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読者のJAXVNさんには、実に重要なニュースを知らせていただいた。日本の大手メディアは時の権力中枢の言うがままに国民をある方向に誘導する報道が多い。大本営の国策報道のような意図的なニュースや時事解説などが、連日繰り返して報道されることも多くなった。しかし、さりげない小さな話題の中に、仰天するような巨大な意味が含まれていることもある。JAXVNさんが気付いたとおり、このニュースは下手をすると、日本の近未来における完全なアメリカ化を充分に予想させる恐ろしい現実を物語る。
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自衛隊駐屯地で失業者向け職業訓練 自民内で構想浮上
2009年3月28日
全国の自衛隊駐屯地に失業者を集めて職業訓練する雇用対策案が、自民党内で浮上した。防衛・農林・建設分野の重鎮議員が発案、政府の追加経済対策への反映を狙う。
「民間国土保全隊」と名づけた構想で、不況で職を失った人やニートらが駐屯地に半年間住み、生活費を支給されながら職業訓練を受ける。「派遣切り」で表面化した失業者の住居問題に対応しつつ、土木工事用の大型機械などを扱う資格を身につけてもらうことで、耕作放棄地の活用や未整備の森林間伐などの担い手になることを期待している。(以下略)」
http://www.asahi.com/job/news/TKY200903280151.html
http://www.asyura2.com/09/senkyo60/msg/939.html
「新自由主義政策で職と収入を失った人を自衛隊で吸収し、米国の傭兵とする。」。
高橋さんもすっと危惧しておられた事が現実化しようとしています。もはや「現自公政権打倒」は一刻を争う事態と言えるのではないでしょうか。
投稿: JAXVN | 2009年3月29日 (日) 12時00分
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このニュースの太字部分を読んで、本当に愕然とする思いに駆られた。私は本ブログでも何度か言及しているが、ネオリベ階級格差社会の目標は二つあると言っている。一つは経済的な階級格差を設けて、再配分を傾斜配分にし、一握りの金持ち連中をますます富み栄える社会構造に転換すること。これには国富としての優良資産を外資に移転させることも含まれる。
さてもう一つの目的は、階級格差実現の結果、貧乏になって職にあぶれた若い連中を実に自然に徴兵できる状況に追い込むことである。この先駆けが上述ニュースに書かれている「民間国土保全隊」構想だ。
あとで、詳しく書評を書こうと思っているが、最近読了した本に、ジャーナリストの堤未果(つつみ みか)という人が書いた『ルポ 貧困大国アメリカ』という岩波新書がある。この本にはアメリカが新自由主義でどういう風に変化したかということが、実にわかりやすく書かれていて、現代アメリカ研究の名著だと思っている。是非読んでいただきたい。
彼女はアメリカの中間層が消えた理由と、アメリカ国内にはその中間層が、民営化によって生まれた国内難民と、自由化によって生まれた経済難民にスポットを主に当てている。その状況説明の中で、アメリカ政府が経済難民になった若者に巧妙な手段で徴兵する仕組みを築いていることと、そこへ行くしか選択肢がない社会状況に置いたアメリカ政府へのきびしい批判眼がある。
じつはアメリカは貧困大国になっていて、唯一の安定的職業が軍隊であるというひどい状況に置かれている。これは日本より先にアメリカが極端な傾斜配分社会になっているからだが、堤未果さんの本を読むと、アメリカ人の生活に密着して、まざまざとその現実を感じ取れる。
小泉政権以降の日本を見ると、これとまさに瓜二つの現象が起ころうとしていることに気が付く。派遣切りにあった労働者は、すべてを失い、生存権を得る手段が得られなくなっている。これは米国の若者が軍隊に志願する以外に生きる道がないのと同じ現況になっている。この後、日本に起こることは、圧倒的に苛烈をきわめる憲法九条改変への動きであろう。すなわち交戦権可能な状態にアメリカがごり押しするものと思われる。
北朝鮮のミサイル問題は、日本がなかなか憲法改正に至らないのを見て、アメリカが業を煮やし、北朝鮮を使って、日本に揺さぶりをかけているのである。北朝鮮のテポドン発射問題は日本の郵政民営化見直し世論を封じることと、もう一つは日本が自らの手で自国防衛させるために北朝鮮に挑発行為をやらせていると思う。
私は日本人が、真に自国防衛は日本人の手でやるんだと思うなら、それはいいと思っている。ところが、そういう正当な防衛観念に目覚めずに、アメリカの言いなりになるような腑抜けな状態で、交戦権条文の樹立はよくないと思う。なぜなら、アメリカのために自衛隊が血を流すことになるからだ。つまり、日本人傭兵化のためなら憲法改正は絶対によくない。しかし、北朝鮮が宣戦布告した場合、立ち上がるしかないだろう。
北朝鮮に本土爆撃の形でミサイルが落とされた場合、日本は選択を迫られる。北朝鮮と交戦するか、黙ってやられっぱなしになるかという選択だ。おそらく日本人は怒りで立ち上がるだろう。このときが大事だ。アメリカの姦計に乗せられないように日米同盟をきちんと再考する必要がある。属国同盟のままでは、アメリカにいいようにされてしまうだろう。その部分を充分に注意して、自立国家に向かえばいいと思う。今の場合、超法規的に交戦事態に突入することはやむを得ないかもしれないが、安易に九条改正はしない方がいい。アメリカの対日作戦は見え見えだからである。
ネオリベ日本は貧民層の徴兵を始めるのか!?
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/04/post-1ac1.html
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