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【経済深層】国債買い増しでギリシャの二の舞? 日銀に“圧力団体”続々 http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/844.html
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100508/biz1005081802004-n1.htm デフレ脱却に向け、日銀への“政治圧力”が強まっている。民主党は消費者物価上昇率の数値を掲げる「インフレ目標」の導入を参院選マニフェスト(政権公約)に盛り込むことを検討。政府は財政逼迫(ひつぱく)で大量発行が続く国債の買い増しを期待する。新党改革を率いる舛添要一代表も国債買い増しによる量的緩和が持論。これに対し日銀は、財政規律が緩み、ギリシャ国債のように信用を失うと断固拒否の構えだ。
「日銀こそがデフレの元凶だ」 民主党議員約130人が参加した「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」(会長・松原仁衆院議員)が4月13日に開いた勉強会。講師に迎えられた人気経済評論家の勝間和代氏は、舌鋒(ぜつぽう)鋭く日銀批判を繰り返した。 動画共有サイト「ユーチューブ」にもアップされた講演を見た日銀幹部は「選挙を前に、いろんな動きが出てくる」と、苦々しく吐き捨てた。 議連は翌14日に民主党本部に要望書を提出。消費者物価上昇率について、政府が前年比2%超の目標を設定し、日銀がその達成に努めることをマニフェストに盛り込むよう求めた。 議連は日銀法を改正しインフレ目標を導入することも視野に入れている。それどころか、メンバーの中には、資金供給手段として市場から国債を買い取るのではなく、日銀による国債の直接引き受けを主張する過激論者もいる。 政府内でも亀井静香金融相が3月の衆院財務金融委員会で、「市中から買い入れるだけじゃなく、直接国債を引き受けて財源をつくればいい」と発言し物議を醸した。直接引き受けは、財政支出の無尽蔵な膨張につながりかねないことから財政法でも禁止されている“タブー”だ。 世論調査で首相にしたい政治家でトップの舛添氏も、自民党時代から国会などでインフレ目標と量的緩和を繰り返し要求しており、“圧力団体”が続々と誕生している。
中央銀行の独立性などお構いなしの政治圧力の背景には、パンク寸前の財政事情がある。 今年度の当初予算は、子ども手当の半額支給などのマニフェスト政策で92兆円超に膨れ、国債の新規発行額も44兆円超といずれも過去最高を記録。財務省の試算では、来年度予算はマニフェストの完全実施で99兆7千億円に達し、デフレ脱却に向けた財政出動の余力は残されていない。 ギリシャ財政危機で「ソブリン(公的債務)リスク」に市場の関心が集まる中、国債の安定消化に不安が生じれば、長期金利が跳ね上がりかねない。 政府としては、「デフレ脱却ではなく、現在月1兆8千億円の日銀による国債買い取り枠を増やし、安定消化を助けてほしいというのが本音」(エコノミスト)だ。
これに対し、日銀の白川方明(まさあき)総裁は「金融政策は財政ファイナンス(国の資金調達)を目的としない」と、国債買い増しを拒否し続けている。さらに、4月にニューヨークで行った講演では、「日本は消費税率引き上げの十分な余地がある」と語り、異例の財政再建要求を突き付けた。 「安易な買い増しは財政規律の緩みを招くと判断され、かえって国債の信用が失われる」(関係者)というのが日銀の立場だ。 日銀は4月30日に発表した「展望リポート」で、来年度に消費者物価指数が0・1%増のプラスに転じるとして、デフレ脱却への道筋を明示。さらに成長分野への融資を促すため、金融機関への新たな資金供給制度の創設も表明した。 本来は政策金融などが行うべき超異例の政策だが、「デフレは需要不足が原因で成長戦略による需要創出が重要」という白川総裁の考えに沿ったものだ。ただ、具体的な手法は詰まっていない生煮え状態で、「政治圧力の緩和を狙った小手先の政策」(市場関係者)との声も聞こえる。 政府は6月に財政再建目標などを盛り込んだ「中期財政フレーム」を策定し法案を国会に提出する方針。そうなれば、「財政再建の道筋を示すのが先」と主張してきた日銀にボールが戻ってくる。 「民主党議員の約3割がデフレ脱却議連に参加していることを考えると、その影響力は大きい」(野村証券金融経済研究所の木内登英チーフエコノミスト) 政府の財政再建と足並みを合わせて国債買い増しやインフレ目標の導入に踏み切るのか。日銀の決断が注目される。(金融取材班)
コメント ギリシャ債務危機が引き起こした金融市場の混乱について、G7財務省電話会議が開かれたようですが、菅財務大臣からのコメントはないようです。 というよりも経済、金融知識が乏しく、かつ、経済、金融専門英語が理解できない政治家に果たしてどこまで深く政治主導で話し合いができたかどうか不明であり、このようなときこそ、優秀な官僚がいたということに多くの政治家が、感服するのではないでしょうか。 といって、官僚をほめたたえてもしょうがないのですが、今の日本の官僚にも苦手な部分があり、そこをつけば政治主導なるものもある程度国民に見える形で見えるかとも感じるのですが、その要素がポッポ総理を中心とした人材にあるはずなのですが、どうもそれすら魑魅魍魎な政界にいすぎたせいか消え伏せているようです。 1998年9月23日、水曜日、その日の午後に当時のニューヨーク連銀総裁ウイリアムマクドナーは、ウォール街の主だった銀行のトップを片っ端から招集した。それも当時では史上はじめて。 理由はただひとつ、LTCMを救うために。 その会議には、米銀のみならず、ニューヨーク証券取引所理事長、さらに欧州系の大手銀行の代表も参加していたそうです。 その一社が破綻する影響があまりにも広範囲に広がることから、それを避けようとすることが最優先に話し合われたということですから、今回のギリシャ債務危機にしても表面上は欧米を中心にある程度収まるのかなとも感じています。 ただし、そうならなく、突然リーマンショックのようなことがおきえる国もあります。 LTCMにしても、それまでは独自の投資ノウハウなどどは、秘密となっており、その後そのノウハウは、すっかり流出してしまったそうです。 つまりは、奪える価値あるものが存在していたということです。 ギリシャ債務危機も突然おきたように、そのような危機はある日突然沸き起こるのかもしれません。 日銀こそデフレの元凶だと日銀批判が続けられていますが、今でさえ、日銀総裁は、消費税引き上げをニューヨークで語っており、やはり日本の経済、競争力をそいでいるのは、このようなグループなのかなとも感じております。デフレが進行している時に通貨供給量を減少させるという考え方をするグループでもあるからして。 今、記者クラブなるものの問題が取り上げられ、民主党政権になり少しづつですがフリーの記者にも開放されつつありますが、日銀記者クラブなるものもあり、検察組織が開放にむけて前進したように、日銀も開放に向かっているのでしょうか。 市場の専門家ともなりえるフリージャーナリストと伏魔殿のようにも見える日銀とのやり取りも見られれば本当の日銀の役割というものが見えてくるのではないでしょうか。 事業仕分けに日銀がはいり、政治主導という政治家とのやりとりをところを見たいものですが。
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