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・森田実/ 2009.5.3(その1)
《民主党の危機の研究@》国民の支持を失った小沢一郎代表を首相にする戦略に固執する民主党議員と候補者に問いたい――本当にそれで政権交代ができるのですか?!
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05312.HTML
民主党員はいつまで沈黙しつづけるのか。党存亡の危機なのにどうしたことか――と言いたい。
小沢代表には言い分があろう。しかし、小沢氏個人の戦いに、いま、民主党全体を巻き込んではならない。民主党が政権を奪取するためには、「小沢問題」を中心にしてはならない。小沢氏は、裁判で戦うべきである。
多くの国民は、小沢氏が巨額の企業献金を受けていた問題に関して沈黙をつづけていることに疑念を抱いている。多くの国民が問題にしているのは政治倫理である。政治改革を叫びつづけてきた小沢氏が西松建設などの企業から巨額の政治献金を受けてきたことに疑問をもち、説明責任を果たすことを期待している。国民は、法律に違反しているかいないかという問題以上に、政治倫理を問うているのだ。しかし、小沢代表は沈黙するのみである。
小沢代表は国会における党首討論にも応じていない。地方遊説をすると言いながら、目立たぬように動いているだけである。多くの国民は小沢氏の動きには裏と表があるように感じている。
多くの国民が小沢氏と民主党の動きに不信感を抱いている。不純なものを感じている。そのなかで不思議なのは、民主党員が声をあげないことである。あまりにも従順すぎる。
民主党は「上意下達」の政党なのか。民主党はどうしてこんなにもだらしのない政党になってしまったのか。民主党が陥った思考停止状況と民主党をめぐる危機的な政治状況について、根本から見直すべき時機がきたのではないかと思う。民主党議員の候補者が民主党の命運を小沢一郎氏一人に託すのは、大きな過ちではないかと思う。(つづく)
森田実/2009.5.4(その1)
《「民主党の危機」の研究A》小沢一郎氏の基本的な政治スタンスは新保守主義・新自由主義。自民党・公明党と民主党の基本路線に違いはない。根本的には同じである。今日の日本では二大政党制の意味がなくなっている
小沢一郎氏がいまも、1993年に出版した同氏の代表的著作『日本改造計画』は正しい政治路線だと主張していることを最近のインタビュー記事で知った(『タイム』誌)。
小沢氏の「日本改造計画」は、アメリカ共和党流の新自由主義・新保守主義に立っている。小沢氏は本質的にはネオコン(新保守主義)なのである。
リーマン・ショック(2008.9.15)以後、世界は激変した。価値観も逆転した。アメリカでは共和党流の新自由主義が否定され、世界的にも「脱新自由主義」の流れが主流になった。
ところが、小沢一郎氏はいまなお「日本改造計画」の路線に固執している。
小沢氏の「日本改造計画」を実際に実行したのは小泉純一郎首相だった。だが、「小泉構造改革」は日本を破壊した。日本はいま「脱小泉構造改革」に向かって動き始めている。
しかし、小沢一郎氏がめざしているのは小泉構造改革と同じ「日本改造計画」なのである。とすると、小沢氏を首相に据える政権交代は日本国民を不幸にすることになる。
小沢民主党の政治路線は、自民・公明連立政権と根本的には同じである。自民・公明連立与党と民主党の政治路線が根本的に同じ状況下の二大政党制は何を意味するか。国民の選択権がないということになる。これでは二大政党制は無意味になる。考え直すべき時がきているのではないか。(つづく)
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