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(回答先: Re: こどもが犯罪すら出来ないヘタレになったのはゲームが大きな原因、東京音頭は老後不安でアタマの中がいっぱいだから 投稿者 偽の友をあばけ 日時 2009 年 7 月 05 日 05:05:15)
東京音頭さんは、ある程度の都会で中学の非常勤講師をされているのでしたっけ。
学校関連のお話は、現在の学校というものの片鱗をみせていただいて、参考になっています。
お忙しい中投稿いただき、ありがとうございます。
ゲームについては、今回の東京音頭さんと同様の意見を以前より持っていました。
子供にゲームは危険だ、と。
少年院に勤める著者が、東京音頭さん同様、ゲームの害を書いた本が出ています。
脳内汚染
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163678409/asyuracom-22
(66件のレビューが賛否両論でおもしろい)
数年前に出たばかりの時読みましたが、私がぼんやり考えていたことと同じ事が書いてあってびっくりしました。
自分のゲーム体験からいっても、ゲーム=麻薬ですね。
長時間のゲームで気持ちが悪くなっても、眠くても、何が何でもやり続けていました。
そのときは、ドラゴンクエスト3、ですが、1日20時間くらいを一週間くらいやっていました。寝不足、と連続して画面を見続けることでの目の痛みと、なんだかわからないけど胸が痛く呼吸が苦しい中、体力温存のため寝ながら、ずっとゲームしてました。
この体験があまりに恐ろしかったので、それでゲームやめましたけど。
多くの子供は自分でコントロールするのは無理かもしれません。
参考までに、今日時点でのアマゾンレビューのうち、この本の賛成意見だけ引用してみました。実際には、反対意見の方が多いのです。ということは、普通の人はわからないのか、あるいはゲーム業界の人がコメントしている???
情報という劇物, 2006/6/30
By fukuyan
『ゲーム脳の恐怖』は論拠が脆弱という理由で叩かれた。
本書も同じ理由で叩かれている。
しかし、因果関係が容易に見えないからといって、その関係が、あるいは現象が存在しないと断ずるのも、ひとつの危険な「賭け」になりはしないだろうか。
本書は仮想のトレーニングによって脳のプログラムが書き換えられると、仮想と現実の境界が見事に排除されることを、さまざまな研究やデータを用いて描き出す。
本書の最高の知見は、「物質だけでなく情報も中毒や依存症を引き起こし、脳のつくりや脳内環境までも変えてしまう」ことを恐れずに提起したことである。
摂取する栄養と情報のやり取りによって脳が作り上げられるのであれば、本書の主張はさして目新しいものではない。
しかし、昨今情報が脳に与える好影響は大々的に主張されてきたものの、その副作用たる中毒性は見事なまでに無視または黙殺されてきたのも事実である。
確かに本書が拠っているデータ及び資料は、万人を納得させるには不十分かもしれない。
しかしその中にも有意差が認められ、且つ現在起きている諸問題との関連を、蓋然的にも捉えるのであれば、用心深い読者は何がしかの対策を講ずるのではなかろうか。
私が感じた恐怖、それは書中にもあるように、そうした心地よいメディアに入り浸ることにより、貴重な時間、特に思春期の得がたい時間を浪費するということに尽きる。
本書の存在は、未だ問題提起の域を出ないかもしれないが、危機感を持つ読者には行動を促す一書たりうるだろう。
一人でも多くの人に読んでもらいたい。, 2007/4/20
By Byrdland - レビューをすべて見る
一人でも多くの人にが素直な感想。
日本だけでなく世界で頻発する異常行動を解き明かす本書は、研究が始まったばかり
の荒さがあるものの十分に検証すべき指摘が多数書かれている。
私たちは麻薬やギャンブルのように常習性があり廃人へと導く劇薬を子供たちに
与えてしまったのかもしれない。
少なくとも子を持つ親は読むことを薦める。
廃ゲーマーにとっては重い本, 2006/3/9
By ヒロシ - レビューをすべて見る
「今からネトゲを始めようとしている人を止めるサイト」を読んでMMOをやめた廃ゲーマーにとっては重い本です。メディアの悪影響については親の世代から散々聞かされてきました。自分で体験するまでは、この本を実感をもって読む事もなく、手に取る事も無かったでしょう。
今は恐怖と実感を持って読むことができます。自分が短い期間であれ廃ゲーマーだった事があり、メディアに関わる仕事のため一日中PCが立ち上がっていないと不安になる傾向があり、一層身に迫る内容でした。
著者はネットやメールとゲームを分けておられるが、MMOではそこに区分は無いので、状況はさらに深刻です。著者がMMOだのゲームだのをやった事が無いとしても、書いている内容は本質をついています。元廃ゲーマーから見れば。
他の方が書いておられるように、統計的な部分の信頼性については検証の余地があるのかもしれません。しかし、メディアが全ての原因と断定しておられる訳ではありません。R指定が逆に好奇心をそそる現状や、ゲームや映像という日本産ソフトの輸出が第一次産業を超える収益を上げている事実も踏まえて、この本を読む事によってメディアのあり方について再考する意義はあると思います。
これが、子どもたちの悲しい現実, 2006/2/17
By Ken - レビューをすべて見る
ここに描かれた子どもたちの姿は、そのまま身近で見ている子どもたちの現実そのものだ。
表情が乏しく、
攻撃的で、
イライラし、
無気力で、
注意力に欠け、
ミスや忘れ物がやたら多い子が、どんどん多くなっている。
どうしてだ? という現場の疑問に、誰も答えてはくれなかった。
この本が初めて納得のいく答えを提示してくれた。
一つ一つの指摘が、胸につまされる。
実際に子どもに関わっている人、子をもつ親は必読だ。
余談からなるレヴュー, 2006/3/1
By よれよれのオヤジ - レビューをすべて見る
1)20年ほど前、ゲーム会社の良心的な役員が次のように漏らすのを 聞きました。
「ぼくたちはこどもを言わばダシにしてお金儲けをしている
わけです。だから利益が出たらこどもたちに還元されるような
金の使い方をしなければいけないと思います。例えばまちの中に
原っぱを再生させて遊び場所を確保するとか」。彼は直感で
ゲームへの耽溺がよい影響をもたらすはずがないと、見抜いて
おりました。
2)それでも、かつてはゲームの内容そのものが牧歌的でありま
した。初期のファミコンのゲームを今思い返すと、実に刺激が
少なく、攻撃性の非常に薄いものが主流となっていました。ゲーム
の質は米国市場の急激な膨張とかなり密接に関わりながら、
よりアグレッシヴなものへと不可逆的に変化を続けました。
以上の点を考慮するとき、私は著者の主張に同意し、この本が現代日本において、レイチェル・カースンの「沈黙の春」がかつて担ったような、重要な役割を果たすべきものであると考えます。
危機的な心の環境問題, 2006/1/6
By ご意見番 (東京都文京区) - レビューをすべて見る
若者に接していて、落ち着きがなく、注意が保たれにくい子や、無気力で、イライラしやすい子が増えているのを感じている。
教壇に立ち始めた二十年前と比べて、大きな違いを感じながら、どうしてだろうと思っていたが、この本を読んで、すべて納得がいった気がする。
文科省も来年度ようやく調査に乗り出すようだが、心の環境問題に一石を投じる本だと言えるだろう。エピソードの一つ一つが衝撃的で、怖いと感じるほどだが、現実はもっと深刻なのかもしれない。
無駄な時間と気が付く, 2006/4/4
By 川島 りゅうた朗 (横浜市) - レビューをすべて見る
この本に書かれているゲームをすると馬鹿になる、本当だと思います。
ゲームの世界でいくら経験値や技のテクニックを上げたり磨いても、しょせん狭いゲームの中だけ偉く、現実世界では役に立たないし時間の無駄です。
ゲームをさせるのは、自己抑制できない小さい子供に依存性の高い酒やタバコを与えているようなもんです。
みんな夢中になりなす寝食を忘れて、つらい勉強より楽しいゲームを選ぶのは当たり前です、
一度覚えた禁断の味はなかなか止める事はできません。
ゲーム体験者ならわかると思います。
そんな事を解らせてくれる本です。
ゲームをすると人間らしい働きをする前頭葉の動きが鈍くなるのは常識だし、それを脳の成長期の子供が長時間すればどうなるかはこの本で良くわかると思います。
深い衝撃と感動, 2005/12/24
By 憂国の人 (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
これだけ信念のある著作に触れるのは、久しぶりだ。現場の危機感がひしひとつ伝わる。
もっとも弱いもの、敏感なものが、知らないうちに取り返しのつかない影響を受けているというのは、とても実感できる。
子供をもつ親、子供に接する仕事をする人に、是非一読してほしい。
ゲームオタクだった過去の自分だったら手を出さなかった本, 2006/2/10
By ゲームセンタ−あらし(?) (埼玉県) - レビューをすべて見る
今の40代以降の世代はその大半がTVゲームを遊んだ事がある。
著者はその範疇に入るし、ゲームを知らない年寄りの繰言と否定するのは短絡。
友人知人にゲームオタクが居れば、そこから直感的に何かが見えるのだし。
自分もかつてゲームオタクだったから、過去を振り返ればこの本の通りなのが良く分かる。
現役のゲームオタクには、痛い所を突かれても素直に受け入れられないだろうが…。
子を持つ親は必読だ。, 2006/5/8
By iinokana (東京都) - レビューをすべて見る
子供にとって暴力的な映像・ゲームはきわめて影響が強い様に感じる。これは、男の子を持つ親なら漠然と感じる事実である。この本は、子供の育成とこれらの関連性を仮説という形で著している。良書とはいわずとも、一度は目を通しておく必要があるように思う。本サイトの書評の多くは、かなり否定的な意見が多いが、実際に本書を手にとり、われわれ大人が漠然と感じている事実と照らし合わせて見る事も大切であろう。内容をすべて鵜呑みにする必要はないが、ひとつの啓示と捉える必要を感じる。
※凶悪少年犯罪の率が低下しているという指摘もある。本書で著者が問題にしているのは、凶悪事件か否かの問題ではないと読む。最大の問題は、「犯罪を犯した理由が見つからない」「本人も理由がわからない」という点である。なぜ幼児をビルから突き落としたのか?本人もわからない...。 この事実のみが昨今の事件の最大のポイントではないだろうか?
内的な環境汚染という視点, 2008/6/14
By ホワイトジャック (東京都) - レビューをすべて見る
脳神経外科医です。報酬系の研究をしていたこともあります。
報酬系を囓った者には、本書で指摘していることは、よく知られた事実であり、ドーパミンの過剰なリリースが、依存を生むことも、やがては無気力やうつ状態を生むことも、至極当然のことです。
報酬系は、学習とも深く関係しています。
報酬系を賦活する行為は、強力に学習されるのです。
したがって、使いようによっては、本書で述べられているように、殺戮行動の学習装置にもなってしまいます。
実際、本書でも言及されていますが、アメリカ軍が軍事訓練にゲーム型シュミレーターを用い、大きな効果を上げていることは、有名な話です。暴力的映像により暴力に対して脱感作が起きる仕組みが、最近解明されてきています。共感性の中枢と言われている、rostral ACCが、暴力的ゲームを行っていると抑制されることが報告されています。このことを考えると、ごく普通の青年が、いつのまにか血も涙もない行為をやってしまうことも、納得がいきます。
さらに深刻な問題は、本書でも指摘されているように、子どもの頃に学習したものが、半永久的な影響を及ぼす可能性があることです。いつのまにか、攻撃性の亢進と共感性の低下を引き起こし、虐待やDV、身勝手な犯罪行為に結びつくことで、社会を殺伐としたものにしていく危険があることです。環境破壊は外的なものだけでなく、内的なところでも起きているという著者の問題意識は、重いと思います。
全肯定、全否定は間違い, 2008/7/4
By TO - レビューをすべて見る
まったく駄目な理論というものはない。かといってすべてが正しい理論とてない。
だから評価というのは肯定、否定が入り混じるべきです。
よい点、悪い点を考えてみて総合的に評価しなくてはいけないのではないでしょうか。
この本の悪い点は、確かに現代社会の病理の原因をすべてメディアにおきすぎている
きらいがあります。
ところが、著者の他書を見ると決してメディアだけとは言っていません。
周りの大人の人間性の問題、過度に自由な社会の問題、学校、家庭などの教育環境の
問題、それに加えて大きい要因のひとつとしてメディアと述べられています。
著者は、執筆中熱くなりすぎて部分に偏った書き方をしてしまったんだと
思います。
私は、ゲームの害云々そのものより、その年齢で学ばなければならないことを、ゲームに
没頭して学ばずにいってしまうことが一番の問題だと思っています。
そのときに学ぶべきことを学べないと、本当に大変なことになります。