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小沢氏の公設第一秘書が逮捕されてから今日で11日目である。たぶん勾留はさら10日間延長されるであろう。逮捕勾留で被疑者が辛いのは、最初の3日間といわれている。逮捕勾留がもつ威力は凄まじいものだ。人間としての誇り・矜持をぶち壊すのが、逮捕勾留である。疑問符の付く自白はふつうこの段階でなされることが多い。 小沢氏の公設第一秘書の刑事事件について、私はあまり心配していない。公設第一秘書の弁護人が適切な弁護をしているものと確信している。最近は被疑者・被告人の弁護人がコメントをすることがある。昔気質の弁護士である私は、あまり賛成する気にはなれない。しかし、今回のような特殊な事件では、それも必要なのではないか。公設第一秘書の弁護人はその点も考慮した上でコメントしていなのであるから、弁護人の弁護に期待したい。 あくまでも小沢事件の本質は、“検察や警察を使って政敵を追い落す”という卑劣な行為である。最初の10日間は、“検察権力を使って小沢氏の抹殺”を企んだ首謀者たちの目論見どおりに事は進んだ。あまりに見事な検察の作戦ぶりに驚嘆した元警察庁長官である漆間官房副長官は、効を焦って“今回の事件は自民党に波及しないであろう”というご託宣をつい漏らしてしまった。語るに落ちるとはこういうことだ。“検察や警察を使って小沢氏を抹殺する”という卑劣な行為の構図はより明白となった。 今朝7時のNHKニュースでは、小沢報道が全くなかった。この土日は、またひとつの勝負時である。300の小選挙区で衆議院議員候補予定者たちの集会がもたれる訳であるが、そこでどのような論戦が行われるのか見ものである。線の細い民主党候補者たちは堂々と論陣を張れるのか、私は心配している。一方、権力を手放さないためには何でも平気で行う自公“合体”政権側の候補者たちは、小沢事件をネタに“ここぞとばかり”攻め立てるであろう。 明日は日曜定番の政治番組もある。この土日に世論調査を行う報道機関もあるだろう。ひとつの節目となる土日である。民主党は率直に小沢問題の本質を国民に訴えるしかないであろう。警察や検察の横暴に泣かされた者は多い。国民を信頼して事件の本質を訴えるしかない。しかし、民主党が政権をとった暁にはこのような警察や検察を立て直すという強いメッセージが国民に伝わらなければダメである。「民主党のためではない、国民のために闘っているのだ」という信念と本気度が試されているのである。 それでは、また。 |
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