆商用EV「200万円以下」 三菱自、11年末まで発売 19月15日 朝日新聞
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201010140493.html
三菱自動車は、商用の電気自動車(EV)を2011年末までに発売する。価格は200万円以下を目指す。三菱自は09年から乗用EVを他社に先駆けて量産しているが、価格の高さが課題となっている。EVに向くとされる商用車に品ぞろえを広げて生産量を増やし、低価格化を狙う。
■ヤマト運輸と実証実験開始
三菱自は14日、ヤマト運輸と共同で、商用EVを宅配便事業に使う実証試験を始めた。発売中の乗用EV「アイミーブ」のシステムを使い、軽商用車「ミニキャブバン」をEVにした車両を試作。都内で1年間かけてデータを集め、量産の準備を進める。
アイミーブは1回の充電で約160キロ走行できるが、量産する商用EVは電池の容量を小さくして、走行可能距離を約105キロに抑える。都市部で宅配に使う車は走行距離が少ないためで、ヤマト運輸では1日に30キロ台という。
高額な電池の容量を小さくすることで低価格化も図る。アイミーブは政府の補助金を受けた後の価格が284万円。商用EVは補助金を受ければ「200万円以下」になる価格水準にし、早期に年産1万台を達成したい考えだ。
また、走行距離が少なければ、充電する頻度も少なくて済む。都市部で宅配に使う場合は、「仕事を終えて夜間に充電すれば十分で、2日に1回の充電で済む地域も多い」(ヤマトの木川真社長)。充電インフラが乏しいという問題も、集配センターに設備をもうければ解決でき、都市部の利用なら商用車とEVは相性が良いと言える。
加えて、商用車は乗用車より廃車までの走行距離が長い傾向があり、EV化による二酸化炭素(CO2)の削減効果も大きい。環境対応を迫られる企業の需要が期待できるため、三菱自の益子修社長は「(乗用車より)商用車の方がEVの市場は大きい可能性がある」と話す。
日本郵政グループの郵便事業会社も、11年度から商用EVを集配業務に活用する。EVベンチャーのゼロスポーツ(岐阜県)から、軽自動車を改造した約1千台のEVを購入する方針だ。
(私のコメント)
電気自動車はスポーツカーや高級乗用車としてよりも、郵便配送車や宅急便などの実用車両に向いているのだろう。走行距離も30キロ台でありそれだけ電池を小さくできるしコストも安くなる。発進停止も多くてガソリンエンジン車のようにいちいちエンジンをかけずに発進が出来る。郵便局や宅配用としてだけでも需要は数十万台もあるからコストも安く出来るだろう。
もともとゴルフカートや倉庫内のフォークリフトなどは電気自動車であり、業務用としての電気自動車の普及は進んでいた。三菱のアイミーブなどを見てミニキャブバンの電気自動車のほうが需要があるのではないかと思いましたが、三菱も業務用車両を売り出すようだ。
電気自動車は大量の電池を積んでいるから家庭用の非常電源にもなるし、様々な用途が広がっていくだろう。日産のリーフなどもキャブバンタイプの実用車両に転用された車も発売されるだろう。電気自動車はインホイールモーターを使えば従来の車とは全く違ったデザインの車を作る事が出来る。前後左右自由自在に方向転換できるから駐車場も有効活用することが可能になる。
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- 株式日記さんも日産がEVを発売したことがとても悔しかったのでしょうね。トヨタなら大歓迎だったのでは? スカイキャット 2010/12/05 08:51:17
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