投稿者 卍と十と六芒星 日時 2010 年 4 月 30 日 01:08:40: xsXux3woMgsl6
(回答先: 「死海寫本が告げる人類最後の戰い」 キリスト教に隱された驚くべき祕密と其の役割 暗躍するフリーメーソンの眞の目的は何か? 投稿者 卍と十と六芒星 日時 2010 年 4 月 30 日 01:07:08)
學習研究社刊
昭和五十九年(西暦一九八四年)六月一日發行
上坂晨氏著
ムー スーパー・ミステリー・ブツクス
「死海寫本が告げる人類最後の戰い」
二百八頁 據り
第七章 超古代から未來にかけての壮大な「bの計劃」
‖ピラミツドから「bの聲」を聞いてゐた猶太の豫言者‖
ユダヤ予言の伝統は、モーゼからといわれている。モーゼとは、紀元前13世紀、エジプト王
ファラオの迫害に苦しめられていた当時のユダヤ民族をひきいてエジプトを脱出し、神の奇跡
に守られながら現在のイスラエルのあるカナンの地に導いたユダヤの民族的英雄である。
このモーゼには弟があった。アロンである。前章で紹介した人類の究極の戦い ― ハルマゲド
ンにおいて、絶体絶命のイスラエルを救う3人のメシアのひとリアロンのメシアは、このモー
ゼの弟の名からとられている。
アロンは予言の秘術を学ぶために、兄モーゼとともにエジプトで厳しい修行を積んだといわ
れている。アロンの家系は、代々予言を成す神官の家柄としてユダヤ社会にあって特異な地位
にあり、後のエッセネ派を生み出す母胎となっている。
こう見てくると、ユダヤの予言とエジプトは切っても切れない関係にあることがわかる。今
日もっとも人々の心に深く根を下ろす予言の中の予言、新・旧約聖書も、『死海写本』も、その
母胎をたどれぱエジプトにいきつくといつても決して過言ではない。事実、エツセネ派の僧院
テラペウタイがエジプト、マレオティス湖畔にあり、その名の由来がエジプト神セラピスにあ
るということが両者の関係を雄弁に物語っている。
ところでエジプトといえば、まずだれしも念頭に置くのが世界の七不思議のひとつ、クフ王
の大ピラミッドだろう。このピラミッドは、まさに不思議のかたまりで、その完璧な幾何学や
天文知識と並んで、まだその原理が解明されていない不可解なエネルギー、ピラミッド・パワ
ーなど、空想をかきたてる話題は山ほどあるが、この石の四角錐の内部に予言が刻まれている
ことを知る人は意外に少ない。
この「ピラミッド大予言」は、じつに風変りな方法で記録されていた。簡単にいえば、ちょ
うど目盛りのついたグラフ用紙で歴史年表を書くように、石の内部通廊に予言年表をつくりあ
げているのである。そして、主要な歴史的事件の年月日には、はっきりそれとわかる工夫(くふう)が施
されていた。確かにこの方法なら、誤解や解釈の違いなど入り込む余地はないし、膨大な人類
史を簡潔に整理して記録できる。
ここでは、ピラミッド予言の具体的な内容について触れることはできないが、ピラミツドと
ユダヤ予言とのかかわりを考えるうえで、この予言の存在を無視することはできないだろう。
ところで、ピラミッドとモーゼのかかわりについて、奇妙な資料が残っていることをご存じ
だろうか。モーゼはつねにピラミッドを「エホバのお山」と呼んでいたのだ。
エホバはヘブライ語では、YHWHである。一方、ピラミッドの建造者といわれるクフ王は、
HWFWとなる。この違いは、言語学者によれば、標準語と方言ほどの違いにすぎないという。
つまり、ユダヤの神エホバは、ピラミッドの建造者クフ王と同一人物だと考えてもおかしくは
ないのだ。「クフの山」は、ユダヤの神が宿る崇高な存在だったのではないか。
クフという名は、本來個人名ではなく、「荘厳な光」といった意味を表す言葉だった。つまり、
エホバは、荘厳な光 = クフから派生した言葉らしいのである。
ユダヤの予言者にとって「エホバのお山」ピラミッドに特別の意味があったことは、旧約聖
