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(回答先: ヒヤリ・ハット体験 _ スキー事故で半身不随になりたくなかったら… 投稿者 中川隆 日時 2017 年 11 月 09 日 07:32:10)
スキー場で遭難した時の対処方法
Q. スキー場で遭難した時の対処方法とは?
今度の冬休みにスキー旅行の予定を立てています。初めて本格的なスキー場に行くのですが、スキー場では遭難するのは稀なケースなのでしょうか?結構広いスキー場に行くので、みんなとはぐれてしまわないか心配です。もし、遭難した場合はどのような対処をすればよいのでしょうか?
A. 「立ち入り禁止区域」には絶対に入らないようにしましょう。
スキー場のコース内を滑っていて遭難するケースは稀だと思います。しかし、悪天候などで視界が悪くなり、コース内を滑っていると思いこんでいるうちに遭難しているケースは起こっています。遭難がいかに恐ろしいかをお伝えするために私の経験をご紹介します。
私が最初に遭難しかけたのはフランスのスキー場でした。ワールドカップのために訪れたスキー場で、ハーフパイプでの練習を終え、少しだけパウダースノーを滑りたいという欲求もあり、気づくとコース外へ入って行ってしまいました。
誰かが滑ったラインをたどれば大丈夫とどんどん進んでいくと、不思議なことにラインが1つもなくなってしまい、ふと転倒したその先は、横100m高さ10mの崖でした!
足は震え横に移動するさえできず、恐る恐るバインディングを外し、崖の切れ目を見つけて、何とか滑り降りました。
遠くに町の光が見えるものの、コースは見えません。慎重に山を下っていくと、幸運にもコースに出ることができました。すでに暗くなりかけていたので、あの時もしも崖から滑落しケガをして動けなくなっていたらと思うと今でもぞっとします。
私の経験はゲレンデ内であったので、ケガなどをして動けなくなったとしても、救助を知らせやすい場所であるかもしれません。しかし、もしこれがスキー場の端であったら、大事故に繋がっていたかもしれません。
日本では入ってはいけない場所に“立ち入り禁止区域”という標識としっかりした網が張ってあることが多いです。海外では“ここからはパトロールが来ない区域で、自分のリスクで滑って下さい”という小さい標識が立っています。
海外の方が自由に感じますが“自分のリスクで”という言葉がずっしり感じられます。みなさんは自分のリスクで滑っていますか?本当に遭難をしてしまったら、山の知識や、トラブルに対する準備がないと生死に関わる大問題と認識した方がよいでしょう。
一般的に言われている雪山での遭難時の対処方法をご紹介します。
@携帯電話は使える環境ならば、すぐに救助を求めます。
必要時以外は電源を切り、体で温めるなど保温して充電の消耗を避けます。
A明るいうちに雪洞(横穴・かまくら)を作ります。
体力を温存・体温温存のため、慌てずに明るいうちに雪洞を作り、体力・体温を保持しながら明るくなるのを待ちます。明るくなったら、救助者から見えやすい開けた場所を探し、救助を待ちましょう。
また、遭難しないための工夫としては
・単独行動を避ける
・家族へ行き先を伝える
・「立ち入り禁止区域」には絶対に入らない
などが上げられます。
スキー場のルールをきちんと守って、スキー・スノーボードを楽しみましょう。
http://faq.sjnk.dga.jp/trouble/faq_detail.html?id=500152
冬山遭難事故防止の心得
http://www.bousai.pref.aomori.jp/kokoroe/sounan/sounan_huyuyama.htm
冬山での遭難事故が発生しています
毎年、八甲田山、岩木山などで、登山、スキー、スノーボーダー等による遭難事故が発生しています。
吹雪のため視界が悪く、スキーコースから外れて沢に入り込んで遭難するケースがほとんどです。
山での遭難は、残る家族の悲しみはもちろんのこと、地域の方々に迷惑をかけることになります。冬山遭難事故防止の心得を遵守し、遭難には十分注意してください。
1 冬山遭難事故防止の心得
(1)入山前
