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(回答先: ガザ: 原爆使用を示唆するイスラエル議員発言の報道検証 投稿者 ヤマボウシ 日時 2009 年 1 月 15 日 14:32:11)
核兵器使用を今回の(今後も含めて)パレスチナ攻撃について主張したのだとすれば、
私が先ず思い浮かべるのは、
朝鮮戦争時のマッカーサー発言です。彼は「中共軍に向かって満州に原爆を投下せよ」と主張しましが、この発言がたたって失脚しました。
しかし、ハマス相手に核兵器を投入する事は戦術的に無意味です。効果がありません。
ハマスは戦線を「点」として散らばって展開させていてしかも偽装しています。
そうであれば、核兵器投下の主張は、実は
ヒロシマ・ナガサキの如く、パレスチナの一般住民に対して投下する事を示していると考えられるでしょう。
しかし、これもどれ程の効果があるのでしょうか?
イスラエルの直ぐ近くでこの様な惨劇を起こせばイスラエル国内にも環境的にも国民の心理にも大きな混乱と動揺をもたらします。
日本に原爆を投下した事は、遥かに離れた米国の国民の目には見えなかったに等しいのであり、この事例とは全く異なります。
ですから、この発言の示すところは実はもっと範囲の対象を広く捕らえての事であることも考えられます。
つまりパレスチナ住民に対して核兵器を使うということではなく、
イランやシリア、トルコ、エジプト、イラクに対しても核兵器を投下してでもイスラエルを死守せよと訴えてこれ等のアラブ諸国・ペルシャ国家に対して核兵器を使う全面戦争を行う心の準備があるとでも言いたいのかもしれません。
そのような備えの心を持っているから何百発もの核弾頭を装備しているのかもしれません。
しかし、一発でも核兵器を使用すれば、それでもうイスラエルは終わりです。
それは、戦時中の日本国民の例を考えれば解かる事です。
戦時中には日本の指導者達は原爆被害を詳しく報じてはいなかったのです。
ですから、
日本国民は原爆被害を知っていたとしても、知らなかったとしても、
米軍が上陸してきたとしたら、原爆投下に腰を抜かして本土決戦を諦めることはしなかったでしょう。
原爆被害なんか気にする事無く上陸した米軍に対してゲリラ戦を展開していったと考えられます。
それが当時の日本国民の精神構造であったと考えられます。
日本が降伏出来たのは、当時の日本国民に厭戦気分が蔓延していたからではなくて、
天皇をはじめとしての政府指導者達の「降伏の選択」であったのです。
日本の事例とは異なり、日本国民が体験してこなかった「本土決戦」を(核兵器使用の前に)既に体験してきて長期間にわたって持久的にこれを戦ってきているアラブの国民が核兵器投下を受けて腰を抜かす事は有り得ません。
核兵器投下を受けてアラブ各国の国民・一般住民は軍団をなさない遊撃軍として軍服を着る事無くイスラエル国民の中に侵入して攻め入る事になります。
ですから、既に「本土決戦」を戦ってきたアラブ・パレスチナの戦場では核兵器の使用は何の効果も有りえません。むしろイスラエルの消滅を招く結果を生むだけです。
本土決戦の回避効果をもたらしたヒロシマ・ナガサキの事例とは全く異なる訳です。
日本対米国の戦場とアラブ・パレスチナの戦場の違いの有様はこの様に展開が逆である事が明確なのです。
したがって彼の発言は現実的には全く無意味であり、もしも実行されれば、その間違いは引き起こされる現実の事態で証明される事になるでしょう。
馬鹿げている。滑稽です。
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