書からもうかがい知ることができる。『エレミヤ書』には、「主はしるしと不思議のわざをエジ
プトに行い」とあるし、『イザヤ書』には、「エジプトの中に主をまつる祭壇あり」と記されて
いる。
では、ユダヤの予言者たちは、ピラミツドの予言から独自にユダヤ予言の体系を発展させて
いったのだろうか。いや、そうではないだろう。彼らは確かに神の声を「聞いて」いるのであ
る。彼らはいったい、ピラミッドからどのようにして神の声を聞いていたのだろうか。
‖ピラミツドを介して交信してきた「b」‖
私はこの難問に考えあぐねているとき、ふと、イスラエルでの取材中にエリコで会った例の
老修行僧の言葉を思い出した。彼はそのとき、死海周辺は地球上でもっとも地磁気の強い地域
のひとつであるということを私に語ってくれたのである。地磁気と予知能力には何らかのかか
わりがある。
とすると、ピラミッド内部で観測される未知の磁力にも、霊能力を覚醒(かくせい)させる何らかの力が
秘められていても不思議はない。
このピラミッド・パワーをご存じでない方のために簡単に説明しておこう。
俗にピラミツド・パワーと呼ばれる未知のエネルギーは、ピラミッドの内外で観測され、特
に王の棺室付近でもっとも強力という。ピラミッドの表面は負電荷を帯びており、そのため周
囲に正電荷を生み出している。この正電荷が生命に好ましい影響を与えているのだ。
このことは、植物実験でもすでに確かめられている。ピラミッドの模型の内外に植木鉢(ばち)を置
き、その成長を記録したところ、王の棺室に当たる位置でもっとも成長が早く、ついで頂上付
近、ピラミッドに近い外部という順序だった。離れたところのものは、はるかに成長が遅かっ
たという。
ピラミッド・パワーは、いまようやく脚光を浴びはじめたばかりの神秘のエネルギーだ。ヨ
ガの教えによれば、人体は巨大な電位を帯びており、7つのチャクラ(超能力が宿るといわれ
る人体のポイント)がそれぞれの電位のステーションになっているという。こうした磁力が、
霊能者の力をさらに高め、神のメッセージなるものを聞きとらせたことは十分考えられるとこ
ろである。
つまり、モーゼやアロンは、彼らの霊能力を賦活(ふかつ)させられる神聖な場所としてピラミッドを
崇(あが)めていたのではないか。
そして、モーゼなどユダヤの予言者たちは、ユダヤ民族のエジプト脱出後も、ピラミッド内
で体験した不思議な神の啓示が忘れることができず、ピラミッドと同じ強力な磁気を発するカ
ナンの地を神の居(い)ます土地として定め、この地に神殿を建て、安住したのではないだろうか。
エジプトでの強烈な宗教体験がなければ、ピラミッドを「エホバのお山」とまで呼ぶはずは
ないのだ。そして、その宗教体験こそが、ピラミツド内部での神の啓示だった。つまり、ユダ
ヤ教の原体験とも呼ぶべきものは、「ピラミッドから呼ぶ声」だったのである。
では、その声の主は、いったい何者だったのだろうか。
この疑問に答えることは、きわめてむずかしい。だが、いくつかのヒントがある。それは、
ピラミッドに記録された予言があること、そして、ピラミッド・パワーと呼ばれる謎の磁気エ
ネルギーだ。
つまり、ピラミッドの建造者は、後世の人たちに予言という形で警告を発したがっていたこ
と、そしてピラミッドのあの四角錐の形態に霊能力を喚起(かんき)する作用があることを知っていたわ
けである。
もちろん、ピラミッドの建造者は神ではない。宇宙の法則を完壁に封じ込めた見事な設計図
を引き、ナイルの河畔に巨大な石灰岩を積み上げて驚くべき記念碑を築きあげた人間たちであ
る。彼らが予言を記録し、また未知の磁気エネルギーの法則を用いてユダヤの民に交信してき
ているのだ。
交信? そう、それはまさに交信である。だが、そのようなことが本当に可能なのだろうか?
時空を隔てて ― ?