○ 悪天候の日は、晴れた日とは全く違う姿を見せる恐ろしい山となります。入山は絶対に止めましょう。
○ 家族に行き先、帰宅時間を知らせて出かけましょう。
○ 防寒装備は十分にして出かけましょう。
○ 携帯電話やペットボトル、チョコレート、あめ玉、梅干しなど2〜3日分の食料を持ちましょう。
○ 自分の体力や体調にあわせて、無理をしないようにしましょう。
○ できるだけ二人以上で出かけましょう。
○ コンロ(ガス燃料は不適)など、厳寒でも使用できる物を多めに携行しましょう。
○ ガスライターではなく、オイルライター、マッチなど、厳寒でも使用できる物を携行しましょう。
○ 登山者名簿に必ず記入してから出かけましよう。
(2)入山時
○ 入山時に再度気象情報をよく確かめ、天候の急変が予想される場合は入山を控えるなど十分注意しましょう。
○ 入山場所の地形を確かめ、大木等の目標物を定めましょう。
○ 沢には入り込まないようにしましょう。
○ 滑走中に視界が悪くなったら動き回らずに天候の回復を待ちましょう。
○ スキー、スノーボードを滑る場合は、設定コースからはずれ、冒険してみようなどと冬山を甘く見ないようにしましょう。
○ 無理だと思ったら、引き返すことを決断しましょう。
○ 携帯電話等は体で温めて消耗を防ぎ、必要なときに使用できるようにしておきましょう。
(3)万が一迷ったら
○ テントや木の根本などに雪洞を作ってその中で寒さをしのぎ、携行したコンロ等で暖をとり、救助隊の助けを待ちましょう。
○ 捜索のヘリコプターの音が聞こえたら、高台まで行きタオルなどを振って合図をしましょう。
○ 携行した携帯電話で救助を求めるとともに、現在地の地形など知る限りの情報を連絡しましょう。
冬山よりも大切な命、遭難には十分気をつけましょう。
雪崩の原因となる雪庇の箇所や大きさは、その年の天候や地形によって異なっています。
また、南八甲田山、猿倉岳周辺では、突風によるものと思われる複数の倒木のある箇所が発見されています。このように、その時々や場所によって山々は様相を異にしますので、入山の際には、くれぐれも天候や地形などをよく調べてから楽しむようにしてください。
2 冬山遭難者の生還事例
(1)遭難事例1
ア 概 要
この事例は、八甲田山冬山登山に出かけた遭難者2名が、8日間もの間、真冬の八甲田山で猛吹雪と厳寒に耐え無事生還を果たし命が救われた事例です。
平成13年2月15日午後5時頃、遭難者の家族から「母が勤務する会社から電話があり、青森県の八甲田山に行くといって休暇を取ったが、休暇を過ぎても出勤していないので、遭難しているのではないか。」との通報が青森警察署に寄せられた。警察署では、遭難の可能性があるとして八甲田山付近の旅館等を調査したが、遭難者の足取りがつかめずにいた。このような中、酸ヶ湯温泉から「駐車場に数日前から放置されている車両がある」との情報が寄せられ、2名が同温泉に宿泊し登山に出かけたことが判明した。
県防災消防課では、直ちに陸上自衛隊第9師団に自衛隊派遣の要請を行うとともに、陸上自衛隊・警察・消防など約250名体制で捜索を開始した。しかし、山は猛吹雪で荒れ狂い、数メートル先が見えない中での必死の捜索となったが1日目は発見することができなかった。
捜索の2日目。再び猛吹雪の中で捜索隊は必死で八甲田山を探し回ったが、なかなか発見できないでいた。その日も発見できないまま捜索を打ち切ろうとしていた午後4時35分、遭難者から救助を求める携帯電話が鳴った。遭難してから8日目のことである。しかし、もう1名の遭難者が山の中腹に設営したテントの中で救助を待っており、一刻も早く救助しなければならなかったが、二次災害の危険もあるため夜間捜索を中止し、翌日の捜索に備えてテント設営場所の特定を急いだ。翌日、テントの設営場所を特定した捜索隊は、一気に遭難地点に向かい、見事18日無事救助、保護した。
イ 無事生還した要因
ア 2〜3日分の食料を小分けにして食べていたこと。
イ 冬用のテント、コンロ、装備品等を準備していたこと。
ウ 携帯電話の電源を必要以外はOFFとし、バッティリーが消耗しないように体で保温していたこと。
エ テントは、木立に囲まれた場所に設営したほか、風に飛ばされないよう両端をスキーで固定していたこと。
オ 万が一に遭難した場合に備え、捜索隊が発見しやすい、風上の高台を選んでテントを設営していたこと。
カ 冬山に精通した者を同行していたこと。
いくら充実した装備品や食料を準備していたとしても、絶対安全ということはありません。登山者名簿に登山ルート等を記入してから登山していたならば、発見が早まったのではないかと考えます。登山届、家族への行き先等の連絡は絶対に守ってください。奇跡はそう簡単には起こらないのだから。
(2)遭難事例2
ア 概 要
この事例は、八甲田スキー場のコースで沢に迷い込んだスキーヤー4名が携帯電話で遭難を早く知らせたことから、無事生還を果たし、命が救われた事例です。
平成13年2月19日午後4時35分頃、八甲田スキー場フォレストコースで寒水沢に迷い込んだ岩手県の男性スキーヤー4名が、携帯電話で遭難を知らせたことから捜索が始まった。
通報を受けた県消防防災課は、直ちに陸上自衛隊第9師団に自衛隊派遣要請を行うとともに、翌日の2月20日、警察・陸上自衛隊・消防団など約200名体制で、地上隊と自衛隊ヘリにより捜索を行ったところ、午前7時18分、通報した遭難場所と違う場所で自衛隊ヘリが遭難者を発見、保護した。
イ 無事生還した要因
ア 携帯電話を所持していたこと。
イ 動き回らず、雪洞を掘ってビバークしたこと。
ウ 八甲田山を知っていた者が同行していたこと。
一旦荒れ狂った山の景色は、似たような地形が次々と出てくるため、自分の位置がわからなくなりやすく、冬山の猛威は豊富な経験による判断力を鈍らせることになります。悪天候の日の山は、晴れた日の山と全く違う姿を見せる恐ろしい山であることを肝に銘じておきましょう。いくら八甲田山を知り尽くしたベテランが一緒であっても、また、十分な装備品や食料を持参していたとしても、油断は禁物です。基本は絶対に守ってください。
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雪山で遭難したら?国立登山研修所に聞いてみた! [2013/03/03]
http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2013/03/post_3210.html
この時期は雪山のハイキングで遭難する人が多いそうです。では、実際に遭難してしまった場合は、どうすればいいのでしょうか? 遭難救助研修などを行っている、日本スポーツ振興センターの国立登山研修所にお話を伺いました。
■雪山では自分がどこにいるのか把握することが大事
――この時期、雪のハイキングを楽しむ人が多くいますが、こうした雪山の登山で遭難しないようにするには、どんなことに注意しないといけないのでしょうか?
雪の山は夏の山と異なり、雪がすべてを隠しています。道はもちろん、道しるべや目印の赤いテープなども雪に覆われて、認識が難しくなります。地図を頼りに自分の進むべき方向と自分がどこにいるのか正確に把握できるナビゲーション能力が不可欠です。
休日ともなれば人の歩いた跡があることもありますが、むやみに足跡をたどれば、分岐点で自分の行きたい方向と異なる道に進んでしまい、目的地にたどりつけないことも十分にあります。
――ほかの人がそっちの方に進んでいるから、と安易に同じ道をたどるのは危険なのですね。
不幸な遭難事例に、初心者が登りやすい山に行くつもりが、180度反対の踏み跡をたどってしまい、ピッケル・アイゼンを駆使する尾根に踏み込んで滑落したという事例があります。
――上級者向けのコースに進んでしまったのですか。
また、天気予報が晴れの予想であっても、山では強い季節風や寒気の影響で山だけが雲に覆われ、強風・雪・濃い霧となることも多々あります。少しでも天候が安定しないときや、降雨・降雪・寒気の流入が登山をするすぐ次の日に予想されるときは、予想以上に早く天候が悪化する可能性があるので登山は中止にするべきです。
――わずかでも天候に不安があれば避けた方がいいのですね。
そうですね。きれいな雪山も晴天があればこその美しさです。
――その方が気分もいいでしょうね。遭難しないために所持しておいた方がいいという道具はありますか?
