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アジア記者クラブ講演会:三井環氏が検察の裏金犯罪の実態暴露 http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/328.html
(回答先: 人気上昇前原国土交通相の危うさ JAL迷走、カッコつけトヨタ批判 投稿者 gikou89 日時 2010 年 2 月 22 日 01:16:54) http://www.labornetjp.org/news/2010/0219hokoku2 15か月ぶりのビールは実にうまかった。自由は本当にいいものだと実感した」――検察組織の内部に巣くう「裏金作り」を告発しようと02年4月、テレビ番組の収録のために自宅を出たところを突然逮捕され、裁判の末に服役した三井環・元大阪高検公安部長(写真下)が、1月18日に静岡刑務所を満期出所した。 ちょうどひと月後の2月19日夜。東京・水道橋の「在日韓国YMCAホール」で開かれた集会で講演した三井氏は、1年半の服役で体調を崩し、大きな演壇に埋もれるようにマイクに向かった。「アジア記者クラブ」が定例会として企画した。定員を大きく上回る220人の参加者が通路まであふれ、検察・メディアが仕立てあげた「悪徳検事」の発言に、熱心に耳を傾けた。 全国の検察には、法務省から配分される「調査活動費」という予算がある。中小の地検では年間約 400から500万円。東京地検では約3000万円。大阪地検では約2000万円と、担当する事件数ではなく、庁の規模で年額が割り当てられる。これが裏金の原資になる。 同様に予算を配分される公安調査庁とは異なり、検察に情報を提供する人物など、本当は一人もいないのだという。検事は架空の「情報提供者」をでっちあげ、事務官が領収書をねつ造し、「謝礼」を経費として処理する。1件3〜5万円。明らかな私文書偽造である。 「地検への任官と同時に、上司に裏帳簿の作り方を教えられた」と三井氏は明かす。全国で年間6億円。この全額がプールされ、幹部の一身専属的な接待費や遊休費に使われるわけだ。すべて国民から搾り取った血税である。高知、高松地検時代の6年間、三井氏自身が裏金作りにかかわり、罪悪感に苛まれていたという。 やがて三井氏は、たった一人でこの組織的不正に立ち向かう。そのカラクリを暴きつつ、検事総長はじめ、検事長、検事正ら各級トップの責任者を証人として国会に呼ぶことを求めてきた。だが法務・検察当局は、裏金の存在をいっさい認めていない。政治家の贈収賄事件など、過去の政権中枢への捜査と、脛に傷を持つ検察の裏金問題は、バーターで巧みにもみ消されてきた。 会場には、ジャーナリストらも多数駆けつけ、小沢一郎の政治資金問題、検察の捜査能力の問題、裏金の証拠物件の保有など、さまざまな質問が出された。 元秘書ら3人が逮捕・起訴された小沢一郎周辺の今回の騒動について、「ムダ遣い一掃」を掲げる民主党の動きに対する検察の危機感とけん制であり、「小沢つぶしのための暴走」だと三井氏は見る。そのうえで「形式犯罪だけで、国民から選ばれた議員を逮捕すべきではない」と釘を刺す。三井氏はさらに、刑務所内での賃金の問題にも触れた。受刑者の生産活動による「作業収入」を管理するのは、財団法人矯正協会。所内での物品販売を含めると、その収益は年間約97億年にも上る。三井氏が出所時に得たのは12000円。すなわち法務・検察の天下り団体が法外なピンハネを行ない、受刑者には再犯を誘発するような「はした金」しか渡さない。怒りが治まらないのは当然だろう。 慎重に言葉を選びながら、ゆっくりと間合いを取りながら、三井氏は話し続けた。昨年6月には仮出所の打診があった。しかし検察サイドの横やりで取り消されたという。刑務所長の釈放申請に対し、関東地方更正保護委員会がそれを却下する率はわずか2%。そもそも収監の発端となった事件は、「口封じ」のための露骨な微罪・別件逮捕。当局がいかに三井氏の言動を恐れているかがわかる。 「私一人の戦いでは、どうにもならない。多くの国民の後押しが必要だ」と力を込める三井氏。検察は国民に謝罪して裏金を返すべきであり、「千葉景子法務大臣が指揮権を発動し、大嘘をつく原田明男元検事総長ら関係者の証人喚問を」と、繰り返し訴えて歩く。晴れて自由の身となった出所日には、右から左まで、多数の支援者らに祝福されたという。巨悪との闘いは、これからが本番だろう。
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