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ギリシャ危機はいつまで続くのか 歴史の教訓からその答えを探る http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/663.html
(回答先: 世界経済、ソブリン債危機にすでに突入した可能性=ECB専務理事 投稿者 gikou89 日時 2010 年 4 月 18 日 23:05:24) http://moneyzine.jp/article/detail/184403 いったん収束したように見えたギリシャ問題がまた再燃しました。ユーロ諸国は10日、緊急の電話会議を開き、ギリシャ支援の具体策を発表しました。いったん解決したかに見えたこの問題、いつまで続くのでしょうか 歴史から学ぶ金融危機対策 iPodやグルメ券が当たる ユーロ諸国とIMFの支援約束により収束したかに見えたギリシャ問題がまた再燃しました。このような金融危機はいつまで続くのか、過去の金融危機の事例を振り返ると1つの共通点が見えてきます。 1997年 山一證券破綻時の損失補填 1998年 ロシア危機時の損失処理 2003年 りそな銀行国有化 2007年 サブプライム危機時の損失処理 金融危機と解決策の共通点 損失を好んで引き受ける人はいないため、損失を引き受ける人は最後の最後まで決まりません。巨額の損失が残ったうちは市場に疑心暗鬼が広がり続け、最終的にシステムの破綻寸前まで突き進んだ末に、政府または中央銀行が損失を引き受けざるをえなくなるという構図でしょうか。 それでは肝心の今回のギリシャ危機、いったいいつまで続くのでしょうか ギリシャ危機はいつまで続くのか インターバンク直結提供 ギリシャ危機は、最終的にギリシャの債務を誰が払うかはっきり決まるまで続くと考えています。今回ユーロ諸国が提供するのは、「融資枠」であり、債務肩代わりではありません。ギリシャは自力で債務を返済しない限り、高い金利を払い続ける必要があります。 ギリシャが今回だけ融資枠を使用し、自主的に歳出削減を進めるのがギリシャ以外の国にとっての最善のシナリオです。しかし、ギリシャの厳しい国内事情を見てみると、歳出削減は一筋縄では行かないと考えています。 一方、融資枠を提供しているドイツ、フランスを始めとする欧州各国ですが、ギリシャに対して強く出ることができない事情があります。ドイツやフランスの国民は、ギリシャへの直接支援に反対していますが、そんな国民の世論とは裏腹に、ドイツやフランスをはじめとするユーロ諸国の金融機関は多額のギリシャ国債を保有しています。 つまり、ギリシャ国債がデフォルトという事態になれば、ユーロ諸国の金融機関が大きな損失を受け、それらの国では公的資金の投入という形でギリシャの損失を補填する形になります。ドイツやフランスの政治家の立場に立てば、ギリシャに自国民の税金を直接投入するより、ギリシャ国債デフォルトの結果として自国金融機関を支援に税金を使用する方が政治的なリスクは小さいという見方も出来ると思います。 ギリシャ問題は関係者が多いため、債務の最終引き受け者を決めることが難しい状況です。過去の事例では、引き受け者を決められないまま損失が放置された場合、事態が悪化し続け破綻まで突き進み、最終的に関係者全員で負担したというケースが少なくありません。 ギリシャ問題は、様々な話し合いが行なわれているにも関わらず、ギリシャの金利は高止まりしたままで収束する様子を見せません。それどころか、格付け会社の格下げ、証券会社のギリシャ国債ポジションの縮小と流動性低下など、表から見えない所で情勢はどんどん悪化しています。ギリシャ情勢が悪化するにつれ、ポルトガル国債へも同様の圧力が高まってきました。 ユーロ諸国が早く具体的な資金拠出計画を出し、ギリシャの破綻とユーロ圏の崩壊という最悪のシナリオを回避してほしいと願っています。
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