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破綻の旧商工ファンド、株譲渡は「資産隠し」 地裁認定
2009年6月3日7時3分
商工ローン最大手SFCG(旧商工ファンド、破産手続き中)が2月に経営破綻(はたん)する直前、株や債権などの同社の財産を無償で子会社に譲渡したことについて、東京地裁は2日までに、破産管財人が子会社に申し立てた財産相当額約300億円の支払い請求を認める決定をした。大島健伸元社長らSFCG経営陣による「不当な資産隠しだ」とする管財人の主張を認めた。
管財人が支払いを求めた相手は、大島元社長の長男が社長を務める「MAG(マグ)ねっとホールディングス」(ジャスダック上場)とそのグループ2社。
管財人によると、SFCGは昨年10月、子会社であるMAG社に対し、所有していた同社の全株1368万余株を無償で譲渡した。さらに今年1、2月には、SFCGの持っていた子会社の株やローン債権などをMAG社を含む3社に無償で譲渡していた。
管財人は4月、東京地裁に対し、これらの無償譲渡でSFCGの資産が失われたとして、3社に対し相当額の支払いを求める「否認の請求」を申し立てていた。
SFCGをめぐっては、金融危機で経営難に陥った昨年9月ごろから2月の破綻直前までの間に、約2670億円相当の債権や株などの資産が、当時社長だった大島氏の親族会社など7社に無償や格安で譲渡されていたことが、管財人の調べで明らかになっている。
管財人は、無償や格安での資産の譲渡は会社法違反(特別背任)の疑いがあるとして、大島元社長ら旧経営陣の刑事告訴を検討している。今回の地裁の決定について、管財人の瀬戸英雄弁護士は「失われた財産を取り戻し、債権者への平等な配当に努めたい」とした。一方、MAG社は「今はコメントできない」としている。同社が不服を申し立てなければ、地裁決定は約1カ月後に確定する。
MAGねっとホールディングスは、グループ傘下に不動産関連の投資や金融などの企業10社を持つ持ち株会社。09年3月期決算短信によると、純資産は約79億円。約300億円の支払い請求が確定すると、経営に多大な影響を与えそうだ。
大島氏は05年から昨年10月まで会長を務め、昨年10月にSFCGがMAG社株の無償譲渡をした直後、同氏の長男が社長に就いた。(沢伸也、本山秀樹)
http://www.asahi.com/national/update/0602/TKY200906020388_01.html
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