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中部運輸局は27日、名古屋市などで営業するタクシー会社、名古屋エムケイ(MK、本社・名古屋市北区)の10年度の運賃認可について、業界水準より低過ぎるとして、値上げするよう求める通達を出した。これに対し、同社の青木信明社長は同市内で記者会見し「民間運賃に行政が値上げを求めるとは前代未聞」と反発。28日に、現行運賃での認可を求める行政訴訟を名古屋地裁に起こすことを明らかにした。【黒尾透】
◇社長反発、28日に提訴
名古屋エムケイの現行運賃は中型車の初乗り(1.3キロ)が400円、走行197メートルごとに50円が加算される仕組みで、競合他社より初乗りで100円程度低い。申請したのは今年1月で、09年度と同額に据え置いた。
同運輸局は「エムケイの申請額は車両稼働率を99%と想定しているが、過去5年間の平均値88%で計算し直すと採算割れする」(自動車交通部)と査定。初乗り運賃を7.5%アップの430円、加算額を188メートルごとに50円とするよう求めている。
だが、青木社長は「運輸局の査定は一時的に社員が倍増し、経費率が高まった時の損益を前提にしている」と反論、徹底抗戦する構えだ。運輸局が設定した再申請期限は8月10日で、それまでに提出しない場合は申請は却下され、タクシー事業はできなくなる。
タクシー営業に関しては、02年の道路運送法改正で大都市圏を中心に車両台数が増え、運転手の労働条件が悪化したことを受け、昨年10月に施行された「タクシー適正化・活性化法」で規制が再強化された。
京都を本拠地とするエムケイグループは、業界水準を下回る料金とサービスを売り物に、全国8カ所で営業する「業界の異端児」。名古屋エムケイは02年に開業、名古屋地区と中部国際空港で営業し、現在102台を保有している。従業員は205人。
福岡エムケイでは、九州運輸局の運賃査定を不服として福岡地裁に提訴、同地裁はエムケイ側の主張を認める仮処分申請を出しているという。
◇競合他社「当然」の声多く
◇利用者「値上げは困る」
名古屋エムケイに対する中部運輸局の「値上げ指導」に対して、競合する名古屋市内のタクシー会社からは当然との声が多い。ある大手タクシー会社の運転手(65)は「エムケイの料金は、値下げ競争を激化させる恐れがある。国の指導に従って値上げすべきだ」と話す。市内の個人タクシーの60代の運転手も「景気低迷で利用者が増えないのに、タクシーの台数は増えて競争が激化している。エムケイの低価格は脅威」と嘆く。
ただ、利用者側の反応は正反対で、市中心部でタクシーをよく利用する30代の男性会社員は「エムケイは運転手が礼儀正しいし、料金も安いので利用している。値上げは困る」と国の指導に疑問を呈している。【工藤昭久】
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