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(回答先: フジ冤罪ドラマと植草一秀氏冤罪事件(1/3)【植草事件の真相掲示板からの紹介】(心に青雲) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 10 月 16 日 19:17:27)
http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/894964b26e6f58a11749c2a07267f8fe
フジ冤罪ドラマと植草一秀氏冤罪事件(2/3)
2009年10月15日
《2》
周防監督の映画『それでもボクはやってない』は、2007年5月、ジュネーブで開かれた国連の拷問禁止委員会に合わせて上映され、委員の過半数が鑑賞したという。それは国連の後押しがあったからだと、高橋清隆氏は言う。以下は再び『偽装報道を見抜け!』より。
(引用開始)
今、代用監獄制度の廃止や取り調べの可視化の問題が報じられているが、これは米国が要求していることである。犯罪をした米兵やハゲタカとなってわが国に上陸した米国人ビジネスマンが、弁護士の立ち会いなしに日本の警察にしょ引かれ、自動的に起訴・有罪にされたらたまったものではないからだ。この要求の背後には、国連がある。
1998年11月、国連自由権規約委員会はわが国における警察の取り調べ状況に懸念を示し、速やかな改善を要求した。『それボク』がこの延長上にあるのは間違いないと思っている。それなら植草事件と切り離そうとマスコミが努めるのは理解できる。いずれにしても、外国の都合によるプロパガンダであることは一緒である。
(引用終わり)
最近、足利事件の菅家氏が冤罪だったことが判明し、釈放されたが、これを仕組まれた「劇」である可能性はある。
取り調べの録音テープが公開されているようだが、これは検察、警察に都合のよいように出されていると疑うべきだろう。
ふたたび「阿修羅」NO.4「免田事件について」に戻って、実際に警察の取り調べで、どういうテクニックで無実の人間を殺人犯に仕立てていくかを見てみよう。勝手ながら引用させていただく。
(引用開始)
「真人間」になるよう説教された被疑者は取調官の真情にほだされて、「犯人になる」ことを引き受けるのだ。自白の瞬間に取調官と被疑者とが手を取り合って泣いたりする場面は、そこにある種の真情の交換があることを示している。
再び仁保事件の岡部さんの録音テープから例を取ってみよう。ここにA、Bと記したのは取調官である。
B_邪念を捨てようで、邪念をの。素直に真実を話さにゃいけんで。(30秒位沈黙、鼻すすり)どうか。
岡部_やっぱり子供の顔と親父の顔が一番さきに浮かぶなあ(自分の子供と父の)。
B_うん、浮かぶけど話をしてしまわにゃ、の、そりゃ人間じゃからの、君の気持ちはようわかる、ね。
A_今迄犯した不孝というものの償いはじゃね、君がしなくちゃいけないで、君が話すことによってだね、いいか、君が話すことによってだ、今迄の不孝の万分の一でも、ええかね、事実を話すことによってだ、今迄君が不孝の数々をやったことそのものがで、の、万分の一でもそれが報いることができる。うん?そうだろう?それじゃったら君がせんないけれど自分の心のうちをさらけ出して話さなくちゃいけない。ね、赤裸々な気持ちにならなくちゃいけない、な。
岡部_話します。主任さんと部長さんがおられるから、手間はとらせません。(20秒位沈黙、鼻すすり)
B_うん、つらいつらいつらいけど話さにゃあで、のう、の、力や元気を出して、の、すがれ、こっちへのう、うん、うん、話をせにゃあねえ、あんた一時も早う楽になるんじゃからのう(鼻すすり)どうか?
