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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu201.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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二世議員であり、多大な期待を背負って出世の階段を登り詰めたところで、
気分障害を患って自滅したという点で、安倍氏と中川氏は共通している。
2009年10月4日 日曜日
◆中川昭一元財務相が死亡 東京・世田谷の自宅、目立った外傷なし 10月4日 日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091004AT1G0400204102009.html
4日午前8時20分ごろ、中川昭一元財務・金融相(56)が東京都世田谷区下馬の自宅で死亡しているのを妻が発見し、119番した。警視庁によると、中川氏は2階寝室のベッドにうつぶせの状態で倒れていた。目立った外傷はなく、事件に巻き込まれた可能性はないとみられる。同庁が死因などを調べている。
中川氏は08年9月に発足した麻生内閣で財務・金融相に就任。今年2月にローマで開かれた主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後、もうろうとした状態で記者会見して批判を浴びて辞任。8月の衆院選では落選した。
中川氏は北海道出身で東大卒後、日本興業銀行に入行。父の中川一郎元農相の死亡を受け、1983年の衆院選で初当選。8期連続当選し、農相や経済産業相、自民党政調会長などを務めた。
警視庁によると、中川氏の妻が3日午後9時ごろに帰宅した際、中川氏は2階寝室のベッドで横になっており、寝息を確認したという。その後、妻は寝室には出入りせず、朝起きてこないため様子を見に行ったところ、中川氏が死亡しているのを発見した。(12:15)
◆中川昭一辞任騒動に見る「“うつ”が“うつ”をいじめる」の図 2月18日 Crows Over Mobtown
http://d.hatena.ne.jp/skullsberry/20090218/1234939911
G7の中川氏の醜態*1は、世界中に「日本は経済対策をやる気はないよ」というメッセージを送った。すでに日本の国民は、財政政策にも金融政策にも何も期待していないので、国内的にはあまりインパクトはないけれど、他の国々の人はそうでもなかっただろう。世界二位の経済大国=日本には一定の期待をしていたはずだ。ところがその「経済大国」が酩酊していてやる気がないとなると、これから世界の市場が日本のやる気のなさをどう織り込むかは興味あるところだ。
それは、さておき、中川氏の姿は尋常なものではなかった。あれは単なる酔っぱらいではない。
中川氏に自殺の恐れ?
中川昭一氏は、間違いなく何らかの気分障害を患っているように思える。シドロモドロの会見は、酒や風邪薬のせいだけとは考えられない。何がどうなって、ああなったのか・・・主治医のみぞ知るとしても、とにかく尋常ではない。
中川氏を「うつ病」からくる「アルコール依存症」と「診断」しているのが下の記事だ。的確な推測だろう。
もし、中川氏がうつ病なら、この記事が指摘しているように、中川夫人の「頑張れ!日本一!!」というかけ声は中川氏を追いつめるだけだ。このままだと中川氏が父一郎氏のように自殺することも十分考えられる。
中川氏は、医師の診断と治療を受けると共に、病状をカミングアウトした方が良いのではないだろうか。少なくとも「もう頑張らなくても良いのだよ」という声を聞くことは助けになると思う。もちろん、それで自殺が防せげるかどうかは解らない。また、たとえ自殺が防げても、政治家としての生命はほぼ断たれるだろう。でも、生きていてナンボだよ、昭一君。
「過大な期待」と「悪意」に押しつぶされる二世議員
