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2009/5/15 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/77944
15兆円補正予算のデタラメが次々と明らかになっているが、ドサクサ紛れで、「整備新幹線」の事業費がアップしたことも見過ごせない。建設中の北陸新幹線(長野〜金沢、総事業費1兆7900億円)などで、過去最高の1100億円が補正予算案に盛り込まれる方針なのである。
「北陸新幹線」の開業予定は14年度。経済効果が出てくるのは5年程度も先の話で、「何が緊急経済対策だ」と言いたくなる。
しかも、予算付けの動機が不純だ。北陸新幹線といえば、民主党の美人新人候補に追い上げられている森元首相が積極的に絡む。
新幹線建設では地方が事業費の3分の1を負担することになっているが、森元首相は4月7日、新たな交付金で10分の1に軽減されるとの見通しを示した。財政難の自治体負担を軽くし、工事を急ピッチで進める狙いが見え隠れする。新幹線で得票を見込んでいるのは明らかだ。
地元民の評判もいまひとつ良くない。
「北陸新幹線の“売り”は『東京と金沢が2時間半』ですが、開業中の長野までの本数は1時間に1本程度だから、金沢まで開通しても同程度が関の山。早期完成を喜ぶのは主要停車駅の金沢や富山ぐらいで、小松に延伸されても、さらに本数の少ない各停が止まるだけ。北陸本線の特急が少なくなる弊害の方が大きいと思います」
ちなみに北陸新幹線は、安上がりの「スーパー特急方式」(既存の線路を活用)だったが、森首相(当時)がフル規格に格上げした。
度重なる計画変更で、無駄になったトンネルの残骸を見て欲しい(写真)。
こうして膨らんだ工事費を今回の緊急経済対策で穴埋めするわけだ。
国土交通省の役人は、自民党政治家とタッグを組み、道路と鉄道、空港を競うように造っている。二重三重投資だ。これが景気対策なんて、チャンチャラおかしい。
(取材協力・ジャーナリスト横田一)
(日刊ゲンダイ2009年5月12日掲載)
2009/5/15 10:00 更新
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