それが、まったく不可能だと断じてしまうことはできないだろう。人間の無意識、つまり濳
在意識には驚くべき力がある。その力が催眠や瞑想によって覺醒されると、人知でははかり知
れない力が発揮されることは読者もよく知っていることだろう。いわば、霊感、テレパシー、
念力といった「超能力」が可能となるわけだ。
そのテレパシー能力の中に、時空間を超越した通信がある。正確な時間を記録してESP実
験をしたところ、念の発信者よりも早く、受信者が送られてきたESPカードを感知してしま
ったというケースもしばしば記録されている。
とすれぱ、ピラミッド・パワーや地磁気によって強烈に潜在意識を覚醒させた者同士が、遠
い時聞や空間の壁を突き抜けて、互いに交信し合うことも不可能ではない。
つまり、ピラミッド内、特にピラミッド・パワーの最強点である王の棺室付近や、死海西岸
のクムラン遺跡付近は、一種のタイム・トンネルの働きをしてゐるのではないだろうか。
‖ピラミツドの建造者はアトランチス人!?‖
ところで、まだ最大の謎が残っている。ユダヤの予言者たちが交信した神とは何者だったか、
だ。もちろん私は、高遠な神学論を論ずるつもりはない。あくまで、彼らが交信したピラミ
ッドの建造者たちの正体を知りたいだけである。
クフ王のピラミッドは、一般には古王朝第3代の王クフが自身の墓として建造したとされて
いる。だが、前にも紹介したように、クフとは本来「荘厳な光」といった宗教的な意味をもつ
言葉で、人名ではなかった。後にクフ王と呼ばれるようになった王が、ピラミッドの荘厳さに
あやかって、自らの名としたのである。ということは、ピラミッドはクフ王より以前から存在
したということになる。
ピラミッドの真の建造者について、重要なヒントとなる遺物がパリのルーブル美術館に残っ
ている。「デンデラーの12宮」と呼ばれる1枚の彫刻板である。この彫刻板は、上エジプトにあ
るデンデラーという寺院のポーチの一部分なのだが、製作時期がまったくわかっていない。朽
ちかけた石板には、天の獣帯(じゅうたい)上の12宮が描かれているだけである。
だが、この古びた石版は、無言のうちに驚くべきことを告げていたのである。
現在、昼夜の時間が同一となる春分点は、水瓶(みずがめ)座と魚座の境目にある。ところがこの彫刻板
の獣帯上では、春分点は獅子(しし)座にあったのである!
春分点が獅子座にある時期は、天文学的に見てなんと、1万2000年も前にたってしまう
のだ。ということは、この彫刻板も1万2000年前につくられたと考えるのが妥当だろう。
エジプト古王朝の人々が、彼らから見て数千年も前の天体の配置を寺院の壁に刻むわけがない
からだ。
10世紀のアラビアの歴史家マスデーは、大ピラミッドについてこんな記録を残している。
「エジプト王スリドは、その後の『獅子宮』からの劫火(ごうか)を予言したので、あらゆる財宝を収め
る倉庫として大ピラミットを建造させた」
話は飛躍するが、おそらくこのスリドなる王は、私の考えでは、エジプト王ではなく実は大
洪水前のアトランチス人ではないのだろうか。
頂点に達していたアトランチス文明は、退廃とおごりから次第に秩序を乱し、ついに巨大な
地殻変動によって海の藻屑(もくず)と消えていった。
私は、このアトランチス伝説を聞いていつも思うのは、われわれのこの現代文明である。物
質的な繁栄が頂点に立った今、退廃の影が次第にその濃さを増している。人工爆発、自然破壊、
核の脅威……難破船地球号は、解決の困難な問題を前にして沈没寸前の危機にあるといっていい。
われわれの文明が、このまま安泰に存続しつづけると考えるのは、楽観的すぎると思う者は
決して少なくないだろう。
文明は、興隆から衰退へ、つねに同一のサイクルを描くといわれている。語り継がれる伝説
によれば、アトランチス以前にも、レムリアなどの高度な文明が次々と興(おこ)っては消えていった
という。
だが、進化論の基本的な考え方を認めるとすれば、この地球の生物はそれでも着実に発展の
道筋を辿(たど)ってきた。原始海洋の中でのアミノ酸構造物、DNA、RNAなど、生物の基本とな
る高分子化合物、単細胞生物、多細胞生物、そして、道具を使うことのできる知的移動動物。