A_僕の手でもね、すがりついて話しなさい。話しなさい。そうしたら力が入るだろう。うん、さっき言った、いよいよ純真無垢な精神にならなくちゃいけない。(30秒位沈黙、鼻すすり、ため息)
AB_思い切って話しなさい。
A_思い切って話しなさい。
B_うん?ね、手間かけたら、またあの感慨がそれるからの、今の気持ちの上で話してしまえ、うん?の。
岡部_意気地がないのう、おれは。
B_意気地がないから、こういうことになるのう。意気地を出して話をせにゃあ、のう。うん?のう、わしの手の温もりがわかろうが、のう、のうや、血が通うとるんじゃ。せいやから君が言うこともようわかる。
A_心の動揺を静めにゃいけんで。
B_静めにゃいけんのう。
A_静めて話をせんにゃあのう。(22秒間、沈黙、水を飲む)
岡部_寒うなった。
B_寒うなったや、ちょっと待て。(20秒間、毛布を出すような音)
B_下、敷いちゃろうか、うう、ええよ。うう、ええよ。抱いとっちゃろう、のう、のう。わしが抱いとっちゃろう。のうや、こうやってきょうは抱いて寝ちゃるで、わしがのう。よし、のう、話してしまおうで。わしがこうやって抱いとっちゃるからの。どうや、安心して話をせいのう、心を落着けてのう、ずっと。(40秒間、沈黙)
B_うう、何が。
岡部_ようなったのう。(5秒間沈黙)
A_だんだん神の心になって来るわい、のう、だんだんと、のう。B_落着いて来るのう、気が。気は落着けんにゃあ、のう。(23秒間、沈黙)
何といういやらしさだろう。取調官は虚偽自白を促すために、被疑者に抱いて寝てあげると言うのだ。そこまでして自白を取りたいのだ。これは善意から出た行為だろうか。犯人と思い込んだ被疑者を落とすための、策略の一種というのか。あるいは自白を得て犯人をでっち上げることができれば、例え被疑者が無実であろうと構わないというのか。筆者は後者であると思っている。読者の皆さんはどうお考えだろうか。
(引用終わり)
これを読んで私は思わず唸ったものだ。
これだから先に紹介したように、刑事が「殺しを自供させてくれ、と被疑者をあてがわれれば、3人でも4人でも同じように自白させてみせる」と豪語するのだ。決して、殴る蹴るばかりが取り調べのテクニックではないらしい。
それから、TVドラマ『誰かが嘘をついている』にも、少々描かれている場面だが、『冤罪はこうして作られる』(小田中聡樹著 講談社新書)を読むと、警察のスパイが無実の人間を自白させるために留置場に送り込まれると書かれている。
これは松山事件(1995年)で犯人とされた斎藤幸夫さん(当時24歳)が警察で取り調べを受けている最中のことだ。
(引用開始)
古川警察署の留置場に入れられたとき、斎藤さんと同じ房(部屋)に高橋某が入ってきた。捜査官たちの暴力的取り調べやアリバイつぶしに苦しんでいる斎藤さんに対し、高橋某は「ここに入ったら、やらないこともやったことにして、裁判の時に本当のことを話せばいいのだ」とか「いつまでも頑張ると拷問にかけられるぞ、…だからやらないこともやったことにして、裁判のとき本当のことをいえ」などと言葉巧みに自白をそそのかした。暴力的取り調べに苦しんでいた斎藤さんは、彼のそそのかしにのってしまい、自白をはじめた。
その後も斎藤さんは高橋某に「身に覚えのない自白をしてきた。裁判のとき本当のことを話せばいいのだね」と相談した。これに対し高橋某は「検察に行ってもやったことにしろ。あそこは警察と味方同士なんだから、また裁判所に行ってもやったことにしろ。裁判のときに本当のことをいえばよい」とすすめた。そこで斎藤さんは取り調べや裁判官の勾留質問に対しても、自白をくり返した。
このように斎藤さんに自白をそそのかした高橋某は、暴行、窃盗、詐欺の被疑者として勾留されていた前科5犯の男で、古川警察署にとっては馴染みの者であった。
捜査当局はこの人物を斎藤さんとわざわざ同じ房(部屋)に入れ、12月10日に拘置所に移すまで、斎藤さんの言動をさぐらせて逐一報告させていた。それだけでなく、言葉巧みに自白をすすめさせた。
(引用終わり)