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村野瀬玲奈の秘書課広報室
http://muranoserena.blog91.fc2.com/
民主党が良くも悪くも二大政党の一角を占めているのが現実なので、民主党に対する監視は欠かせません。民主党を支持せずに第三極の小政党を支持していても、民主党に注文をつけることは誰にでもできます。共産党や社民党や国民新党や新党日本屋新党大地の国会での勢力が増えることを願いながらも、民主党に注文をつけることも欠かせない、というのが世界愛人主義同盟(笑)の秘書課広報室の呼びかけです。
そこで、重要な指摘をたくさん含む、憲法学者の上脇博之さんの記事を引き続き紹介させていただきます。(全文はリンク先で、ぜひ。)
●上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場
■2009年07月18日00:01
今後は民主党を観察しよう
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51214416.html
(1)私は、これまで「政官財の癒着の構造」を断ち切るために、どちらかといえば、政権与党である政党、特に自民党を観察してきた。
今後は、その対象を民主党に変更することになりそうである。
少し気が早いかも知れないが、それは以下の理由からである。
(中略)
(3)第二の理由は、次の総選挙で大躍進しそうな民主党には自民党出身者や民社党出身者がいるからである。
このような保守政党出身の議員は、自民党議員と同じイデオロギーや金権体質を有している。
なかには、自民党以上の議員もいる。
民主党は他の野党が反対する法案、違憲の疑いの強い法案に賛成もしてきた。
(中略)
(1)他方では、民主党中心の政権は、財界の影響を受ける可能性があることに警戒する必要がある。
(2)これまで、民主党は、大なり小なり財界の影響を受けてきた。
ひとつは、経済同友会や、財界が主導している「21世紀臨調」が、マニフェスト選挙を仕掛け、保守政党に財界が求める政策の採用を促してきた。
もうひとつは、日本経団連の政策買収である。
「優先政策事項」を発表し、それに基づく自民党と民主党の政策を評価し、それに応じて傘下の企業に政治献金するよう斡旋すると同時に、「政党と政策を語る会」と称して、両党の執行部を呼びつけ政策を説明させ、日本経団連の求める政策を要求してきた。
(最新のものは、以下で見ることができる。
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/seiji.html)
(3)そしてついに、日本経団連は、都議会選挙の結果を直視して、影響力の行使を従来の自民党から民主党へと移行させようとしている。
(中略)
(4)政権交代が実現し民主党中心の政権ができても、財界の影響を受け、「政官財の癒着の構造」が再構築されるようであれば、政権交代の意味はほとんどなくなってしまう。
それゆえ、民主党が財界とどのような関係を構築するのか、批判的に観察する、つまり監視する必要があるだろう。
(引用ここまで)
結局、経済界は政治でも権力でもなんでも使えるものは使って利益を追求します。というか、それが経済活動というものだと達観すれば、民主党が財界の有形無形の意思になびいてゆくことは、水が高いところから低いところに流れるように、自然な現象ということもできてしまいます。経済活動がなければ人間の生活も成り立たないことを財界は利用して政治を操りますります。しかも、残念ながら、国民が行使する参政権よりも強力な力を使って。
そうすると、民主党について「自民党と変わらない」と言うだけでは改善のための批判としては不十分だということになります。それだけでは民主党は財界と距離を置いた政策を打ち出すことはできないでしょう。民主党に対して物申すだけではなくて、財界に対して「経済活動の公正性や道義性」も求めなければなりません。
民主党を観察すると同時に、政治を操る経済界の動きも観察しなければなりません。
そのためには、経済界の論理とは一線を画する主張が常に一定の力を持っている必要があります。自民は政権にいた年月が長すぎたこともあって、すっかり経済界と一体化してしまいました。民主党もその流れから逃れられませんが、民主党の中に、そういう流れとは一線を画す人々を入れなければなりません。私が民主党に期待するとしたら、そこです。自民的な議員が5人、民主党の中に増えるよりも、自民的でなく財界と一体化していない議員が民主党の中に1人増えることの方が重要です。そういう、「ジミン的」でもなく「ザイカイ的」でもない議員がどれだけ増えるか、そのような候補者をどれだけ有権者が国会に送り出せるか、そこに日本の将来がかかっています。民主党を応援するのであれば、そこに気をつけてほしいと心から思います。そのことをいつも意識していないと、悪しき自民党政治の二番煎じが続くことになりかねません。
もちろん、民主党内部だけではなく、民主党の外にも、経済界の論理とは一線を画する主張が常に一定の力を持っている必要があります。社民党も共産党も日本の政治には欠かせない存在です。
民主党だけではなくて、財界も有権者からの監視の対象に加えたいと思います。
最後にもう一つ...。上で「経済界の論理」という言葉を使いました。でも、人間は経済だけで動くわけではないです。人間が経済だけで動くようになったとき、人間の世界は終わる、私はそう思っています。そう思う有権者が増えることも私は願います。
この件については、上脇博之さんの記事の中では、以下のものも重要です。余力があれば、ぜひ。
■2008年06月08日12:01
日本経団連の政党「買収」は止めさせるべきだ!
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/50946319.html
■2009年07月11日12:31
自民党の衰退その2(小泉・財界政治の被害)
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51155634.html
■2009年07月12日08:22
自民党の衰退その3(自民党への不満・失望・不安)
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51208144.html
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村野瀬さんは小沢さんが国策逮捕にあったときも冷静だったブロガーのひとりです。
あの事件のせいで日本人の判官贔屓的反応を刺激してしまい、自民が自滅する可能性がかえって増えたのは周知の通りです。
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