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「死海寫本が告げる人類最後の戰い」 死海寫本を著したb祕のクムラン宗團
http://www.asyura2.com/10/bd58/msg/159.html
投稿者 卍と十と六芒星 日時 2010 年 4 月 30 日 01:05:46: xsXux3woMgsl6
 

(回答先: クムランの人々はどこかに落ちのびて其の傳統を守り續けてゐますよ。彼等は此の世の終りの戰いには、必ず現れて何かをする筈です 投稿者 卍と十と六芒星 日時 2010 年 4 月 30 日 01:04:18)

 
 
 
 
學習研究社刊
昭和五十九年(西暦一九八四年)六月一日發行
上坂晨氏著
ムー スーパー・ミステリー・ブツクス
「死海寫本が告げる人類最後の戰い」
三十五頁 據り
 
 
 第一章 死海寫本を著したb祕のクムラン宗團

 ‖エツセネ派は豫言のスペシヤリスト集團だつた‖

 というわけで、まずエッセネ派がどんな宗派であったか、簡単に説明する必要がありそうだ。
 この派はユダヤ教の他の一派であるサドカイ派やパリサイ派とほぼ同じ時期に歴史に登場し
てくる。だが残念なことに、このエツセネ派の立場や生活様式を知ることは、いまとなっては
いくつかのローマ側から見た資料に頼るしかない。
 アレクサンドリア出身のフィロンという男が、この宗団を訪問してこんなことを書いている。
 「彼らはシリア・パレスチナに住んでおり、その数はおよそ4000人におよぶ。この人々は
都市を避けて地方の村々に居住している」
 また、フィロンは人々の暮しをこんなふうに描写する。
 「宗団員はみな、収入財産のすべてを共同の会計事務所に預け、出資はすべて全員のために成
される」
 いわば、原始共産性といった生活ぶりである。
 「彼らは真の悟りを得られるまで、抽象的な問題に熱中する……彼らは義の哲学のために全霊
をそそぐ」
 どこか東洋的な香りのする宗派ではないか。讀者の中には、天台や真言の密教徒、あるいは
禅宗の僧侶を思い浮かべた方もあるのではないだろうか。
 エッセネ派の居留地は、「死海の西海岸、エンデゲの北」という。このあたりは、クムランの
洞窟から車で約30分ほどの距離にあり、クムランの僧院がエツセネ派の本拠地であった可能性
が強い。
 ほかにローマの歴史家大プリニウスも、 エツセネ派のことについてこう言及している。
 エツセネ派の人々は、「綜欄(しゆろ)の林の中に住んでおり、金銭を毛嫌いし、女を避けて
暮らしていた」という。そして、彼らは「世界でもっとも奇妙な人種」ということらしい。
 では、クムランの男たち組織をどのようにして維持していたのだろうか。そのわけは簡單だ。
「打ちひしがれ、疲れ果てた多くの人たちが、はるか遠方から訪ねてきたから」である。
だから、彼らには子供がいなくても「人数が減ることはなかった」のである。
 とはいっても、世俗をまったく離れて人知れず密教の修行に明け暮れていたわけではない。
彼らは当時のユダヤ社会にもはっきり認められた存在だった。このことは、紀元1世紀のエル
サレムには、その南東のはずれに「エツセネの門」があったことが記録に残っていることから
もうかがい知れる。
 クムランで発見された写本には予言が記されていた。そして、その著し手であるクムラン宗
団が、超能力者であったことは前に述べた。ところが、クムラン宗団の属するエッセネ派自体
が、ある種の豫言者集団であったことを、もうひとりの歴史家で、有名な『ユダヤ古代史』や
『ユダヤ戰記』の著者として知られるヨセフスが記している。
 紀元前1世紀に現れたエッセネ派の予言者でマーヘナムと呼ばれていた男は、神の教えを説
き、豫言を告げる事を日課としていたが、そのことごとくが当たるので、当時イスラエルを
治めていた異教徒の王ヘロデは、彼等エッセネ派を認め、拘束を解いてやつたという(『ユダヤ古
代史』より)。
 ヨセフスはまた『ユダヤ戰記』の中で、彼等エッセネ派の人々の予知能力をこんなふうに書
き残している。
 「彼らのあいだにはまた、神聖な書物を讀み、ある種の清めの儀式をして、未來を豫言する者
もいた。その豫言は諸論文に精通しているので、はずれることはめつたになかつた」
 ヨセフスは、ローマ側の人物である。ローマはユダヤ人たちに容赦(ようしや)のない迫害を加え、つい
には地上から彼らの王国を抹殺してしまった統治者である。ローマ側の人間にとって、ユダヤ
人を賛美し、その能力を高く評価しなければならない義理はどこにもない。つまり、ヨセフス
はエツセネ派の僧たちの並はずれた予知能力を、かけ値なしに記録したにちがいない。
 さて、他にもヨセフスの記録からエツセネ派について、いくつかのことがわかる。
まず、エツセネ派には、ユダヤの同胞のためにたびたび警告を發する豫言者が、かなり多く
存在したらしいことである。いや、もっというならば、エッセネ派は豫言のスペシャリスト集
団だつたふしさえうかがえる。
 旧約聖書にはいくつかの予言書が収められているが、これらを著した豫言者たちの秘儀が体
系化され、エッセネ派の中に結実したのではないだろうか。とすると、ヨセフスのいう「神聖
な書物」あるいは「諸論文」の意味もはっきりする。つまり、この諸論文は、旧約聖書そのも
のではないだろうということだ。
 なぜなら、旧約聖書の予言には、ヘロデ王治世の紀元前1世紀の出来事などどこにも記され
ていないからである。
 私はむしろ、この「神聖な書物」とは、予言の技法を記した奥義書のようなものではないか
と考えている。これは、日本の武術の伝統にも見られるような、奥義をきわめた者のみに伝え
られる秘伝のようなものかもしれない。

