★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK74 > 738.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/11/post-a7fb.html
2009年11月13日 (金)
仙谷行政刷新担当相が小泉改革時代の悪霊を召喚
11日、亀井静香金融・郵政改革担当相は、平野房長官に行政刷新会議の「事業仕分け人」の「差し替え」を要請した。小泉・竹中構造改革推進派と言われる学者や外国人が起用されているという理由である。小泉政権で金融庁顧問を努めた川本裕子早大院教授、モルガン・スタンレー証券経済調査部長のロバート・フェルドマン氏である。この二名が何を象徴しているか、いまさら説明の必要はないだろうが、彼らは悪名高い小泉・竹中構造改革推進論者である。
先月の二十二日、枝野氏以下三十二人の議員メンバーが準備作業に入ろうとした矢先、小沢氏側近の山岡賢次国対委員長から待ったがかかり、「党の了解を得ていないものは認められない」ということで、結果的にメンバーは七人に減らされた。
連絡ミスが原因なのだそうだ。週刊文春の記事によれば、相手が反小沢の仙谷、枝野でなければ対応も違っていたはずと書いている。仙谷氏、前原氏、枝野氏が所属する「凌雲会」が、勉強会の案内状を新人議員約四十人に送ったが、出席者は二人だけだった。国対幹部から「出るなとは言わないが、新人は他に勉強することが山ほどあるだろう」と因果を含められ、ドタキャンが相次いだというできごとがあったそうである。
12日、国民新党の自見庄三郎幹事長は、「仕分け人」に外国人が加わっていることについて、仙谷行政刷新担当相に差し替えの意向を示したが、仙谷氏は「仕事ぶりを見てほしい」と、差し替えを拒んだ。
以上、直近の経過を冷静に見ると、仙石大臣率いる民主党「凌雲会」の謀反(むほん=反逆すること)の動きが見えてくる。マスコミは、これを反小沢の文脈だけで捉えているが、行政刷新会議の民間メンバーの中に川本裕子氏とロバート・フェルドマン氏ら、小泉・竹中構造改革を牽引した連中がいることは、どう考えても市場原理至上主義の復活、すなわち米国追従型新自由主義路線を志向しているとしか思えない。仙谷大臣がフェルドマン氏を確信的に起用することは、新政権を小泉・竹中型構造改革に引き戻そうという動きにほかならない。
だからこそ先月、小沢幹事長は仙谷氏の謀反の動きを察知して、怒りの制止行動をしたのだ。仙谷氏のこの動きには、明らかに小沢氏個人に対する反感以上のものがある。敢えて言うなら、凌雲会の閣僚や議員には、悪徳ペンタゴンから熾烈なコントロール(操作)が働いているということだろう。非常に危険な動きである。この反動勢力には米国政府筋の働き掛けがあるに違いない。
民主党を柱とする三党連立政権の存在意義は、小泉・竹中棄民路線を否定、脱却して国民生活を復興、安定させ、希望のある社会に転換することにある。行政刷新会議が行っている事業仕分けは、そのための無駄の削減である。ここに米系外資の手先のようなフェルドマン氏を入れることは、構造改革派の挑戦とも言える不穏な動きであり、棄民的構造改革へ後戻りする徴候である。
小泉政権時代は、構造改革と郵政民営化に反対する者が抵抗勢力として排除された。今は、それが逆転して、郵政民営化見直しに反対する者と、小泉構造改革路線に戻そうとする者が抵抗勢力である。凌雲会の動きは厳重に監視する必要がある。この動きは来年の参議院選以降活発化するであろう偽装CHANGE勢力の胎動を意味する。
●関連記事
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091105-00000000-sbunshun-pol
仙谷・枝野「師弟コンビ」をユーウツにさせた「二大事件」
週刊文春11月 5日(木) 12時11分配信
各府省が提出した来年度予算の概算要求の中に不要不急の事業がないかをチェックする、行政刷新会議の事業仕分け作業が十一月中旬からスタートする。民主党議員と民間の有識者が連携して各府省の予算要求に切り込み、担当者と丁々発止のやり取りを繰り広げる姿はマスコミに全面公開される予定だ。その先頭に立つのは民主党きっての二人の論客、仙谷由人行政刷新担当相と議員メンバー統括役・枝野幸男元民主党政調会長の師弟コンビである。だが、本番を前に二人の表情は今ひとつ冴えない。霞が関の官僚を向こうに回して、どこまで予算削減の実を挙げられるかという不安もさることながら、小沢一郎幹事長との間で立て続けに起こった二つの事件が気持ちを重くしていた。
一つ目は、行政刷新会議の人選やり直し騒動だ。十月二十二日、枝野氏以下三十二人の議員メンバーが官邸に集められ、鳩山由紀夫首相から「必殺仕分け人となって頑張っていただきたい」と激励。意気揚々と準備作業に入ろうとした矢先、小沢氏側近の山岡賢次国対委員長から待ったがかかった。
「山岡氏の言い分は『事前にもらっていたリストと違う。党の了解を得ていないものは認められない』というもの。リスト以外のメンバーが追加されたのは事実ですが、人選をやり直せば、訓示した首相がピエロになってしまう。平野博文官房長官が『何とか穏便に』と小沢氏に頼んだが、答えは『ノー』。こうしてメンバーは七人に減らされたのです」(民主党担当デスク)
連絡ミスが一つの原因だが、民主党の中堅議員はこう指摘する。
「メンバー追加の件は山岡氏の耳には入っていた。相手が反小沢の仙谷、枝野でなければ対応も違っていたはずです。要するに、俺たちに歯向かう奴は許さないということだ」
二つ目は仙谷氏が後見人、前原誠司国交相と枝野氏がリーダーを務める「凌雲会」の昼食会への横やり事件。二十九日昼に参院議員会館で勉強会を開くという案内状が凌雲会とつながりのある新人議員約四十人にも送られたが、出席者は二人にとどまった。山岡氏をはじめ小沢氏側近で固めた国対幹部から「出るなとは言わないが、新人は他に勉強することが山ほどあるだろう」と因果を含められ、ドタキャンが相次いだためだった。
事業仕分けにもどんなクレームがくるか。仙谷、枝野両氏は気が気でならない様子だ。
(週刊文春2009年11月12日号「THIS WEEK 政治」より)