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(回答先: 北朝鮮ミサイル発射が突きつけたもの(その1)天木直人のブログ 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 4 月 06 日 22:30:43)
http://www.amakiblog.com/archives/2009/04/06/#001375
北朝鮮ミサイル発射が突きつけたもの(その2)
―日朝平壌宣言が破られたと言った田中均元外務省幹部
元外務省OBの田中均氏が4月6日の読売新聞で北朝鮮ミサイル発射について
の意見を寄せていた。
その内容は大方の評論家が述べている事柄の寄せ集めの如くであり、真剣に
読むほどのものではない。
しかし、その中にただ一箇所、彼ならではのコメントが書かれていた。それは
次のくだりである。
「・・・2002年9月の日朝平壌宣言には、ミサイル発射凍結が盛り込まれ
ていた。今回の発射は宣言違反であろう。日本は交渉を求め、『違反』と指摘
することが大切だ・・・」
周知のように田中均氏は、米国にも、外務省にも十分知らせることなく、小泉
元総理と組んで密かに小泉訪朝をお膳立てしたと言われた人物である。
当然のことながら日朝平壌宣言作成の裏事情にも精通している。いや、自ら
日朝平壌宣言を起草した張本人であるから、その有権解釈ができる唯一の日本人
と言ってもいい。
その田中均氏が、今回のミサイル発射によって北朝鮮は日朝平壌宣言に違反した、
と言ったのである。
日本最大の購読者数を誇る読売新聞紙上で、そう公言したのである。
拉致問題を巡るその後の日朝間の交渉の行き詰まりで明らかなように、日朝
平壌宣言は、もはやとっくの昔に破られている。
それにもかかわらず日本政府は、何かにつけて「日朝平壌宣言に基づいて」と
いう白々しい言葉を言い続けてきた。
メディアもそれを許してきた。
それは小泉元首相の面子を潰すわけにはいかないからだ。日朝国交正常化を
最優先する左翼政党を喜ばせて批判の矛先を向けさせないためだ。
しかし、ここに至って、田中均元外務審議官は、日朝平壌宣言は破られたと
認めた。この発言の意味は大きい。
そうであるならば、田中氏は外務省に提言すべきだ。もう一度振り出しに
戻って、日本と北朝鮮は交渉を始めるべきだと。
拉致問題も核問題も日朝国交正常化も、すべて一括して交渉し、同時解決を
図るべきだと。
そして今度こそは、この国の指導者の手柄の為ではなく、自分の出世の為でも
なく、国民に目を向けた外交を行うべきだ。
拉致問題も北朝鮮のミサイル問題も、利害を一番有しているのは日本だ。
その日本が、米国の都合に合わせて六カ国協議の陰に隠れ、あげくの果てに
米国の気まぐれではしごを外される。
自主、自立した直接交渉を北朝鮮としないままでいる。
そんな愚かな外交があるだろうか。
日本は今こそ日朝首脳協議を再開すべきである。制裁強化の国連安保理
決議づくりに無駄な奔走をしている時ではない。
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