思い返せば、やはり中川氏の「盟友」であった安倍首相も、辞任の時にはかなり重度の気分障害を患っていたようだ。安倍元首相の夫人が「頑張れ!」を連呼したかどうかは知らないが、いずれにしろ首相を続けていくことは不可能だったと思う。
二世議員であり、多大な期待を背負って出世の階段を登り詰めたところで、気分障害を患って自滅したという点で、安倍氏と中川氏は共通している。二人とも、子どもの時から父の背中を見て、父に教えられ、父に設えられた道を歩み、父を喜ばすために努力をしてきた。プレッシャーや苦労は並大抵のものではなかっただろう。そういう意味では同情に値する。
二世議員達を悪く言う人は多い。しかし、そうした人たちは二世議員の苦労を推し量る想像力に欠けているのではないか。庶民にはエリート達の苦労は理解できない。卑しい嫉妬の感情に駆られて非難しているに過ぎない。
とはいえ。父の期待に応えるために精進してきた「良い子」達は、独力で猿山を登ってきた剛の政治家に比べると、やはりひ弱だ。その弱さの証拠が気分障害やアルコール依存症であり、その弱さを露呈した時に悪意ある者達に足をすくわれるのだろう。
今回も、中川氏が醜態をさらす前に、何故、周囲が中川氏を隔離しなかったのかとして、財務省の危機管理の甘さを指摘する声がある。冗談ではない。相手は悪意の塊のような財務官僚達だ。謀略を仕掛けることはあっても、主君を助けるようなことをするわけがない。巷間噂されている「財務省と新聞記者が結託した謀略」の真偽はさておき、そういう見方をされても仕方がない状況はあっただろう。
これは「消極的な謀略」とでも言うべきか。つい周囲に気を許してしまう二世議員独特の傾向が災いをもたらしたのかもしれない*2。ともあれ、この点でも中川氏は、悪意の官僚達とマスコミの連合軍に追い落とされた安倍首相と共通している。
世襲政治家として大成功を収めることができるのは、小泉純一郎や金正日のような「紛れもない天才」でなければならないようだ。分かり切ったことだが、多くの世襲政治家はそんな大それた天才ではない。もちろん彼らとて並の議員としてなら十分務まるだろう。しかし、彼らに求められることは最低限「父を越える」ことだ。そして、そんな強烈なプレッシャーに押しつぶされた時には、彼らには陰惨な制裁が待っている。それでも、彼らは自らの精神障害をカミングアウトできない。そうすることは自身の政治生命を断つからだ。「行くも地獄、引くも地獄」という状況なのだ。そんな状況下で凡庸な者が気分障害に陥らないためには、麻生のような完全な脳天気人間*3になるしかない。しかし、あれはあれで別の種類の障害のような気もするが・・。
”うつ”が“うつ”をいじめる社会
今や大衆動員の装置となったマスコミは、人々のイジメの気持ちをかき立て凄まじいエネルギーを発している。今の子ども達は、相手が死ぬまでいじめ抜く。ところが、そうした残虐さは公教育という人格破壊装置の中に収容されている子ども達の異様な社会にだけ見られるものではない。マスコミを通じて、イジメの対象を完膚無きまでにたたきのめす大人の社会も同様の構造を持っている。
そんな日本社会で、うつ病等なんらかの気分障害に悩む人の数は飛躍的に増加しているという。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2150.html
2008年のファイザー社の調査では、8人に一人が潜在的うつ病患者であるという。
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/04/14/017/
そうした鬱傾向の人たちが、同じような状態にある人に対して優しいかというとそうでもない。私は、あるブログサイトでうつ病を自認している科学研究者が、安倍首相が自認した時に嫌味タップリの口調で「オコチャマだから」等とさんざん揶揄・罵倒し、残酷な言葉を吐いていたのを見たことがある。
もしかすると、今の日本社会は「“うつ”が”うつ”をいじめる社会」なのではないかとさえ感ずる。
失態を演じ、明らかに憔悴している中川氏の姿に、”うつ”な日本人達はサディスティックな快感を感じたのではないだろうか。彼らは、華麗な経歴を持つ二世議員の失脚という「甘美なる他人の不幸」というご馳走に、しばし自らの鬱を忘れることができたのだと思う。
