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民主中心の連立政権では混乱必至
二大政党制の幻想
衆議院の解散を受けて、マスコミでは「自民か民主か」の二者択一を有権者に迫るような論調が目立つ。黒か白か、善か悪かなどの単純な対立図式は分かりやすいが、現実の政治はとても二大政党制に近づいているとは言いがたい。
二大政党のモデルとされる英国では、保守党、労働党だけではなく、自由民主党は確固とした政治勢力を維持し、地方議会では大きな存在感を示している。ドイツでも緑の党や自由民主党が活躍。左派党も伸長している。政党が市民生活に根付き、ガバナンス(自己統治)が確立しているとされる欧州先進国でも有権者の政党支持は「二大政党」に収まらず、第三の選択肢を求め続けている。まして、「党」よりも「人」を選ぶことが一般的な日本で、自民か民主かのどちらかの政党を選べというのは酷であろう。
戦前のわが国では、政友会と民政党による二大政党の党利党略の対決は、国民の政党離れを招き、社会大衆党など第三勢力を躍進させた。「歴史は繰り返す」ではないが、マスコミはこうした教訓を学び、安易な選択を有権者に迫るべきではない。
さらに、今回の衆院選は、「自民、公明の連立政権か民主党中心の政権か」の政権選択の選挙だが、「民主党中心の政権」では、民主・社民の連立政権になる可能性が高い。
仮に総選挙で民主党が大躍進し、衆議院で単独過半数を得たとしても、参議院では単独過半数(122超)に達しないため、現在の「民主党・新緑風会・国民新・日本」(117議席)に加えて、社民党・護憲連合の5議席が不可欠だとされている。連立のあり方を選ぶ衆院選であるにもかかわらず、民主党は「政権交代」を叫び、自公政権への批判を続けるばかりで、自らの連立政権については詳細を明らかにしていない。
政界再編をにらんで、主導権を確保したい国民新党は、政権参加ではなく、是々非々の路線を打ち出している。共産党も参議院を舞台に影響力の行使を狙う。「民主党中心の政権」とはつまり、国民新党、社民党、さらには共産党にも配慮する政治である。これでは混乱は目に見えている。
民主党がインド洋での自衛隊の給油活動を容認する姿勢に態度を急変させたことに、社民党が強く反発するなど、溝は深い。国の安全保障や外交という基本政策でさえ、党内がバラバラで、さらに左右の小政党と連携せざるを得ない政権ではまさに日本沈没である。
重要性増す公明の役割
昨年来の世界同時経済危機によって、先進国の政治は例外なく混乱し、多くの国で与党は国民の不満を一身に受ける様相を呈している。わが国の政治がここで、迷走すれば、回復軌道に乗り始めた景気にとって大きな打撃となろう。
政治の安定には、確固とした第三勢力の存在が不可欠であり、日本の政治に責任を持つ公明党の役割は大きい。
http://www.komei.or.jp/news/2009/0728/15151.html
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