こうした壮大な生物進化の流れの中では、いくつかの文明の興隆と衰退は、進化の過程の小さ
な失敗例にすぎないのかもしれない。
‖超人類への進化に必要なカタストロフイー‖
だが、これから人類が迎える文明は、過去のいずれとも異なる巨大な「飛躍」を必要とする
ものではないだろうか。人類の頭脳に取って代わる人工知能、生命を加工してしまう遺伝子工
学、労働をこの世から沫消(まつしよう)してしまうロボット工学。地球の生命体がこれまでまったく体験し
たことのない生活空間・宇宙……。
人類は、ある意味ではまったく新しい生命形態へと進化する直前にあるのかもしれない。心
理工学の専門家トーマス・E・ベアデンによれば、人類の進化は7段階に分かれ、現在、人類は
第5段階にあるという。つまり、道具を使う知的生物としての存在である。だが、人類がさら
に発展していくためには、もはや第6段階を迎えなければならないところにきているという。
第6の段階では、知能をもつ生物体としての人類が統合されてひとつの超頭脳、超精神へと
結合していかなくてはならない。この存在は完全な制御能力をもち、ついには時空を超えた超
存在へと進んでいくことになる。そして、神的な存在である第7段階に達して完結するのであ
る。
ところが、ベアデンによれば、生命体が自然に進化していけるのは、第5段階までだという。
確かに、人類は他の動物のように本能という制御機能をもたなかったために、優れた適応能力
を発揮し、飛躍的な技術的進歩を遂(と)げることができた。だが、その自動的な制御機能をもたな
い技術的進歩によって、人類は必然的に滅亡への道を辿(たど)ることになるという。
この破局を乗り切り、第6のステーシに進化していくためには、人類が意図的に技術準備を
していくと同時に.破局の構造を自らつくり出していかなければならない。
破局の構造? そう。それは、一種のカタストロフィーであり、たとえ大多数の人がそれに
よって滅びようとも、その中で選ばれた種が「超人類」として新生し、新たな文明を築くよう
になればいいというのだ。そうしなければ、人類はともに滅びるほかないというのである。
べアデンは、しかしながら人類が自ら破局の構造を用意することは、きわめて困難であり、
外部からの干渉なくしては不可能だろうという。彼は、その可能性として広くUFOと呼ばれ
ているものをあげている。だが、私はあえてその干渉は、ユダヤの民のいう神によってもたら
されるのではないか、と思う。
つまり、アトランチス人からの干渉である。彼らはこの進化の法則に気づいていたのではな
いか。だが、彼らとてどうすることもできなかった。おそらく、破局の構造を自らつくり出す
ことは、彼らにとってあまりに忍びがたかったのではないか?
そのために、「大洪水」後のわれわれの文明に希望をつないだ。次にくる文明にこそ、進化の
ハードルを越えて、「超人類」として新生してほしい、そう願ったのではないだろうか。
こう考えると、ピラミッドの建造者であるアトランチス人が、なぜユダヤの民を誘導し、神
の計画を実行させようとしているか、も納得がいく。
‖日本人はハルマゲドン後に超人類になる!‖
ところで、アトランチス人はなぜユダヤ人を選んだのだろうか? 『死海写本』の予言では、
人類最期の戦いの後も、ユダヤの民は勝利して「至福千年」を謳歌(おうか)できるという。神はあまり
に不公平ではないか。
この疑問に、私はちょっと大胆な仮説を立ててみた。ユダヤ人こそ進化の小波を乗り越えて
きた優越民族なのではないだろうか。つまり、彼らはアトランチス人の生き残りではないかと
いうことだ。そう考えれば、ユダヤ人がなぜピラミッドの秘儀に接することができたか、つね
に彼らだけが予言者の系譜の本流となりえたかも理解できる。
ユダヤ人の祖先は、チグリス・ユーフラテス河流域に発生したシュメール文明の中にあった
一種族だという。シユメール文明には、きわめて高度な天文学(占星学)、壮大なギルガメシュ
叙事詩などがあり、それ以前に存在したアトランチス文明を受け継いだのではないか、と思わ
せるふしがある。そのアトランチス文明をシュメールに受け渡した者がユダヤ人だとしたら?
