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「日本警察の浄化をめざして」仙波敏郎氏講演(中)(JANJAN)
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/314.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 8 月 16 日 14:59:22: twUjz/PjYItws
 

(回答先: 「日本警察の浄化をめざして」仙波敏郎氏講演(上)(JANJAN) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 8 月 16 日 14:55:31)

http://www.news.janjan.jp/living/0908/0908138678/1.php

「日本警察の浄化をめざして」仙波敏郎氏講演(中)
裏金をはびこらせている原因のひとつは社会の「無関心」
                               三上英次2009/08/15

前回記事:「日本警察の浄化をめざして」仙波敏郎氏講演(上)

〈警察のおごり〉

 警察は、自ら法を守って、法を犯す者を取り締まるのが仕事です。ところが、自分はもちろん、交通安全協会の職員や警察学校の給食のおばさんにまで、ニセ領収書を書かせています。国民の税金をだましとって、飲み食いに使うわけです。

 私が告発した当時、私の計算では警察の裏金は年間400億円ありました。日本の警察予算は3兆円です。3兆円にとっての1パーセント程度、「微々たるもの」という意識が警察幹部にはあるのです。

 だから警察の幹部は国民に対して「おまえたちの安全は、警察が守っとんのや。だから、それぐらいの金はネコババしてもええやろ」ということになる。

 「困ったら、一般の人たちは警察に相談に来る、それは、警察こそが問題を解決してくれると思って、つまり警察を信頼して人々は警察署を訪ねるのではないですか!」と私が詰め寄ると、ある幹部は、「仙波君、きみは青いな…」と言うのです。みなさん、私は見ての通り色黒ですが、言っていることはそんなに青いですか?


講演中の仙波氏。氏によれば「講演中は原稿も時計も見ない」とのこと。右は、大河原宗平氏(撮影すべて筆者)
 問題は、3兆円のうち400億円だからどうこうということではありません。それは金額の問題ではないのです。警察官である以上、〈法〉を犯してはならないのです。

 ところが、警察官は全員若い頃から(ニセ領収書を)書かされているのです。そうやって全員が犯罪に加担させられるのです。しかし、みなさん、たかがニセ領収書と言いますが、私文書の偽造は、3ヶ月以上5年以下の懲役です。そのニセ領収書を使って公的な書類を作れば1年以上10年以下の罪です。

 5分前にそういう犯罪をおこなった人間が、1000円の万引きをした人を取り締まるわけです。

 「おまえ、よう、そんなことできるな」と言うと、「仙波さん、あれとこれとは別でしょ」というわけです。みなさん、本当に「あれとこれとは別」と言って済ませていいものでしょうか。


〈どんな人間も3日で「落ちる」〉

 大河原さんは27歳で警部補になっています。

 それは優秀だからです。彼はやがて自分がだまされてニセ領収書を書かされていたことに気づきます。悪しき慣習をやめさせようとして、テレビに出た。そしたら、あれこれと理由をこじつけられて逮捕です。みなさん、明日はわが身です。

 足利事件の菅家さんは、17年半もの間、刑務所などで自由を奪われた生活を送りました。多くの人は「やっていなかったら認めるものか」という感覚でいます。

 そうではありません。3日もあれば、どんな人間も必ず「やった」と言うのです。例えば「この人から痴漢をされた」との訴えを受けて、ある人が逮捕されたとしましょう。まず警察はマスコミに対する「警察発表」という形で、逮捕事実を公表します。その段階では、本人はまだ「やっていない」と言うでしょう。

 そこで警察はこう言うわけです。

 「新聞に出とるで。『やってません』を言い続ければ、『反省の色なし』で、実刑は確実や。逮捕記事は1段だったが、実刑ともなれば、4段の新聞記事で顔写真は出る、親や親族にも迷惑かかるでぇ。『やった』と言って必要な書類に名前を書けば、5万円で何も無しや。どうだ?」

〈警察署に常備してある数百本もの印鑑〉

 そして、警察にとって1人逮捕できるということは、どれだけ嬉しいことか、わかりますか。「○○の事件で逮捕したから、△◇さんに捜査協力費3万円支払いました」と、お金を払ったことにできるのです。

 警察署には、そういうニセ領収書つくりのための印鑑が数百本もあるのです。

 私も24歳で巡査部長になった時、ニセ領収書を書けと言われました。

 「これを書かせて、仙波に赤信号を渡らせよう」ということです。そのことはあらかじめ聞いて知っていましたから、私は書きませんでした。書くことを拒否すると転勤、また転勤…と、本当に厳しい報復がありました。

