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・森田実/2009.5.11(その3)
「違法でなければいい」との主張への疑問――小沢代表・西松政治献金問題の本質に触れた議論が必要である[5月3日付産経新聞〈日曜日に書く〉「特異な小沢両政治資金哲学」(政治部・阿比留瑠比記者)]
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05334.HTML
「法の目をかいくぐろうと脱法行為であろうと、とりあえず違法でなければいいと(小沢氏は)主張しているようだ」(産経新聞・阿比留瑠比記者)
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去る3月3日に小沢一郎衆議員議員(民主党代表)の公設秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されて以来、私は多くの報道機関から取材を受けてきた。その折り、私は小沢一郎氏の「違法でなければかまわない」と言わんばかりの発言を批判してきた。テレビ(関西テレビ「スーパーニュースアンカー」)でも《国民が問題にしているのは政治倫理だ。小沢氏が主張しているのは「法律に違反していなければかまわない」ということ。ここに国民の法に対する常識と小沢一郎氏の“独特の法理論”との違いがある。国民の小沢氏への拒否反応の根もここにある》と発言した。
5月3日付産経新聞〈日曜日に書く〉「特異な小沢両政治資金哲学」で、阿比留瑠比記者はこの問題を論じている。
このなかで阿比留記者は次の小沢氏の発言を引用している。《今の法秩序にのっとって処理している。(中略)「その法がザル法だからけしからん」とか「そんな脱法行為的なことをしてけしからん」そういうたぐいの批判だ。今の税法の仕組みで許容されているいろんな特例や、税務署の裁量の余地がたくさんある。》(6年2月14日付読売新聞)
阿比留記者は、このあと次のように書いた。《法の目をかいくぐろうと脱法行為であろうと、とりあえず違法でなければいいと主張しているようだ。なるほどこの考えに従えば、今回も自分には何ら問題ないという発想になるだろう。》
さらに阿比留記者はこう述べている。《小沢氏をめぐっては西松建設からの巨額の献金のほか、政治資金でなぜか計10億円以上の不動産を購入していた件や、関係政治団体の保有資産が総額30億円以上に上ることなど、違法ではないにしても誰からも不自然な政治資金問題も指摘されている。》
小沢一郎氏は40年間衆議院議員を務めているベテラン政治家である。公職選挙法や政治資金規正法にとくに詳しい政治家である。表も裏も知り尽くしている政治家である。このような政治家が「法の網にひっかかなければ何をしてもよい」という発想で政治活動を行っているとすれば、事は重大である。政治倫理が壊れてしまっているのだ。
さらに心配されることがある。民主党の議員候補者(他の政党の議員を含めて)が、この小沢一郎氏の「特異な法理論」にほとんど疑問をもっていないように見えることである。ほとんどの国会議員が「法の目をかいくぐれば何をしてもいい」考えているとすると、事は深刻だ。極論すれば、国会はいかさま師の集団になってしまうおそれなしとしない。政治家は「法の精神」を守るべきである。
しかも民主党はこの「特異な法理論」の持ち主を首相にしようとしている。「小沢・西松問題」の本質の一つはここにあると思うが、国民の皆さんはどうお考えになるだろうか。
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