 ‖古代の密儀を取り入れたユダヤ教の異端宗派‖

 とにかく、エッセネ派がユダヤ教の中でももっとも風変りな宗派であったことだけは間違い
ないだろう。
 ヨセフスの記録には、こんな記述があるのだ。
 「彼らは奇妙なことに、夜明けに太陽を崇拝する」
 ユダヤ教には、太陽を崇拝する習慣はない。彼らが崇拝するのは唯一絶対の神エホバのみで
あり、他の神、あるいは自然神を崇めることは忌むべきこととされていたのだった。
 太陽の神といえば、まず思い出されるのがエジプト神ラーである。エジプトではこの神が最
高神であり、ファラオと呼ばれる国王は、ラーの化身とされていたのだった。
 また、アフラ・マツダを戴くペルシアの拝火教にも、太陽神ミトラを崇める習慣があった。
 こうした事実から、ユダヤ教には古代の神秘思想がさまざまに混入したと考えるのも無理な
ことではない。だが、それはユダヤ教の一分派であるエツセネ派の思想が曖昧なもので、その
密教的な超能力があてにならないものだったことには決してならないだろう。古代には、今で
も解明することのできない謎がピラミッドなどに存在するように、現代人が思いもおよばない
超科学や魔術が存在したことは明らかである。とすれば、それらの神秘を集大成したものが、
エツセネ派の密教秘術だったと見ることが可能だからである。
 エツセネ派への古代神秘思想の影響をいう学者が必ず指摘するのが、エジプトの聖牛セラピ
スを崇める超秘密宗教結社セラピス教団である。
 この教団は、その起源をエッセネ派の成立時期をはるかに超える紀元前3000年前後にお
いている。いや、もっと以前かもしれない。
 牛の神を崇めるとはいかにも原始的な感じがするが、これはただの象徴にすぎない。おそら
くプラトン年(2万6000年の歳差運動周期を基礎におく)の牡牛座の時代に成立したので
このような神が生まれたのだろう。
 それよりも、この神秘と数学を支配する聖牛神を崇める秘密結社が、後にピラミッドを建て、
今日無気味な活動を開始したフリーメーソソの源流であることのほうが、はるかに重要である。
 セラピス教団 ― エッセネ派 ― フリーメーソンという図式を私は密かに想定しているのだ
が、これは後の章で触れることにする。
 話は戻るが、確かに、エツセネ派とエジプトのつながりは強い。事実、エッセネ派はエジプ
トにも存在していた。マレオティス湖畔に本拠を持つていた「テラペウタイ」がそれだ。
 この名称でまず驚くことがある。というのは、テラペウタイとは、セラピウム、つまリセラ
ピス神の神殿のギリシア名そのものなのだからだ。
 このテラペウタイのエツセネ派は、死海のほとりのエッセネ派よりもさらに瞑想的だったよ
うだ。また、パン種の入った塩や、味つけパンと水だけをとり、肉はまったく口にしなかつた
という。いわば、ユダヤ版の精進料理といったところだが、こちらのほうがはるかに質素であ
る。そして、その他の時間はすべて、超能力を身につけるための厳しい修行に費やしていた。
 ともあれ、エッセネ派のおおよその性格はつかんでいただけたはずだ。
 すなわち、この宗派が成立していた当時、すでに世俗化し、形骸化したユダヤ教に反旗を
翻し、自らの教義にこだわることなく、すぐれた古代の智恵を積極的に取り入れて、驚くべき高
さの霊的エネルギーを獲得してきた「古代密儀の華」、それがエッセネ派 = クムラン宗
団だったのである。
 彼らが人里離れて、世俗の欲望にも目をくれず、その全エネルギーを注ぎ込んだ謎の予言書
『死海写本』いったいそこには、どんな恐ろしい未来が描かれているのだろうか。そして、ク
ムランの予言者たちは、ユダヤ民族の未来をどのように見通していたのだろうか……。
 
