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2009/2/8 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/65432
●「かんぽの宿」1万円落札
日本郵政による疑惑の国民財産払い下げは、各地で反発を買っている――。「かんぽの宿」などが破格の安値で叩き売られている郵政物件の売却問題で、跡地活用をめぐって落札業者らと近隣住民の間でトラブルが尽きないためだ。日本郵政から、鳥取や鹿児島の「かんぽの宿」を1万円で落札した「レッドスロープ」(東京)と同じグループを構成していた大手不動産会社「コスモスイニシア」(東京)もその一社だ。
東京・豊島区巣鴨。戸建て住宅が並ぶ閑静な住宅街で約2年前、郵政官舎の跡地にマンション「巣鴨5丁目共同住宅(仮称)」建設の話が持ち上がった。建築主は物件を落札した「コスモスイニシア」。だが、計画の進め方に地元住民の怒りが爆発。区議会に建設反対の請願が提出される大騒動になった。地元の区議会議員はこう憤る。
「住民はそもそも、官舎の跡地が落札されたことさえ知らなかったのです。ある日、高さ18メートルの6階建てマンションが建つという看板が立ち、計画が初めて分かった。6階建てといっても、周囲は戸建てばかりだから、圧迫感は想像以上です。慌てた住民がコスモス側に説明を求めたのですが、担当者は『分からない』の一点張り。それで1200人もの反対署名を区議会に出す事態になりました。結局、工事は始まってしまったが、国民資産の跡地利用としては納得できません」
「コスモスイニシア」は、69年設立の「リクルートコスモス」が前身。過去に未公開株をめぐる政治家の一大汚職事件の舞台となった会社で、郵政物件の跡地活用では、巣鴨以外でも各地でトラブルを起こしている。
●不透明な入札経過を精査すべき
埼玉県ふじみ野市の郵政官舎跡地に計画された地上35メートルの11階建て高層マンションでは、近隣住民が「何の事前説明もない。居住環境が保たれない」として、市議会を巻き込む反対運動に発展。埼玉県春日部市の旧郵政省グラウンド(4万平方メートル)の跡地でも、コスモスの共同事業者「日本綜合地所」(東京)が地上37メートルの12階建て高層マンションを計画し、市議会に4000人を超える署名と計画見直しを求める陳情書が提出される事態になった。横浜市内の郵政官舎跡地の地上20メートルの7階建てマンション計画に対しても、住民の反対運動が起きている。
なぜ郵政物件の跡地活用ではトラブルが絶えないのか。「コスモスイニシア」は「出来うる限り近隣住民にはご理解いただくようにしている」(広報)と説明するが、郵政問題に詳しいジャーナリストの中村知空氏はこう言うのだ。
「日本郵政とオリックスの取引を見ても分かるように、郵政物件の入札は経過が不透明な上、落札業者の実態もよく分からない。だから正規の段取りや事前の説明が不十分で、落札後のトラブルが絶えないのです。『郵政民営化はバラ色』と、小泉内閣が推し進めた政策は本当に良かったのか――を含め、入札についても、誰がどう関わったのかを精査するべきです」
地方議会はおろか、近隣住民の知らぬ間に進められている日本郵政の物件売却。それでも西川善文社長は「やましいことはない」と胸を張れるのか。
(日刊ゲンダイ2009年2月5日掲載)
2009/2/8 10:00 更新
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