(私のコメント)
中川昭一元財務金融大臣の突然の死のニュースが流れましたが、自殺だか事故だかまだよく分かりません。しかしイタリアサミットでの泥酔記者会見からわかるように、酒か薬物による中毒状態ではなかっただろうか。それ以前にも中川大臣は二日酔いの状況でテレビに出ていた事があるし、麻生内閣で大臣を拝命した時も酒を断つことを約束していた。
中川氏は鬱病とは言わないまでも気分障害を逃れる為に酒が止められなかったのかもしれない。それが酷くなってアル中状態になってしまったのかもしれない。酒席で酔うのは当たり前のことですが、仕事の最中でも酒を飲むというのは明らかにアル中だ。酒を飲まない時は鬱状態がぶり返して酒に手を出す。その繰り返しで止まらなくなる。
大臣ともなれば重責でありストレスとの格闘の毎日になる。安倍元首相も元々胃腸が弱かったのが、首相になってストレスにより胃腸障害が重症になって辞任しましたが、政治家というものは肉体的にも精神的にも非常にきつい仕事であり、世襲で仕事が務まるような仕事ではない。普通の議員なら何とか務まっても、大臣や首相ともなると二世議員ではひ弱さが出てきてしまう。
欧米では二世議員はほとんど見かけませんが、仕事が過酷でありとても息子や娘には継がせられない職業だからだろう。ところが日本では二世議員がどんどん増えてきて自民党では51%が何らかの意味で世襲議員だ。自民党は万年与党であり政権を維持するには議員が引退しても息子に継がせることが一番適当だったのだろう。
長期政権が続けば官僚たちも政権与党に組み込まれて、大臣がやるべき仕事でも官僚たちがみんな用意してくれて能力が無い議員でも大臣が務まってしまう。国会答弁も前日に官僚たちが聞いてくれて答弁のアンチョコが製作される。だから年功序列で大臣になり出世して行く。普通なら政権交代が起きて与党と官僚との関係も断ち切られるのですが日本は長期政権が続いた。
安倍首相にしても福田首相にしても二世議員のひ弱さが出てしまったのであり、麻生首相も首相になって能力不足を感じさせてしまった。首相ともなる人は権力闘争を勝ち抜いてきた国会議員がなるべき地位であり、人気投票で選ばれた人がなれる職務ではない。しかし自民党内は二世議員ばかりになってしまって、人材不足を露呈してしまった。
中川昭一議員も一議員なら何とか務まったのでしょうが大臣ともなると二世のひ弱さが出てアルコール依存症になってしまった。世界に醜態を晒して自民党が野党に転落する原因の一つを作ったとも言われますが、本人も選挙で落選して、順風満帆だった人生で始めて大きな挫折を味わった。叩き上げの議員なら一度や二度の落選でもここまで落ち込む事はなかっただろう。
議員の世襲が是か非かと言う問題よりも、議員という過酷な仕事が世襲できる事の方が異常なのであり、本人はもとより選挙区の有権者も先代の息子さんだからという事で議員を継がせるのは国の為にも良くない。中川昭一氏の死は残念な死でもありますが、アル中になった段階で周囲の人が国会議員を辞めさせるべきだったのだ。中川氏の死は自殺に近い病死だ。
民主党政権になって民主党の各大臣も職責の重圧と戦っている事だろう。鳩山首相も岡田外務大臣も席が暖まる閑がないほど海外を飛び回っている。前原大臣もダム問題からJALや沖縄に至るまで問題が山積している。長妻厚生大臣も待ったなしの問題を抱えているが、官僚を敵に回して仕事が出来るのだろうか? 本来は官僚を敵に回しても政策を貫き通すのが大臣の仕事ですが、二世議員内閣といわれた麻生政権では公務員制度改革は当然無理だ。
自民党は政権奪取のためには議員を総入れ替えするくらいの出直しが必要だ。中川昭一氏も国会議員を引退して第二の人生をスタートすべきだった。支持者の中には首相になるべき人だったという人もいるが、アル中では国政は任せられない。死因はおそらく薬物の大量摂取だろう。鬱病の苦しさはなった人でないとわからないのであり、ひ弱な二世は国会議員になるべきではない。
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