読図能力があり、夏の山などで使用法に習熟していることが前提ですが、GPSは自分の現在位置を把握するのに有効です。雪山では、天候が急変して降雪や濃霧となることが多く、遠くに見える山や尾根、谷の様子を地図で読み取ることが困難になります。
そうなると、現在位置を割り出すことができず、夏の山で培った読図能力を十分に活用できないことがあります。
――なるほど。そういった場合に、GPSが有効になるのですね。
■雪山ではとにかく冷静に
――もし、雪山で遭難してしまった場合は、どうすればいいのでしょうか? 最初にやるべきことなどを教えてください。
遭難してしまった場合は、
・その場を動かない。
・状況を冷静に分析する。
・リーダーを中心にして、無事に帰る方法や対処法をメンバー全員で確認する
といったことが大事です。単独行の場合、独り善がりな判断を下して、事態を深刻化させる可能性が多くあります。この点からも単独登山は避けるべきです。
連絡を取ることが可能な場合は、警察・消防に連絡を取り、状況を正確に伝え(このためにもメンバー全員で状況分析・対処法を話し合う必要がある)諸機関の指示に従う。連絡が取れない場合は、その場所を動かず、付近に安全に待機できる場所を見つけて避難・待機する、などが重要です。
――雪山で遭難してしまった際に役立つ道具、またその使い方などを教えてください。
雪山で身動きが取れなくなった場合、一番の危機となるのは風と寒さです。これらを防ぐために、「ツエルト」(ツェルト)と呼ばれる簡易テントを雪山では必ず携行すべきです。樹木帯であれば、木の枝などを利用して簡易テントを設営し、そこに避難することで体力の消耗を防ぐことができます。
――テントが設営できない場所だった場合はどうすればいいですか?
その場合は、なるべく風を避けることができる場所、例えば岩陰や樹木の根元には空洞があり、ここを利用すれば比較的安易に安全な空間を手に入れることができます。ここでリュックサックに腰かけてツエルトを上からかぶり、風が入ってこないようにすそをたくし込みます。
――とにかく風が直接当たるのを防ぐのですね。
ツエルトに加えて、ロウソクや登山用コンロを常に持参して、ツエルトの中で使用すれば、暖かな空間を作り出すことができます。また、日帰りの登山であっても、着替え(手袋や靴下も含めて)・防寒具・非常食・ヘッドランプを携行するようにしましょう。
これは雪山に登山する者の最低限の心得です。
■遭難の原因は準備不足と認識不足
――日本では毎年どれくらいの人が遭難しているのでしょうか?
警察庁の発表では、2010年で2,396人(死者・行方不明者294人)、2011年は2,204人(死者・行方不明者275人)となっています。
――毎年多くの人が遭難しているのですね。遭難の原因はどんな理由が多いのでしょうか?
道迷い・転滑落・雪崩などが主な遭難の原因です。しかし、これらは事前の準備で防ぐことが可能です。言い換えれば、事前の準備不足や認識不足がすべての遭難の原因といえるでしょう。
――準備不足や認識不足ですか……。
そうですね。登山をする者、自然界に分け入る者はすべて自然を学び、危険を理解して、安全に人間界に戻る義務があると考えています。自然の危険さや帰ってくる義務を認識した上で、心身の鍛錬や登山の技術の訓練など、しっかりとした準備をすることが必要です。
自然に対して真摯(しんし)に取り組む者でないと、登山をする資格はないといえるほど、山は途方もなく奥の深い世界です。こうした真摯(しんし)に取り組む心や山に対する認識を持って、登山に臨んでもらいたいと思います。
ブームだから、と安易に始める人も多い昨今。山で遭難しないためにも、登山というのは危険と隣り合わせということをちゃんと認識し、しっかりと事前の準備をして山に臨むようにしないといけませんね。
(貫井康徳@dcp)
【日本スポーツ振興センターHP】
http://www.jpnsport.go.jp/
【国立登山研修所HP】
http://jpnsport.go.jp/tozanken/
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