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(回答先: 【ここがおかしい小沢捜査】④―地元のゼネコン業者が怯えていたのは別の秘書 ジャーナリスト横田一氏が語る 投稿者 旅烏 日時 2009 年 4 月 06 日 01:32:20)
ゲンダイ的考察日記
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【ここがおかしい小沢捜査】⑤―「検察は正義」という意識は捨てるべきだ
北海道大学公共政策大学院・山口二郎教授が語る （日刊ゲンダイ 2009/04/04）
検察は「法に照らして厳正に対処した。時期は関係ない」と言い。
小沢氏の公設秘書逮捕・起訴が何ら意図的でなかったことを強調している。
■政権交代のジャマをしたのは明らか
しかし、解散・総選挙を控えたこの時期に捜査着手すれば、結果として選挙に影響を与えることは十分に承知していたはずだ。当時の与党支持率を考えれば政権交代は確実で、そのジャマをしたのは間違いない。
本来は、選挙という民意によって政党や政治家の評価、政権交代の是非を問うべきで、それが民主主義の政治だ。検察は今回、それを歪めた。許しがたい問題だ。国家が権力を恣意（しい）的に使わないことが「法の支配」なのに、恣意どころか“作為的”に使ったのだ。
０３年に秘書給与詐欺容疑で逮捕された社民党の辻元清美衆院議員の例などを見ても分かるように、検察という官僚組織は決して中立的な立場ではない。つまり、権力を特定の人に対しては厳正に使い、同じようなことをしている別の人は不問にする―という法の適用を繰り返してきた。検察が正義・公正というのがしょせん幻想に過ぎないとしても、今回の捜査はメチャクチャだ。
西松建設の東北地方の公共事業受注や談合疑惑も大々的に報道されたが、贈収賄や入札を妨害した―といった新たな事実は何もなかった。あたかも小沢氏側が「ダム工事に介入し、見返り献金を受けていた」と連想させるような報道だったが、そもそも公共事業の受注を期待するのは、献金する側の「主観」であって、献金された側は法に基づいて収支報告書に記載しただけだ。当時は合法だったのに、後になって「ワイロ性がある」「虚偽だ」などと違法性を指摘するのはおかしい。これが許されるなら、検察はどんな政治家でも簡単に捕まえられることになる。
国家権力を監視する役目のメディアも不見識で、責任は大きい。メディア自身が「検察は正義・公正だ」と思い込んでいるせいか、検察リークを垂れ流し続けた。特にひどかったのは、小沢氏の元秘書の石川知裕衆院議員の参考人聴取をめぐる報道だ。罪人扱い同然で、同じ選挙区の中川昭一前財務相の援護射撃としか思えなかった。
検察が正義、万能という意識は捨てるべきだ。
（日刊ゲンダイ 2009/04/04 掲載）
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