★阿修羅♪ > 戦争b1 > 275.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 【 ノーベル平和賞は欧州の罠 】 投稿者 Orion星人 日時 2009 年 10 月 15 日 14:12:38)
イスラエル国防軍のアシュケナジ参謀総長
◆10月17日
イスラエルがイラン攻撃のベクトルを強めていることを指摘してきたが、フランスの週刊誌がイスラエルはイラン攻撃を今年12月以降としている、と報じたようだ。イラン制裁に関する状況を見極めてから、ということのようだ。
しかしこの週刊誌によると、イスラエルは空爆よりかは地上部隊での作戦を考えているというのだが、これは理解しがたいことだ。そんなことすればイスラエルはその地上戦で敗れるだけでなく、手薄になったイスラエル本土がどうなるかも分からなくなる。
アメリカのイラク侵攻、NATOのアフガン戦線の状態をみれば、地上軍を派遣することの意味がわかるはずであり、とてもイスラエルがそのような作戦を本気で考えているとは思えない。近いところでは、イスラエルのレバノン南部侵攻作戦の失敗が上げられるだろう。自分で失敗しておきながら、陸続きでもないイランに地上部隊を派遣するなど殆ど自滅行為だ。
それに最近のイスラエルに対するトルコの動きなどからも風向きが厳しいものになってきているため、イスラエルがまた新たな戦争を始めれば、周囲のアラブ・イスラム国の反応はますますイスラエルに対する敵意を募らせることなるだろう。
そのトルコはアメリカが関係を修復しつつあるシリアとの間で戦略的パートナーシップを築き、トルコはより一層アラブ・イスラム圏へ近づきつつある。かつてはトルコはその世俗性、またアラブ民族とはことなる民族性の故、中東地域ではイスラエルと国交を持つ数少ない国の一つであったが、エルドアン首相が出てきてからはイスラム教的姿勢を強め、特にパレスチナに対するイスラエルの今年初めのガザ侵攻作戦を厳しく非難して以来、その傾向を一層強めた。
こうして中東ではイスラエル以外の国が、イスラム教圏としてまとまる傾向を強めていて、イスラエルのイラン攻撃の環境はイスラエルに不利に傾きつつあるから、イスラエルのイラン攻撃という選択がいよいよ困難になりつつあると見られる。
http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/259/