★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK59 > 463.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
【社説】予算案衆院通過 速やかに解散をすべきだ【山陽新聞】
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2009/02/28/2009022809283436007.html
二〇〇九年度予算案が、与党などの賛成多数で衆院を通過し参院に送られた。これにより年度内成立が確定した。憲法の規定で予算案は参院で議決されなくても、送付後三十日で自然成立するからだ。
〇九年度予算案は、未曾有の景気悪化に対応するため編成された。経済、雇用対策に重点を置いている。年度内成立が決まり、当面の最重要課題にめどが立ったといえる。今後は衆院の解散時期をにらんだ政局に拍車が掛かろう。
民主党は早期解散を誘導する狙いで、〇九年度予算案の二月中の衆院通過を容認したとされる。定額給付金などの財源を確保する〇八年度第二次補正予算関連法案の方は、三月上旬の参院採決を確認している。
関連法案は参院で野党の反対多数で否決された後、衆院で与党の三分の二以上の賛成で再可決される見通しだ。ただ小泉純一郎元首相の再議決欠席発言で波乱も予想され、麻生太郎首相にとって頭痛の種だろう。
支持率低迷にあえぐ麻生首相は、定額給付金の支給を弾みに解散時期を探るとみられる。できるだけ有利な環境で解散に踏み切ろうという思惑のようだ。しかし、定額給付金に対する国民の評価は芳しくない。決断をちゅうちょすればするほど状況は悪化するのではないか。
支持率低迷は、直接的には麻生首相の発言のぶれなどが影響しているが、根底には政権の正統性の問題があろう。安倍、福田、麻生と三代続けて選挙の洗礼を受けていない首相が政権を担当することに、国民の不信感は高まっている。
麻生首相は最重要視してきた〇九年度予算案の年度内成立が確定した今こそ、速やかに解散を決断すべきである。国民の信任を得た政権が、直近の民意をバックに強力な経済再生策などを講じていくのが筋だろう。
ところが、またしても選挙の先送り材料になりそうなテーマが浮上している。〇九年度予算案では景気対策が不十分として、大規模な追加経済対策を策定するというものだ。
麻生首相自身も策定の意向を示唆したが、真に必要と思う対策なら直ちに〇九年度予算案の見直しで対処すべきだ。「景気を人質にした政権延命策」と受け止められても仕方あるまい。
民主党など野党にも説得力のある行動が求められる。早期解散を訴えるだけでは、国民の理解は得られないだろう。経済危機に対する具体的な政策を明確に打ち出す必要がある。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK59掲示板
フォローアップ: