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(回答先: ヒラリークリントン国務長官の訪日がそんなにめでたい事か(天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 2 月 09 日 23:29:33)
2009年2月9日発行 第0047号
もう一歩踏み出す事の重要性
2月9日の早朝のNHKニュース「おはよう日本」で日本のNGOグループが、イラクで癌におかされた女の子たちが書いた絵をあしらった包装紙でバレンタインチョコレートを販売しているというニュースを放映していた。
それを見て衝撃を受けた。怒りを覚えた。癌で足を失った女の子が自分の姿を描いた絵が映し出された。笑顔のかわいい女の子だった。日本から贈られた義足をつけて歩けるようになったと喜んでいた。しかしやがてその子は癌で死んでいった。これは重大な事だ。これはとんでもなく悲惨なことだ。 このようなこどもたちがイラクに大勢いるという。それが米軍の使った劣化ウラン弾の犠牲者である事は明らかだ。
チョコレートを販売するNGOはかわいそうなイラクの子供たちを助けようと善意の活動を行っているに違いない。そのことを報じたNHKのディレクターはきっとそのような活動をするNGOを評価し、その活動を全国の国民に知ってもらおうと番組で流したに違いない。そしてNGOもNHKのディレクターも劣化ウラン弾を使った米国を批判しているに違いない。
しかし、今一歩の踏み込みがない。米国は劣化ウラン弾の使用を即時中断せよ、という言葉はない。罪もないイラクの子供たちにこのような苦しみを与えた米国に対する、ほとばしる怒りは感じられない。
それを観た視聴者は、皆私のように驚きと悲しみと怒りをおぼえたはずだ。しかし皆私のように、それを見た後何も行動を取らないに違いない。それは決して何もしなくてよいと思っているからではない。何かしたほうがいいと思っても面倒なだけなのだ。他の誰かがやってくれるからいいと思って自分を納得させているのだ。あるいは何をしていいかわからないのだ。そうしてまた何事もなかったかのように日が過ぎていく。このテレビが流したニュースのことも忘れ去ってしまう。その間にも劣化ウラン弾は使われ続けていく。罪もない人々が犠牲になり、泣きながら、苦しみながら、死んでいく。
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