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http://mainichi.jp/select/opinion/ronsetsu/news/20090924ddm004070083000c.html
論説ノート:プロレスに学ぶ=野沢和弘
温室効果ガス25%削減、八ッ場ダム中止、中小企業向け融資の返済猶予……。鳩山内閣は本気なのか。たしかに、リスク覚悟で踏み出さなければ時代は変わらない。進化は非常識から生まれるものなのだ。プロレスがそれを教えてくれる。
新日本プロレスを旗揚げしたアントニオ猪木は人気のある外国人レスラーを招請できず、ストロング小林など他団体のトップ選手と試合を組み、ボクシングのモハメド・アリらと異種格闘技戦をやって客を集めた。悪役外国人レスラーをやっつける力道山時代からの脱却である。弟子の長州力はタブーだった同じ団体内の抗争を仕掛け、選手の序列を壊してプロレス黄金時代を築く。
さらに後輩たちはUWFという新団体を設立し、ルールを厳格化して<本当は誰が一番強いか>をファンに見せた。トップに上り詰めた高田延彦は、その後ブラジル柔術のヒクソン・グレイシーに惨敗する。しかし、ロシア、東欧、南米、アジアなどの格闘技の選手が統一ルールで闘う「総合格闘技」の隆盛はそこから始まった。
非常識のそしりを受けてもタブーに挑んだ者がファンの心をつかんできたのだ。団体の維持や選手の生活を考えるとどうしても内向きになる。負けないことでブランドを保つトップレスラーよりも、KO負けをしても本気の勝負をする選手にファンは喝采(かっさい)を送ったのである。
進化のキーワードは(1)既成概念の破壊(2)国際化(3)多種目の融合(4)受け手発想−−である。違うのは、鳩山内閣の非常識は国民生活に大きな痛みを伴いそうだということ。どこまで国民はがまんできるか。
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