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(回答先: 日教組の強い地域で、学力テストの点数が低い、ということは--(大学教員の日常・非日常) 投稿者 ミスター第二分類 日時 2009 年 10 月 09 日 09:43:08)
http://d.hatena.ne.jp/nucleotide/20081017/1224241725
【学力テストの結果は日教組票の数でなく所得と相関】---理学研究科生物科学専攻・癒し系雑学研究室
少し前のニュースですが、産経にこんな記事が載りました。以前にもこのブログで、関係するのは日教組じゃなくて低所得じゃね?となんて記事を書いたことある(id:nucleotide:20071028)し、この件は気になってたんですが・・・。
この記事の産経の数字の扱いが酷すぎてものを言う気力もありません。
数字の絶対数を比較してどうするよ・・・。
最大限何か言うにしても、まとまった数の票を動員できるかどうか、といった定性的なことしか言えないだろうに・・・。
っと、ツッコミを探していたら、こんな良エントリがありました。
検証! 産経新聞「組合と学力に関連性はあるか?」(平成20年10月8日) ストーンヘンジの夢/ウェブリブログ
都道府県別の学力テストの結果と、親の所得*1の相関係数は約0.6ということです。物価とかを考慮していないけれども、これはやっぱりかなり強い相関だと言えるのじゃないかなぁと。
そういえば、昔ブックマークしたPISAに関するコラム記事に、こんな記述がありまして…
みずほ情報総研(みずほ総研)
むしろ注視すべきは、「読解力」において習熟度が著しく低い生徒の割合が、2003年に急増したまま推移している点である。
「読解力」の習熟度は6段階で評価されており、最低レベルは「レベル1未満」である。
これは、最も基礎的な知識と技能が身についていないレベルであり、教科書を読んでも理解する能力がなく、学校で教えることに全くついていけないレベルといわれている。
「レベル1未満」の生徒の割合をみると、2000年に2.7%であったのが、03年7.4%、06年6.7%と推移している。
著者は「レベル1未満」の生徒の増加が、不景気で低所得の家庭が増えたのと関連があるんじゃないかと言ってましたが、上の記事と併せて読むと、こいつをなんとかしないと階級固定化の危険が!!とか言いたくなって来ます。
さらに、学研の進学情報サイトに、こんな記事も。
「大学全入時代」が進学格差を隠蔽する ー 学研 進学情報
調査の詳細が不明だけど、”学力下位層が容易に大学に行けるようになったのに対し、中学での成績が上だったのに大学に行かなかった層が3割居る”ってところがショッキングです。
ここでも格差か、ということになると、さすがに問題を感じないわけにはいきませんよね。こういうところにスポットライトを当てるヒトがもっと出てきてくれないかなぁ。
*1:県庁所在地市町村の2人以上世帯の可処分所得
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