★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK59 > 465.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 【社説】予算案衆院通過 速やかに解散をすべきだ【山陽新聞】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 2 月 28 日 10:55:34)
【社説】予算案衆院通過 潔く国民に信を問う時だ【西日本新聞】
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/80184
2009年2月28日 10:31
早期の衆院解散・総選挙をためらい、先送りする大義名分は、事実上無くなったと言えるのではないか。
速やかに、そして潔く国民の信を問う時である。麻生太郎首相の政治決断を、あらためて強く求めたい。
2009年度予算案が、衆院で可決され、参院に送付された。憲法の規定により、予算案は参院が議決しない場合でも、参院送付後30日で自然成立する。予算の年度内成立が確定した。
参院審議も残されているが、政治的な節目であることは間違いない。政治の局面転換を図ろうとするのであれば、格好の潮目でもある。
首相が早期支給にこだわる定額給付金も、実現のめどが付いた。給付金の財源などを確保する08年度第2次補正予算の関連法案について、自民党と民主党は来週3月4日の参院本会議で採決することで合意した。
野党が多数の参院で否決されても、与党は衆院の3分の2以上の賛成多数で再可決に持ち込む構えだ。そうなれば、首相が早期解散論を退け、自らに課した「宿題」の大方は片付く。国民の審判を仰ぐ機は熟したと言っていい。
ところが、政治の現実は逆だ。政府・与党内では予算の年度内成立が確定したのを受け、大規模な追加経済対策と大型の補正予算案を編成する方針という。
矢継ぎ早の経済対策と切れ目のない財政出動で景気を下支えする−という触れ込みのようだが、「おやおや、また選挙より景気対策ですか」と感心するほど国民はお人よしではない。
振り返ってみよう。「いざ、解散・総選挙へ」と臨戦態勢で誕生した麻生内閣だが、米国発の金融危機と世界同時不況に見舞われ、景気対策の補正予算を編成した。追加の対策で補正は2次に及んだ。解散権を封印したまま、首相は「三段ロケット」と呼んで、新年度の本予算まで手掛けることによって世界で最初の不況脱出を目指す、と宣言した。
ロケットの性能が悪かったのかどうかは知らないが、まだ懲りずに4段目を華々しく打ち上げるという。これでは、政権の延命そのものが目的ではないか−と勘繰らざるを得ない。
麻生内閣の支持率はとうとう、1割台前半まで落ち込んだ。3つの予算を編成しても、景気はずるずると後退し、雇用情勢も悪化の一途をたどっている。経済再生の先頭に立つべき政治が、むしろ経済の足を引っ張っているのではないか。
やはり国民の信任を得ない政権が「戦後最悪の経済危機」に立ち向かえるはずはない。異常に低い支持率は、素直にそう受け止めるべきだ。
首相の使命は、なりふり構わず「次のロケット」の発射準備をすることではあるまい。逃げも隠れもせず、かつて「天命」と自ら悟っていたはずの衆院解散・総選挙で民意を問うことである。
=2009/02/28付 西日本新聞朝刊=
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK59掲示板
フォローアップ: