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オバマ大統領にとっての正念場を迎えた。
台頭するアジアパワーをいかにアメリカに取り込めるのか?
これは、今後のアメリカの行方を左右する。
アメリカの要求は大まかに分けて
1.自国製品の押し売り
2.通貨の安定
3.中国へのけん制
この3つだと思う。
アメリカは従来どおりの強気一辺倒のアジアの保護者的な立場を返上し、
アジアの中に押し入り、アジア太平洋の一員として、
各国のパートナーとなる気があるのか。
その姿勢次第では、今回の歴訪の成果は水の泡となる。
時は緊迫している。
急激にその引力を増大させている中国を隣国に持つ日本にとっても、
このオバマ大統領来日はまたとない最重要な機会だ。
日本もまた従来どおりの外交姿勢は許されない。
今後の21世紀世界を左右するこの大国同士に挟まれる日本は、
米国のポチにならず、中国のポチにならず、
はたしてその両国を天秤にかけ、バランスを保つための重石になる事が出来るのか?!
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オバマ大統領がアジア歴訪に出発、対中貿易赤字など議題に
【ワシントン 12日 ロイター】
オバマ米大統領は12日、就任以来初のアジア歴訪に向けて出発した。米経済、雇用、巨額の対中貿易赤字などがアジアの首脳陣との会議の議題となる。
このほか、気候変動問題や北朝鮮およびイランの核問題、オバマ大統領のアフガニスタンにおける新たな戦略なども主な議題になる。
大統領は、日本に向けて出発する前、ホワイトハウスで「今後数日間に海外の首脳と会い、バランスのとれた、広く分かち合える成長に向けた戦略について協議する」と語った。
「戦略は、アジア太平洋地域の市場が米国の輸出に開放的になり、世界の繁栄が米消費と借り入れに依存するのではなく、米国の改革と米国産品の主導によるものになるよう目指すものだ」と述べた。
オバマ大統領は今週、ロイターとのインタビューで、中国について「重要なパートナーであり競争相手でもある」と述べた。
その上で、2国間の経済不均衡が是正されなければ、両国の関係に「大きな緊張」が生じる可能性があると警告した。
大統領は、中国当局者と人民元問題や中国の消費促進、米国産品に対する中国市場の一段の開放について協議する方針を示した。
米失業率は現在10.2%に上昇しており、オバマ政権は、輸出の機会確立に注力することが国内経済の支援につながると期待している。
中国は11日、オバマ大統領のアジア歴訪に先立ち、為替政策に関する文言を修正、ドルだけではなく、資本フローの変化や主要通貨の変動に基づいて人民元為替相場メカニズムを改善する方針を示し、人民元の上昇を容認する可能性を示唆した。中国のこうした動きは、オバマ大統領の今回のアジア歴訪での人民元問題への取り組みを後押しする可能性がある。
米財政赤字の拡大がドルを圧迫しており、ドルは2月中旬以降、対主要通貨バスケットで下落している。
米国の製造業者は、中国が国内輸出産業を支援するため人民元を人為的に低水準に抑えていると非難している。
ただ、オバマ大統領は、米国が求めるアジアとの経済協力が過度に一方的なものになることへの懸念から中国やその他の国の反発に直面する可能性もある。
中国は、米国が課した中国製タイヤと鋼管への関税に怒りを表明しており、韓国やその他の国は、オバマ大統領が自由貿易に関する議題に十分コミットしているかどうかについて疑念を抱いている。
オバマ大統領の主なメッセージの1つは、アジア太平洋地域との関係を優先事項に掲げる方針を示すことになる見通し。
ローズ戦略広報担当副補佐官は「オバマ大統領はアジア太平洋地域を本当に重視する最初の大統領だ。われわれの今後の繁栄と安全保障が、この地域と大きなかかわりがあることを理解している」と語った。
大統領は9日間の日程で、日本を訪問後シンガポールでアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席、その後中国、韓国を訪れる予定。
日本では14日に演説を行い、アジア地域に対する米国の関与について見解を示すとともに、強固な日米同盟関係を再確認する見通し。
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