 巡査部長に昇進してから後、警部補になるための試験には通りませんでした。なぜか――。ニセ領収書を書いていないからです。

 そこで私は考えました。

〈犯罪者〉になって、警察署長になるのがいいのか――。それとも
〈正義の警察官〉として駐在所勤務がいいのか――。

 私は駐在所勤務であっても〈正義の警察官〉であることを選びました。


仙波氏の著作。仙波氏が定年退職した3月31日の翌日に書籍が店頭に並んだ。白(い表紙)をめくると黒というのは、警察の体質を象徴する装丁者のウィットらしい。


〈当たり前のこと〉

 私のことを「ヒーロー」だとか高知県に近いので「平成の坂本龍馬だ」とか言って下さる人がいます。

 しかし、それは私に言わせると違うのです。まちがっていることを「まちがっている」と言う、「裏金に手を染めない」というのは、警察官として当然のことなのです。

 それがどうして、当たり前のことをして「ヒーロー」なのでしょうか。

 どうして、そういう「当たり前のこと」が当たり前でなくなってしまったのか――。その原因のひとつは私たちの無関心にもあると思います。

 今日この会場においでのみなさんは、とても素晴らしい表情をしています。どなたも、大河原さんの無実をよくわかっており、一連の処分のおかしさを理解しているからです。私も同感です。どうして、彼が今の状態(注・ありもしない理由で懲戒免職処分を受け、その取り消しを求めて係争中であること)にあるのか、わかりません。

 今日、この会場にいらっしゃる人たちのように、警察の現状を危惧し、正義を求める人たちがどんどん増えて行けば、警察だってニセ領収書を偽造しにくくなるはずです。
 
 本来は自分たちの安全安心を守るのは警察です。その警察に対して、私たちはあまりにも無関心です。無関心でいるから、裏金が続くのではないでしょうか。


当日の聴衆は約90名、翌日には仙波氏は300名の聴衆を前に講演を行なった。


〈検事や裁判官のこと〉

 今日の裁判(注・前橋地裁での、大河原氏の提起した訴訟)ですが、私は、こう……警察関係者をぐっと見すえるのです。そうすると、見られた関係者が全員、目をそらすんですね。裁判終了後、私の横に女性検事が来たから、「検察官がまともな捜査能力が無いから困る」と言いました。そしたら、逃げて行くのです。本当に自分たちのやっていることについて自信があったら、「ちょっと待って、仙波さん。今の言葉、聞き捨てならないですね」と言って反論して来ると思うのです。

 たしかに頭はいいのでしょう。司法試験に受かっているのですから。

 でも、まともな犯罪捜査ができないのです。すべて警察の作った書類に従って、被疑者を有罪にするべく、取り調べるわけです。警察から「(警察の捜査結果を尊重しないのなら)、あなたたちで独自にやって…」と言われたら困るからです。

 裁判官ほど新聞を気にする人種はいません。国や県が負けるような判決を書く裁判官は、左遷される。裁判官の人事権は、最高裁が握っているのです。それが、上の意向ばかり気にする「ヒラメ裁判官」を生みやすい制度上の問題点だと思います。

 しかし、そういう問題を含んだ検察や司法の制度であっても、大河原さんについては、正しい判決をもらわないといけません。彼が復職できないのなら、私が警察官として42年間何のため頑張って来たか、わかりません。私は大河原さんが群馬県警に復職するまで群馬県に来続けます。

〈驚くべき警察署長〉

 「少年よ、大志を抱け――」、これは有名なクラーク博士の言葉です。

 実は、あまり知られていませんが、そのあとに、こういうフレーズが続いているのです。

 「少年よ、大志を抱け――、金のためでなく、名声のためでなく、権力のためでなく。」

 今の警察幹部も、みんな大志を抱いています。金のため、名声のため、権力のため…というわけです。

 日本の警察は、25万人のノンキャリアを、500人のキャリアが支配しています。そのキャリアと呼ばれる人は、例えば、27、8歳で、警察署長として赴任して来ます。

 ある時、警察本部の所属長官舎にひとりの女性が来て、「○○ちゃん」「○○ちゃん」と呼んでいます。当初、私は、どこかに子どもでもいるのかと思って見回しましたが、小さな子は見当たりません。何と、その女性は、署長として赴任したわが子を「○○ちゃん」と呼んでいたのでした。

 そして、「お箸はここ、お茶碗はここ・・・」とやっているうちに「○○ちゃんがお布団を忘れてきた」ことに気がつきます。そこで、職員に対して「お布団買ってきてちょうだい」ということになります。その布団代は、裏金から出るのです。

 そういう人間も、2年経つと胸を張って帰るわけです。

 昔は、「うそをつくと、ドロボウになるよ」と言われました。今は、「うそばかりついていると、おまわりさんになるよ」と愛媛では言われるほどです。それほど警察官の信用は地に堕ちているのです。

(「下」に続く)
 

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