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暫く気を抜いているうちに、裁判員裁判が週に5件も矢継ぎ早に繰り出されていた。
『素人強制3日間裁判』が既成事実として受け入れられるまでの、罪状認否など伴わない比較的容易な裁判としか見えないが。
~~~~~~~~~~~~~~~~(引用ここから)
http://mainichi.jp/select/jiken/saibanin/news/20090917k0000m040151000c.html
「裁判員裁判:強盗傷害で被告に懲役8年求刑 津地裁の裁判」
津地裁(村田健二裁判長)で16日に結審したコンビニエンスストア強盗事件を巡る、東海3県初の裁判員裁判は、強盗傷害の罪に問われた三重県松阪市本町、無職、小津友範被告(24)に検察側が懲役8年を求刑したのに対し、弁護側は懲役5年程度にするよう求めた。双方とも裁判員(男性3人、女性3人)に語りかけるように話すなど、従来とは違う法廷の様子となった。その後、裁判官3人と裁判員らが評議を開始。17日午後4時から判決が言い渡される。【岡大介、福泉亮、大野友嘉子】
◇検察側
公判を担当した高垣陽平検事は、「証拠からどのような事実が認められ、どのような罪名でどんな刑を科すべきか、最終的な意見を述べます。これを論告と言います」との説明から論告を始めた。
金属バットでコンビニ経営者の男性を殴った危険性や、顔をタオルなどで隠して襲った計画性などのポイントを、法廷のモニターに映し出して説明した。
「被害者は皆さんと同じ善良な一市民。皆さんが被害者と同じ目にあったら、どんな思いがするでしょうか。犯人を許せるでしょうか」と問いかける高垣検事。強盗傷害は、無期懲役または6年以上20年以下の懲役と定められており、「被告人の罪は明らかに6年より重い」と締めくくった。
◇弁護側
弁護人の村田直樹弁護士は、法廷の中央に出て、裁判員の方を向いて情状酌量を訴えた。大きな声を出したかと思うと、急に声量を絞るなどメリハリをつけ、手ぶり身ぶりも交えて演説調だ。小津被告について「少年団のコーチで慕われる存在だった。よい面も持ち合わせている」と、起訴内容だけで判断しないよう求めた。
被告人質問では、母親ら家族との関係について、小津被告は「修復不能」と供述した。だが村田弁護士は「彼はひねた見方をしているが、母と子です。母の元に帰りたいという気持ちはある。裁判員の皆さんなら分かるはず」と情に訴えた。
◇被告、意識失う
小津被告は16日午後2時13分に結審した後、法廷で被告席に座ったまま気を失った。同45分ごろ意識を取り戻し、三重刑務所(津市)で医師の診断を受けたが異常はなかったという。判決公判は予定通り17日午後4時から開かれる見込み。
刑務官が別室に移動しようと小津被告に声をかけたが、応答しなかった。弁護側によると、小津被告には持病があるという。【岡大介】
毎日新聞 2009年9月17日 2時31分
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http://mainichi.jp/area/mie/archive/news/2009/09/18/20090918ddlk24040271000c.html
「裁判員裁判:裁く重み、かみしめ 被告に懲役6年6月−−津地裁」 /三重
コンビニエンスストアを襲って現金を奪ったとして強盗傷害の罪に問われた松阪市本町、無職、小津友範被告(24)に対する県内初の裁判員裁判で、津地裁(村田健二裁判長)は17日、懲役6年6月(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。【福泉亮、大野友嘉子、山口知、岡大介、高木香奈】
◇「有意義な体験」にも思い複雑
◇市民感覚反映/真剣な姿勢伝わる/今後も的確に
◇「死刑の可能性ならやりたくない」
判決後、村田裁判長は「あなたはいずれ社会に戻ってくる。将来何をしたいか、どういう人になりたいか、しっかり考えてほしい。きっと更生できる」との裁判員と裁判官のメッセージを伝えた。小津被告は6人の裁判員に向かって5秒間、深々と頭を下げた。
村田裁判長は判決で「短絡的な動機で、同情すべき点はない」とする一方、「被害者に示談金を支払っている。被告はまだ24歳と若く、立ち直りが期待できる」などと述べた。
判決によると、小津被告は3月21日午前5時15分ごろ、松阪市船江町のコンビニに押し入り、男性経営者(39)の頭部などを金属バットで殴って全治4カ月の重傷を負わせた上、現金27万円を奪った。
判決後、裁判員と補充裁判員計8人が会見し、3日間の公判の感想を語った。新制度については、8人のうち5人が「市民感覚が反映される良い制度」などと肯定的に受け止めた。一方、会見後に補足の取材に応じた裁判員の55歳の主婦は「死刑の可能性のある裁判では(裁判員を)やりたくない」と複雑な思いも口にした。
裁判員は6人全員が会見に応じた。40代から57歳までの会社員や主婦ら男女各3人で、名前の公表は全員が拒否した。補充裁判員は3人のうち40代の男性と64歳の主婦が会見した。
「活発な議論ができて言いたいことが言えた」。評議の感想を聞かれた裁判員の40代の男性会社員は満足そうに語った。他の裁判員も「こちらの言うことをよく聞いてくれて、裁判官の冷たいイメージが崩れた」「分からない点はきちんと教えてもらえた」と評議の進め方を評価した。
今回の裁判への参加については「緊張したが有意義な体験だった」などとおおむね好評。制度そのものへの賛否では、8人のうち5人が「多様な職業や年齢層の意見が入って良い」などと賛成したが、3人は「短時間の評議で良いのか疑問がある」「裁判官だけの裁判と比べ、量刑にばらつきがでるのではないか」などとして「分からない」と答えた。
一方、全員が人を裁くことへの重圧は感じた様子。57歳の女性は「被害者、加害者双方について多くを知り、重いものを感じた」と厳しい表情を見せ、40代の男性会社員は「素人が判決を出して良いのか悩んだ」と打ち明けた。50歳の男性会社員は「被害者側の心情は想像できるが、加害者の心情がよく分からなかった」と漏らした。
判決で被告に送った「あなたはいずれ社会に戻ってくる」とのメッセージについて問われ、裁判員たちは「まだ若いので更生してほしい」「家族と打ち解けてほしい」などと、被告の将来を思いやった。
◇村田健二裁判長
裁判員や補充裁判員の皆さんは熱心に職務に取り組んでいました。裁判官と裁判員が一緒に考える中で、裁判員の感覚や経験に根ざした視点を裁判に反映していくという、新しい制度の目指すところが、実現できたのではと思います。
◇弁護人の村田直樹弁護士の話
6年を切る判決を期待していた。厳粛に受け止めている。控訴については本人と話していないので答えられない。裁判員にその場で理解してもらうための工夫が必要で準備は通常の倍かかった。裁判員が非常に真剣に取り組んでいる姿勢が伝わった。
◇津地検の飯島泰次席検事の話
事実認定及び量刑とも、検察の主張・立証に理解をいただけたものと考えている。今回の経験を踏まえて、より一層分かりやすく、迅速かつ的確な主張・立証に努めたいと考えている。
〔伊賀版〕
毎日新聞 2009年9月18日 地方版
~~~~~~~~~~~~~~~~(引用ここまで)
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