 
 
 
 

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コメント
 
01. 2010年5月02日 08:06:32: ijO46qdZF6
怒涛の情報提供、ご苦労さまです。私の考えを申し上げます。(byうすらばか)


>ユダヤ教には古代の神秘思想がさまざまに混入したと考えるのも無理なことではない。

(絶対に無理がある。太陽は男神であり、女体信仰のセム族ではありえない。エネッセ派などという派など知らないが、あったとすればそれはハム族である。)

>牛の神を崇めるとはいかにも原始的な感じがするが、これはただの象徴にすぎない。おそらくプラトン年(2万6000年の歳差運動周期を基礎におく)の牡牛座の時代に成立したのでこのような神が生まれたのだろう。

(全く分かっていない。牛の角=左右対称の二本の角(つの)=卵巣=アアマトの二本の羽根=オシリスの頭に刺してある羽根=エジプト女王ネフェルティティの帽子のマークはααとなっている=アア=アルファ・Α・αであり、ただの象徴にすぎないなんていう軽々しいものではない。古代エジプト人は卵巣が、女性の卵子が作られる場所(生命の始めの一方、他方は男性のタマタマの精子)であることが分かっていたのである。そして、その形に似ている牛の角をひいては牛自体を崇めたてまつったのである。また牛の頭は「Αアルファ」の原型である。そして、それが、日本国古代においてアマテラスオオミカミである物部守屋を現わす救世観音の頭の羽根や夢違観音の羽根で示されている。武将のかぶとの角(つの)にも受け継がれている。近年においては、『ドクタースランプあられちゃんの帽子の羽根』に表わされている。
オシリス=アマテラス=物部守屋=救世観音=夢違観音=かぶと=あられちゃんである。
物部=牛+勿+咅+阝=アアを示す羽根+オシリスの頭+左右に分ける+民族=「かぶとの民族」=「アアク部」=「アークの民」=「アーク」という起重機を操る民族=萬屋(よろずや)=万力の力で古墳の石室の大岩を起重機で持ち上げた=『好太王碑』の「蔽浮亀、へうき」=『古事記』の「速吸門、はやすいのと」=「吸」=口・Υイプシロン+Λラムダ+Σシグマ=「ΥΛΣ」=「ヨラス」=「揺らす」=「萬よろず」=「天狗」=「猿田彦さるたびこ」。この赤い顔の鼻の高い白人が古代エジプト・ギリシャの思想文化を日本国に持ち込んできた人である。『古事記』にはこう書いてある。「僕は國つ神ぞ、海道を知れり、「槁根津日子さをねつひこ」となづけたまひき、こは倭國造等の祖。」つまり、倭國を造った人の祖先を示している。)

(岡本天明の自動書記の中で「の日月の」という締め言葉があるが、これは本当は「α日月α、アルファ日月アルファ」と書いてある。意味は「卵巣アアに挟まれた太陽と月」であり、古代エジプトの図像に見られる「女王の頭の二本の羽の上の太陽と月」と同じ事を示している。)

>この神秘と数学を支配する聖牛神を崇める秘密結社が、後にピラミッドを建て、 今日無気味な活動を開始したフリーメーソンの源流であることのほうが、はるかに重要である。

(ピラミッドを作ったのはハム族、まそんはハム族の奴隷であったセム族フェニキアである。古代エジプトが源であることには違いないが、それを曲解して、正反対の意味にしたのがまそんである。)


02. 卍と十と六芒星 2010年5月05日 20:05:29: xsXux3woMgsl6: KjbUl1dOX2

補足していただき、有り難うございます。
此れはだうしても投稿せねば成らないと思つてゐた情報でした。
矢張り、此のクムラン宗團の文章は投稿して良かつた。


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