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国債残高にもっと関心を! http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/591.html
(回答先: あなたの家計も危ない!「ローン破綻」の見えない信号 投稿者 gikou89 日時 2010 年 4 月 09 日 00:45:36) http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/kouza/fp/02/20100407-OYT8T01101.htm ファイナンシャル・プランナー 石原 敬子 日本で生活している以上、このことに無関心ではいられません。国債の増発が、日常生活にどのように影響しそうなのか、考えてみましょう。 国にお金を貸している人とは? 資金を貸している人とは、「国債を買っている投資家」です。では、「国債を買っている投資家」とは誰でしょうか。個人向け国債などに投資をしている人はもちろんのことですが、直接的な国債の投資家だけではありません。みなさんはおそらく、銀行などの金融機関に預貯金をしていたり、公的年金制度に加入していたり、生命保険や個人年金などの契約をしていることでしょう。それらの資金の一部は、国債で運用されているのです。 また、もしかしたら、みなさんの勤務先が余剰資金の運用目的で国債に投資をしているかもしれません。 間接的に、みなさん自身にかかわるお金を、国に貸し付け、貸した相手である「日本国」は、それを返済する以上に、新しい借金を増やしているのです。 ちなみに、「ゆうちょ銀行の預入枠上限を引き上げる」案が持ち上がっていますが、国債の買い手を増やそうとする政策とも受け取れます。政府予算案で2010年度末の普通国債残高は637億円程度(国及び地方の長期債務残高は862億円程度)、ゆうちょ銀行が2009年9月末時点で保有する国債残高は約158億円です。ゆうちょ銀行の運用資産の約8割を国債が占めています(株式会社ゆうちょ銀行平成22年3月期中間期決算補足資料より)。 国債の残高が増えると、国債の価値が下落する 国債の残高が増えれば、国債の価格が下落するのが通常です。これは国債に限らず、モノの価値と同様です。豊作の農産物、大漁の水産物、在庫が積み上がった商品、どれを例に挙げても、欲しいと思う需要以上にモノが市場にあふれてくれば、単価は下がります。 国債に投資をしようと思う資金量に比べて国債の残高が多くなれば、価格が下落します。国債は満期が来れば額面金額で償還されますが、運用中の国債は、さきに述べた需要と供給の関係から発行残高増大によって資産価値の下落を引き起こします。 預貯金や定額型の個人年金などのように、支払額を保証している金融商品の運用対象に購入価格より下落した国債が入っていた場合、金融機関が損失を被るので、取引金融機関の財務体質が悪くなるケースが多くなります。 国債の残高増は、長期金利の上昇を引き起こしやすい 基本的には、国債の残高が増えると長期金利は上昇します。ただし、長期金利は投資家の資金需要によって左右されます。国債の残高だけが長期金利市場を動かす要因とはいい切れません。株式や為替の相場環境、海外の金利動向、世界情勢や政治に対する投資家の見方などによっても長期金利は変動しますので、一概にはいえません。 しかし、国債の残高増加が長期金利上昇を誘発するという基本的なカラクリは知っておく必要があります。預金者にとって金利の上昇はメリットですが、金利上昇は、生活上、リスクになる面もあるからです。変動型のローンを組んでいれば金利の上昇によって返済総額が増えます。また、金利の上昇は物価を刺激し、インフレを招きます。これらのリスクに対応するためにも、国債の残高については、関心を持っていただきたいものです。 国債の残高が増えるとなぜ金利が上昇するかについては、「家計を救うはずの経済政策、高金利で逆効果にも?」(2009年8月13日)をご参照ください。 なお、変動型金利で住宅ローンを借りている人の多くが「金利が上昇したら長期固定に切り替えればよい」といいますが、それはとても難しいワザだと認識しておきましょう。 ほとんどの場合、市場で長期金利が上昇したのを見て、それに追随するように政策金利である短期金利を引き上げるからです。タイミング的には、長期固定のローン金利が先に上がり、その後、変動金利や短期のローン金利が上昇することがほとんどです。切り替えようと思っても、すでに長期固定の金利は上がっている、ということにもなりかねません。 時々「日本の財政は破たんするか、しないか」などという議論を見かけますが、ここではその答えを導こうというものではありません。日本で暮らす一般の人々にとって、国債に関するニュースなどが報じられた際、それをどのように解釈したらよいかという視点をご紹介したつもりです。その見方さえ理解していれば、今後の日本の財政について報道された時に、状況の変化に応じて、みなさん自身が自分の問題として考えることができるでしょう。
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