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日本国債市場にくすぶる金利上昇の火種、欧州の問題に警戒感も http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/837.html
(回答先: 日本国債大丈夫? 1400兆円資産が裏付け、高齢化で将来に不安 投稿者 gikou89 日時 2010 年 5 月 08 日 04:05:12) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15179920100507 欧州諸国の財政リスクについて、日本はもはや対岸の火事ではいられない状況だ。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場は7日取引でプレミアム(保証コスト)が軒並み上昇。日本ソブリンのドル建て5年が一時95ベーシスポイントポイント(bp、0.95%)と100bpの大台に迫り、わずか2カ月程度で約40bpワイド化。国債保証コストが国債現物利回り(0.4%台)を大きく上回るゆがんだ状況が常態化している。 ニッセイ基礎研究所・主任研究員の徳島勝幸氏は、日本ソブリンCDSのワイド化について「グローバルにソブリンリスクが意識され、日本も例外でないことを反映している」とみている。その上で「短期的にみれば日本国債は消去法的に買われるかもしれないが、日本財政問題がいつ火を噴くかわからない」と警戒感を示す。 <日本国債への格下げリスク、待ったなしの財政再建> 市場には、日本国債残高の95%近くを国内勢が保有する特殊性や日本が経常収支の黒字国であることから、日本とギリシャの財政問題を単純比較することに違和感を持つ参加者も少なくない。大和証券CMの中川氏は「市場参加者が長らく積み上げてきた円建ての無リスク証券という常識がくつがえるとは思えない」と話す。 しかし2010年度の国家予算で国債発行額(約44兆円)が税収(約37兆円)を上回る戦後初の異例な状況に財政規律への懸念はぬぐえない。富国生命投資顧問の櫻井祐記社長は「政府は中期的な財政フレームを6月に出す方向にあるが、先延ばしは許されない状況だ。公的債務がギリシャでGDP比120%程度、日本はギリシャを上回る190%程度で人ごとではない」と日本の財政状況に警鐘を鳴らしている。 海外格付け機関のスタンダード&プアーズ(S&P)は1月、日本の外貨建て・自国通貨建ての長期ソブリン格付けのアウトルックを安定的からネガティブに変更。フィッチも4月の特別リポートで日本国債について持続的な経済成長への復帰と財政再建の実行がない場合、日本の信用力には中期的に下方圧力がかかると考えられると指摘している。 ニッセイ基礎研の徳島氏は「政府が6月をめどに策定する中期財政フレームや財政健全化法案で財政再建への道筋を描けるかどうかがポイント。ただ、参議院選挙を控えて追加景気対策の議論が浮上する可能性も否定できない。財政問題が国債を売るきっかけになり得る」と話す。 先出のファンドマネージャーは「短期的に経常黒字国である日本のソブリンに対して過剰なプレミアムを付与することは難しい。一時的に国債金利が上昇する場面があっても買い需要に吸収されるだろう。時間的猶予がある間に、プライマリーバランスの方向性が明確に示されなければ、本格的な金利上昇を招くことも否定できない」との見方を示している。
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