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(回答先: ハマスの政治的弱体化を望む勢力に後押しされたイスラエルの軍事侵攻 ジルベール・アシュカルとのインタビュー(下) 投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 2 月 06 日 19:50:11)
>エジプト政府や他の親米アラブ政権は、ハマスの弱体化をきわめて強く望んでいます。
【参考】
ハマスの孤立に関する考察2009年01月10日 06:16【mixi:アブドゥさん】
http://www.asyura2.com/08/reki01/msg/438.html
投稿者 tk 日時 2009 年 1 月 17 日 00:03:52: fNs.vR2niMp1.
・・・
一方、イスラエルとの和平条約を結んだエジプトのムバラク政権にとって、スンニ派イスラム主義勢力は、最大の脅威です。
イスラエルとの和平により、ガス供給や石油供給などを行い、引き換えに米国から軍事協力を受けていることは、スンニ派ムスリムの素朴な信仰や「アラブ人」心情にとっては、屈辱でしょう。
失政をすれば、ムスリム同胞団への支持が集まる宿命です。
ある意味、政党政治が最も定着しているエジプトの内政において、ムスリム同胞団は、長年非合法となっていましたし、今でも政党活動は禁止されており、ムスリム同胞団は、社会主義的な政党の支持基盤として間接的に国政に参加していますが、間違いなく、最も支持を受けている政治勢力でしょう。
その最も脅威のムスリム同胞団の軍事部門であるハマスが、国境を接しているガザで政権を奪取したことは、大きな痛手です。
ですから、ハマスの存在を望んでいないという点で、イスラエルと全く同じ立場です。
ですから、実際はイスラエルが管理していないラファハ国境を、ファトハのPAと、EUと、イスラエルの間で成立した国境管理合意にはハマスは含まれないということを根拠に、本当は主権国家の裁量であけることが出来るラファハ国境を閉鎖し、イスラエルのガザ封鎖に協力したわけです。
これに対して、ハマスは一貫して、様々な手段で、エジプトに揺さぶりをかけ続けましたし、それに国内のムスリム同胞団も連帯していました。
これは、エジプトにとって、外交問題ではなく、内政問題となってしまったわけです。
開けてもルーザー、閉めてもルーザーというルーズ・ルーズのループにはまっていたわけですね。
しかし実際にあけて、エジプト国内で、ムスリム同胞団の脅威がもっと伸びるよりは、失点が少ないと判断して、閉めていたのでしょう。
今回のガザへの軍事行動を予測していたエジプト政府にとって、なんとかハマスとファトハの和解を成立させ、ファトハの参加による国境開放を実現させたかったでしょうが、ファトハとハマスの確執により和解交渉は頓挫したまま、停戦合意が失効したわけです。
私は、今回のガザ攻撃開始以前から、ガザ封鎖非難がイスラエルだけに集中している疑問を感じて訴えていて、ガザ封鎖の主犯はイスラエルであっても、エジプトもハマスもファトハも共犯関係であるのが事実だと訴えていたのです・・