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(回答先: 財務相:来年度予算の一般歳出上限は過去最大の52.7兆円 (Update1)【Bloomberg】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 6 月 30 日 19:23:29)
概算要求基準:歳出拡大の色合い濃く 改革は有名無実化【毎日JP】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090701k0000m020099000c.html
政府・与党が30日合意した10年度予算の概算要求基準(シーリング)は、社会保障費の削減目標の撤回や、09年度予算で準備した1兆円の経済緊急対応予備費の継続活用などで、歳出拡大の色合いが濃い内容となった。衆院選を前に与党から強い圧力を受けて、景気回復や社会保障の充実を優先させたためで、歳出改革は有名無実化している。【平地修】
6月23日に閣議決定された「骨太の方針09」の記述通り、10年度予算のシーリングは前年度までと比べ、大きな違いがある。一つは、高齢化で拡大する年金や医療費などの社会保障費の自然増をそのまま認めたこと。もう一つは、09年度当初予算で「臨時異例の措置」として設定した「経済緊急対応予備費」の1兆円を継続することだ。
社会保障費は、経済危機に伴う失業者の増加などで、来年度は1兆900億円の増加が見込まれる。政府は「骨太の方針06」の歳出改革方針に基づき、07年度から毎年、社会保障費の自然増を2200億円削減する目標をシーリングに盛り込んできたが、来年度予算ではこれをやめ、「無理のない範囲で節約」することになった。
また、09年度予算から継続する1兆円の「経済緊急対応予備費」のうち、3500億円を「経済危機対応等特別措置」とする重点化枠に回す。公共事業費の3%減や防衛費の1%減など社会保障費以外の削減目標を進めて計3500億円を削るが、同額の重点化枠が準備され、公共事業などに割り振られることで削減分はすべて穴埋めされる形になる。歳出改革の有名無実化は顕著になった。
重点化枠は、09年度予算でも3300億円が設定された。ただ同年度は各分野の削減幅を例年より2%ずつ拡大して重点化枠の財源を捻出(ねんしゅつ)した。今回は、1兆円の予備費から重点化枠の財源を回すため、追加削減などの「痛み」は伴わない。
また、残る6500億円の経済緊急対応予備費は来年度中に支出することが可能で、公共事業費などが更に拡大する可能性もある。
予備費や重点化枠など異例ずくめの今回のシーリングについて、財務省は「景気の下ぶれリスクは依然として大きく、経済情勢に弾力的に対応できるようにした」(幹部)と説明するが、衆院選を前に与党から受けた強い歳出拡大圧力が色濃く反映されたことは間違いない。
シーリングの前提となる「骨太の方針09」の策定時から、政府は「このままでは選挙が戦えない」との与党議員の猛攻を受け、社会保障費の削減目標を撤回せざるを得なかった。今回のシーリングは与党にとって選挙に向けた政権公約(マニフェスト)を意識したものでもあり、「見栄えよく仕上げなくては」(財務省幹部)との思惑も働いた。
経済危機に伴う非正規雇用労働者の大量失業問題など「小さな政府」を目指した小泉改革の弊害が指摘される中、麻生太郎首相は「安心社会実現」や「経済危機克服」を優先課題に掲げ、雇用対策や成長戦略に予算を重点配分する方針を示した。「責任政党」として野党との違いをアピールすべきだとの声もあり、表向きは歳出改革の継続姿勢を示すため、シーリングは例年より複雑な枠組みにならざるを得なかった。
ただ、苦心のシーリングも総選挙の結果次第では政権が交代し、財務省内には「やり直しの可能性もある」との声も出ている。
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