これはまったくとりとめのない妄想(もうそう)だろうか。
ところで、私は今までの章において、予言を自らの手で執行するグループのことを、いささ
か強調して書きすぎたかもしれない。
秘儀に通じたユダヤ人、クムランの流れを汲(く)む人々の中には、やむをえずハルマゲドンに対
処しようとしているグループ、あるいは『死海写本』を警告として受けとめ、ハルマゲドンを
起こさないように努力している人々もいるのではないだろうか。
前にも触れたように、歴史にかかわったユダヤ人たちが、すべて「神の計画」の実行者だっ
たとはいえないだろう。
たとえば、マルクスが、今のソ連を想定して"共産主義"をとなえ、さらにあの高遭(こうまい)なアイ
ンシユタインが、核戦争の危機を予定して「相対性理論」を発表したとはどうしても思えない。
だが無気味にも、なぜか結果的に彼らが「神の計画」の担い手になってしまっているのも事
實である。それはなぜか? これこそが、彼らが特別の民、アトランチス人の末裔(まつえい)であり、人
類進化プログラムに沿ってコントロールされていることの証拠とはいえないだろうか。
そして前章で述べたように、ユダヤと日本は切っても切れないつながりがあった。こう考
えてくると、私の仮説は、大変な事実を暗示していることに気がつかれるだろう。つまり、日
本人には、アトランチス人の血が流れている……! ということになるのである。
ともあれ、守備よく神の計画どおりに、人類最期の戦いが行われたとしよう。するとはたし
て、日本人は、ベアデンのいう第6段階の超存在になるだろうか? 日本および日本人には、
その資格はあるのだろうか?
ベアデンは、進化の第6段階になれば、人類は超頭脳、超存在に統合されていくという。そ
のためには、人間のさまざまな能力を、あるいは代行し、あるいは増幅する技術が必要となる。
その技術には、大まかに2とおりのものがあるだろう。ひとつは、大脳のまだ使われていない
部分を活性化させていく方法、もうひとつは、いまのところまだ未知な新しい機能を物理的な
方法によって誘発していく方法だ。
日本では、密教や禅の修行によって、潜在意識を司る大脳旧皮質を活性化させる方法が確
立されている。そのため、大義のために自己を奉仕する伝統、個人の利害を共同の繁栄とうま
くバランスさせる伝統が、しっかりと根ざしている。
今日の経済の繁栄も、こうした日本人の特性があったればこそと主張する意見も多い。いわ
ゆる日本式マネージメントやQCサークル(職場における小集団活動)などの品質管理は、世
界に冠(かん)たるものがある。また、創造性と合理性をそれぞれ司る右脳、左脳のバランスがもっと
もとれているのは日本人だとの意見もある。
こうした日本人の頭脳構造は、文明のクライマックスと破局を体験した後、
まったく新しい能力を発揮する可能性がないとはいえないだろう。
そして、『死海写本』に予言されているアロンのメシアとは、まさにこのことをいっている
と思われるのである。
一方、日本が先端を切る科学技術の面でも、超頭脳、超精神は徐々にではあるが実現しつつ
ある。第5世代コンピュータと呼ばれる人工知能は、人間と同じように思考することができる
し、さらにバイオ・コンピュータといって、細胞をある種のLSIとして活用し、エネルギー
の無駄のない、そしてもっとも人間の頭脳の働きに近い理想的なコンピュータを開発する試み
さえ生まれている。
イギリスの生物学者バナールは、この傾向の延長線上に次のような局面を想定している。
「脳の神経末端を、電気的な反応器に直接連結する方法が発見されれば、ある人の脳を別の人
の脳とつなぐ道が開かれる。このとき、テレパシー通信が初めて完全な思考伝達を可能にする。
それは、言葉によるよりも、さらに直接的なすぐれた精神の接触を得ることになるだろう」
ここに、超知能、超精神は完成を見るのである。
だが、ユダヤの神 = アトランチス人は、この文明の飛躍には、多大な犠牲を避けて通ること
はできない、いや、あえて人為的に破局的状況をつくり出し、そこでの絶体絶命の危機感の中
で生み出される強烈な生の衝動によってのみ、この飛躍は可能になると確信している。
それは、ちょうど美しい枝ぶりといっそうの生育を願って、無駄な枝葉を切り捨てるいわゆ
る剪定とよく似ている。生き残る枝も、切り捨てられる枝も、同じ命ある枝にはちがいないの
だが……。
私は、神の計画の前にあえて口をつぐまざるをえない。
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