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(回答先: 本間宗究 相場の醍醐味 第208回 民主党の敗北 投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 27 日 01:29:20)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100724/mca1007240502003-n1.htm
巨額マネーを動かし、相場に大きな影響力を持つ機関投資家の日本株離れが顕著だ。日本株投資を減らす一方で、成長性が見込まれる新興国株などへのシフトを強めている。機関投資家の日本株離れは「母国市場」である日本の株式市場の地盤沈下につながるとして、市場関係者に警戒感が広がっている。
「機関投資家が日本株を手放し始めた。株価の下支えが難しくなるだろう」。大手運用会社の担当者はこう語る。
全国の中小企業約1200社の年金を運用する全国卸商業団地厚生年金基金は4月、外国株の比率を約2割に引き上げ、日本株(10%台前半)を初めて上回った。成長が見込まれる外国株・債券を運用することで、高い利回りを確保するのが狙いだ。
国内機関投資家が資産運用を行う際の内外比率はこれまで、国内6割、海外4割と日本株の比率が高く、市場では「自国株偏重」とも言われてきた。ここにきて、新興国株や債券を増やす方向にかじを切っており、「今後は海外比率が国内を上回る」(大手証券)との見方が強まっている。国内企業年金の運用資産は30兆円規模で日本株離れが進むと、日本株低迷に響くのは確実だ。
JPモルガン・アセット・マネジメントが今年4月に約130の主要年金基金を対象に行った調査では、国内株式について、32.8%が減らすと回答し、増やすとしたのはわずか3.3%だった。
一方、新興国株式は52.9%が増やすとし、減らすとしたのはゼロだった。
ただ、「収益を高めるためには安定性の高い日本株を一方的に減らすのは得策ではない」(大手証券)との指摘もある。
急成長するアジアの投資マネーも日本市場から逃避し、中国など経済成長が続く自国市場に向いている。東京証券取引所が発表した今年1〜6月の海外投資家の地域別日本株売買動向によるとアジアが占める割合は12%と過去最低だった。
円がドルやユーロに対して上昇傾向にあることも、日本株離れに拍車をかけている。自動車や電機など輸出関連の比重が大きい日本の株価は、円高による日本企業の競争力低下や海外景気の先行き不安に大きく左右される。
投資マネーが株式から流出し、日本国債など安全資産に向かい、長期金利は記録的な低水準にある。
ギリシャ財政危機を発端にした5月の世界同時株安以降、米ニューヨークや英ロンドン株式市場はほぼ同水準にまで戻しているのに、日本市場の回復は遅く、日経平均株価は23日現在で12%低下している。
こうした状況に、市場関係者は「日本株は売られすぎだ。日本市場はすでにアジアの一市場でしかなく、投資マネーが日本を通過する状況が続けば、世界の回復から取り残される」と指摘する。経済が急成長する新興国市場などに対し、市場の魅力をどう高めるかが課題だ。(川上朝栄)
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