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(回答先: 辞意を固めた小沢代表が緊急会見 「挙党一致体制をより強固にするために」(FNN) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 5 月 11 日 18:40:11)
民主の強烈なカウンター戦術炸裂
さすがにこれは書かざるを得ない。
小沢の一世一代の渾身の神風特攻が炸裂である。
このタイミングでこのカードを切るか、とシビれさせてくれるこの辞任発表。以下、その解説。
まず、「補正予算審議後」というレトリックを見逃してはいけない。今日明日に辞任するのではなく、補正予算審議が終わるまでは党首のままである。党首討論がどうなるかはわからないが・・・もはや西松建設問題についてどうこうという話にはならないので、小沢側に回避する理由はなさそうである。麻生側は攻め手が突如消滅してしまったために、かなり困ることになるだろう。
その先の話をすると。
結局、麻生の戦略は「夏まで粘って、それまでに支持率を回復させる」ことである。「え?すでに回復したのでは?」と思うのは単なる錯覚。森首相末期レベルから安部末期レベルに変化しただけで、未だに危険水域であることには変わりがないし、政党別投票支持では負けたままである。
以前から何度も書いているが、小選挙区制は51%と49%で天と地の差が出るシステムである。このままでは自民党の壊滅的敗北は避けようがない。
そこで、補正予算と外交得点を重ねて夏までに政権と自民党の支持を回復させて、任期満了直前の解散総選挙というのが麻生に残された唯一の作戦である。
ということは、補正予算を通さずに解散することはもはや不可能。
すなわち、最低でも7月までは自民党は動くことが出来ない(衆院再議決の60日を使うため)。
その間に、堂々と民主党の党首公選をやってしまえ、というわけである。
要するに、自民党が狙った福田→麻生の党首選&その勢いで選挙という戦術を丸々パクって、それを自分たちがやってしまうというのが小沢の狙いなのである。
まるで敵艦隊の目の前で大回頭する東郷ターンのような、敵を舐めた戦術であるが。敵がその隙に付け込めないと判断できる事情がある以上は、そんなギャンブルでも十分作戦になりうるということであろう。
こうなると、この夏は「民主党首選〜東京都議会選〜衆院選」と選挙の話題が連続することになり、政権交代へのムードは否が応にも高まることになるだろう。
自民党側にそれに対抗できる戦術はほとんど皆無である。
補正予算の参院否決での奇襲解散は、それが小沢辞任前である以上は決して選ぶことが出来ない。そんなことをしたら、小沢が辞任を撤回する口実になってしまう。
都議会との同日選は、もとより選ぶことが不可能である。一票でも欲しい時に、公明党の支援なく衆院選を戦うわけにはいかない。サミットもある。
補正予算成立後に、「解散せずに民主に対抗して自民党も党首選」という手も無くはない。が、もう何度もやって国民が食傷している上に、前回党首選でろくな駒がなかったために、麻生に代えるべき人材の目当てがつかない。
結局のところ、小泉元総理が言うように、この先にはどうやっても追い込まれ解散しかないのである。
そして補正予算という名の事実上の焦土作戦を自国民に行ったツケが、次の参院選で回ってくることになる。
来年には、自民党はその歴史的役割を終え、分裂して新自由主義者は「新自由党」を結成し、のこりは国民新党に吸収されることになるだろう。
http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/1031327
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