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今回は、手間隙はかかっているけど、ちょっと息抜き投稿です。
「日本で有名」だそうですが、私は聞いたこともなかった占い師がいて、3月22日付けでこんな記事がありました(クリックで拡大)。
「日本で有名」なのかと思ったら、何故か「全米最強超能力者」となっています。「どれほどすごいの?」と思ったら、「権威ある経済誌『フォーブス』で紹介された唯一の超能力者」という謳い文句があり、それは本人名のウィキペディア(英語)にも載っていました。
しかしマレーシアのThe Starという新聞サイトの2004年5月30日付けのインタビュー記事にも引用されているように、「顧客に、ソニーの盛田昭夫などのお金持ちを抱えていた占い師ヨラーナ」を母に持つこのロン・バードは、なんと1時間に5、000ドル(米ドル)も取るという。
あの「メイソンだ」と言われるエドガー・ケイシーですら「これで儲けるのは正しくない」と言って確か無料か超、廉価でやっていたと読んだ覚えがあるのですが(違った?)、ニューヨークでホームレスだったこのロン・バードは1時間に5,000ドル!
それを聞いただけでも、「この人、本物?」と思った私ですが、The Star紙のフィリップ・ゴリンガイ記者は記事の冒頭で、
「彼が本物の占い師ならば(中略)インタビューの数時間前に僕が『ロナルド・バード』をググッたことを知っていただろうか?」
と書き、名前で検索したら69の結果が出たが、「サイキック(超能力者)」と書き足して絞り込んだら、なんとたったの2つしか出てこず、そのひとつはロン・バード「サイキック」のウェブサイトを作ったフリーランスのC・ブレント・ファーガソンという男の履歴書だったと!
上述の「権威ある経済誌」での記事は2002年に出ていて、こちらは2004年と2年後です。にもかかわらず、検索結果が2つだけ? かたやロン・バードの写真の右側には、バード本人の弁があり
「僕の才能? 僕に出来ないこと? 僕は行方不明の子供を捜すし、ユナボマーの事件ではATF(米アルコールたばこ火器爆発物取締局)にも協力した。O.J.シンプソンの弁護団のためにリーディングもしたよ」
と、言っています。
でも、「どうしてそんなに有名な超能力者が、ネットで最上の検索エンジンであるグーグルの検索に出てこないのか?」というゴリンガイ記者の弁、ホントにおかしいですよね。ちなみに今なら結構出てくるが、最初の数ページを見たら、結構同じ話がくり返し転載されているようにも見えました。
過去の主な予言にはどんなのがあったか?
「湾岸戦争も、9/11もあるよ。ニュースに出るようなものはみんな予言していた」
将来の予想は?
「大量破壊兵器はイラクでみつかる。オサマ・ビンラディンは生きたまま捕まる。ブッシュは再選されるね」と自信たっぷりに言った。
(和訳終わり)
イルミナティとつるんでいれば湾岸戦争も9/11もブッシュの再選も簡単に当てられるようなものですが(笑)、とにかく「将来の予言」として答えた3つのうち2つは間違っていたことになります。
まぁイルミナティとの繋がりはともかく、「インチキなんじゃないか?」と思う人は出るでしょう。ただビンラディンについては2010年9月20日付けのこの記事で、「1年以内に、どこにいるかがわかる」と言っています。果たして?
また、同記事の中では「ニューヨークでドブネズミが猫の大きさになって、大変なことになる」とも言っているのですが、それってイルミナティの新たな手??
では、最初に出てきた「権威ある経済誌」上の、"Simply divined"と題された2002年4月1日に出た東京発の記事を見ると、
おや、エイプリル・フールだったのかい?(^^;
と思った方がいいのか、「15歳でニューヨークのホームレスだった男が、どうやって東京の占い師になったか」という話をしています。
う〜ん、最初に出した日本の記事では「全米最強」と謳われ、英語圏の人間が読むビジネス誌には「東京の占い師」として紹介される。しかしこの記事の2年後にマレーシアの記者がググッたときには、検索結果がたった2つしか出なかった。
とにかくフォーブズの記事ではメリル・リンチ・ジャパンのお偉いさんには「iモードがはやることを『電話コンピューター』がホットな投資先だとして、言い当てた」とか、セガの前の社長の出世を予期した云々と綴り、香港の億万長者リー・カ・シンの息子リチャードにバードが「携帯で占いをするサービスに75万ドル投資するよう説得した」という話が述べられています。
これからはコンピューターや携帯だ、と大金持ちになった孫さんという人もいましたが。(^^;
とにかくこの記事では「記者の左足には傷があることも言い当てた」し、「じきに右目に何か問題が起きる」と予言されたが、「2週間後に感染症になった」と書いてありました。
興味深いことに、ロン・バードは上のマレーシアの記者にも「君はひざに何かあったでしょ」と言い、記者が「いいえ」と答えると「左ひざに傷があるよ」と言い、記者がそれを否定すると「左ひざに何か起こるよ。僕が指摘したことが過去に起きていなければ、それは将来起こる」と言ったと。
ゴリンガイ記者は続けて「右ひざには傷があるけど」と言ったそうですが、どうもイマイチ。
おまけに、インドネシアのスラバヤに行く予定にしていたゴリンガイ記者が「今度の水曜には僕は何をするでしょうか?」と聞いたら、
「それはサイキックじゃないよ。僕は流れに任せるんでね。水曜に何が起こるかっていうのはゲームさ」
と答えている。
???です。
ついでにもうちょっと見てみると、口の悪そうな在日外国人のフォーラム・サイトに
Fat Fake Psychic - Ron Bard ...
太っちょのイカサマ占い師、ロン・バード...
というページがあり、
01-04-2010, 08:33 PM
TennoChinko
I found the article by Benjamin Fulford - just about the time he really started going crazy and ended up getting fired by Forbes.
ベンジャミン・フルフォードによる記事をみつけた。彼がホントにイカれてきてフォーブズを首になる頃に書いた記事をね
とありました。この真偽は存じませんが、バードについては更に
01-04-2010, 09:03 PM
Screwed-down Hairdo
I predict this dude is going to continue to make a shitload of money out of gullible people, especially Japanese.
こいつは今後も騙されやすい人間から腐るほど儲けるだろうよ、殊に日本人から
というコメントも。
その最初のコメントでわかるように、フォーブズでロン・バードをどちらかと言えば持ち上げるような記事を書いた記者は、真相究明活動家のベンジャミン・フルフォードだったのです。
ついでにもうちょっと見てみると、「ボラれたレポート - 持ち逃げさせるな、真実を伝えよう!」というサイトで占い師ロン・バードが取り上げられており、そのタイトルはモロ、「占い師ロン・バードは完全なイカサマだ」。
しかし何故か「バードは本物だ」として擁護する声が多く見られ、なかには「日本のプロレスラーで政治家のアントニオ猪木」名でバードの擁護を書いている人もいました。ホントに本人? 英語は出来るらしいけど。
かたや被害にあった方は、100ドル払って電話で占ってもらおうとしたのに「お母さんと話させろ」と言われて「5000ドル出せば、新しい事業で成功する」などと言われたという話が出ています。あとは「そんな占い師なんかを信用してだまされるのは、純情なアホだけ」という声がいくつか。
どうもよくわかりませんが、「3月8日に緊急来日していた」というバードの最初の売り出しに一役買ったベンジャミン・フルフォードの「特別チャリティー講演会」は今日(5月1日)ですね。
講演会の主催者とその仲間に「チャリティーする」という点には感心しないけど、どんな予言が出ることか?
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