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(回答先: 米経済に「日本型デフレの危険」、FRB関係者が警告 投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 31 日 03:18:07)
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201007300620.html
リーマン・ショック後の深刻な不況から抜け出るために導入されたエコカー補助制度が、期限通り9月に終わる。政府内では景気を下支えするため延長を求める声もあったが、個人消費の回復につながったと確認されたため、打ち切りが決まった。家電のエコポイントも12月に終わる。政府の後ろ盾がなくなり、各業界は自律回復を迫られることになる。
■「業界、自助努力の時」
「異例の経済措置としてやってきた。自動的に9月末で終了する」。30日の記者会見で直嶋正行経済産業相は、エコカー補助金の打ち切りを淡々と切り出した。
エコカー補助金は燃費基準などが一定の数値を満たした新車の購入時に、乗用車なら最大25万円が助成される制度。昨年4月、政府の緊急経済対策の目玉施策として打ち出された。
同12月には「景気の先行きが不透明」と半年間の延長が決まった。円高傾向が続き、輸出の減速や欧州の金融不安が残るため、経済界や一部の閣僚から再延長を求める声が出ていた。しかし、直嶋氏は「引き続き対策が必要という状況でもない」と一蹴(いっしゅう)した。
緊急対策の直前の昨年3月、自動車の国内生産は前年同月比で50.0%減、新車販売は同25.3%減と、歴史的な落ち込みを見せていた。補助金制度の効果で、国内新車販売は昨年9月から前年比プラスに転じ、今年6月には、リーマン・ショック前の2年前の数字も上回った。
効果は生産現場にも波及した。日本自動車工業会が30日発表した2010年上半期(1〜6月)の国内自動車生産台数は、前年同期比45.8%増の484万台。2年ぶりに前年を上回り、増加率は上期として過去最高になった。
市場では「国内の雇用や所得環境も改善傾向にあり、企業の自助努力でやっていく時期に来ている」(第一生命経済研究所の岩田陽之助エコノミスト)との指摘もある。
昨年度の2回の補正予算に計上された自家用車向けの補助金総額は約5800億円。経産省の毎年の当初予算総額(1兆4千億円程度)の4割にあたる。
「緊急対策の補正予算の枠でしかできない金額。政府としてさらなる緊急対策を検討していないのに、エコカー補助金の延長だけを議論することはあり得ない」。経産省幹部は、延長が難しかった状況をこう説明する。
■各社、反動に戦々恐々
自動車業界は10月以降に待ちかまえる「反動減」に戦々恐々としている。
「10月以降は非常に厳しい」。三菱自動車の益子修社長は30日、こう語った。終了後の販売台数は現状から3割落ち込むとの見方が広がる。ホンダの近藤広一副社長も同日「それぐらいは考えておいたほうがいい」と述べた。
低迷がいつまで続くかも大きな不安材料だ。新車への買い替えに最大2500ユーロ(約28万円)を補助したドイツ。その効果で09年2月、新車販売が前年比で増加に転じ、補助は昨秋に終わった。だが、今年5月は前年同月を3割ほど下回る水準が続く。
衝撃を和らげようと、国内各社はテコ入れ策を練っている。その一つが、販売会社に支払う販売奨励金の増額だ。
トヨタ自動車は10〜11月、系列の販売会社に対し、一部の車に1台あたり5万円出す方針を決めた。通常は3万円ほどで「5万円は聞いたことがない」(関係者)。マツダの山内孝社長も今月初め「政府主導のものがなくなれば、民間でやらなければならない面もある」と奨励金積み増しを示唆した。
■家電エコポイントも失速気味
エコカー補助と同様、消費刺激策として導入された、省エネ家電購入に対するポイント給付制度。今年12月までに購入した薄型テレビやエアコン、冷蔵庫が対象になるが、制度開始から1年たち、経済効果は薄れつつある。
電子情報技術産業協会によると、薄型テレビの出荷台数は1〜6月が前年同期比73.3%増。1年後に迫った地上波テレビ放送の完全デジタル化の影響も重なり、経済効果は大きそうにみえる。
しかし、経済産業省がエコ家電の販売を「金額ベース」で調べたところ、5月は4%減少。エコポイント制度を開始してから事実上初のマイナスに陥った。台数は出ていても、商品単価の値下がり(デフレ)に歯止めがかからない状況だ。冷蔵庫やエアコンに至っては、1〜6月、出荷台数でも前年比横ばいで、景気対策として効いていない。
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